2013/3/1 (Fri) at 2:34 pm

映画|マンボーグ|Manborg

ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた (2011)』のAstron-6が放つ第2弾は、サイボーグ男が地獄のナチス軍団と闘うウルトラ低予算お笑いSFホラー映画。マイケル・ベイよりおもしろい(当ブログ比)。マシュー・ケネディアダム・ブルックスコナー・スウィーニーメレディス・スウィーニー。監督スティーヴン・コスタンスキ。2011年。

マンボーグ / Manborg DVDDVD画像

近未来。

地獄の軍団が地上にウジャーと出てきて、人類と戦争状態になる。結果、人間はこてんぱんにヤラレちまって、この世は地獄の天下になる。地獄軍団を率いるのは、ナチス風の悪の親玉ヴァンパイア、カウント・ドラキュロン(アダム・ブルックス)。こえー。

数年後。

死んだはずの男(マシュー・ケネディ)が箱の中で目を覚ます。戦争時代、彼は兵士として命の限り闘ったのであるが、力及ばず、目の前で兄をドラキュロンにブッ殺され、自らも戦死した。のはずだったが、どこかの誰かが彼の死体を拾って、手術を施し、半機械半人間のサイボーグとして復活させたのである。

マンボーグ、誕生!ジャジャーン!

マンボーグは先端科学の粋を凝らしたロボ戦士なので、ロボコップやターミネーター並に強いんだが、彼自身、どうやって闘えばいいのかまったくわからない。産まれたばかりのマンボーグは自分がナニモノかわからず、うろつきまわっていたところ、地獄のパトロールに捕縛される。

強制連行され、牢屋にブチ込まれ、他の人間たちと出会った。強制収容所の目玉イベントは、人間とロボが闘うデスマッチの見せ物ショーである。冷血所長のバロン(ジェレミー・ガレスピー)は人間がギタギタにブッ殺されるのを見物するのが大好きなんだが、意外にも囚人たちががんばるので、キーッと悔しがる。人間のくせになまいきな!

いつしか人間たちはマンボーグを中心に結束し、友情が芽生える。ナンバーワン(ルドウィグ・リー)はアジア顔のカンフー男。アチョーと闘う姿は勇ましく、子供向けアニメ風の吹き替え声が素敵。ジャスティス(コナー・スウィーニー)は銃を撃つのがうまくて、身も頭も軽ーい金髪チャラチャラ男。文字が読めなくて苦労します。ミナ(メレディス・スウィーニー)はジャスティスの妹で、ナイフ使いの復讐パンク娘。このトリオにマンボーグが加われば、最強チームが完成。

収容所には、スコーピアスという科学者(アダム・ブルックスが一人二役)がいた。彼は人間であるにも関わらず、地獄軍団の手先として働いている。唾棄すべき裏切り者であるが、じつは、この男がマンボーグをつくったと明かされる。

その昔、スコーピアスは間違って地獄の門を開いてしまった。彼こそが災厄を引き起こした張本人だった。スコーピアスは敵の手先に成り下がったが、自分の罪を忘れたわけではなかった。ひそかにマンボーグをつくり、箱に隠し、タイマーセットしたのである。それは彼ができる精一杯の償いだった。マンボーグは科学者の懺悔の告白を聞き、驚愕する。そして怒る。しかし、最後には、彼に許しを与える。マンボーグは自分の使命を知り、ヒーローとしての自意識に目覚める。

マンボーグと仲間たちはついに収容所から脱走。ちからを合わせて反撃開始。人類を救うため、地獄軍団を叩き潰し、そして最後は、悪の親玉、カウント・ドラキュロンを血祭りにあげるのである。イエーイ!

Manborg: It's never too late to be a hero!

トレイラー動画

Manborg (2011) trailer

マンボーグ (2011)』が日本で劇場公開!?

おー。2013年の12月らしいですよ。

ちなみにこのブレンダンというアンちゃんは、日本語の達者なガイジンさんで、トロマの大ファンで、親切な人なので、みんなもフォローをするといいですよ。

感想

ターミネーターとロボコップとブレードランナーとパワーレンジャーを鍋に入れて、ごった混ぜにして、煮詰めてできあがったドロドロの塊を、冷やして、固めて、叩いて、スクラップにして、ペンキを塗ったらできあがった。みたいな映画。ガラクタロボがギコギコと動き回ってるところが手づくり風。マイケル・ベイよりこっちのほうがおもしろいよ(当ブログ比)。

ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた (2011)』のおなじみキャストがたくさん登場します。あっちでは神父様だったマシュー・ケネディは、こちらではマンボーグ。トゥインクを演じたコナー・スウィーニーは金髪チャラ男。そして、片目ヒーローのエイハブを演じたアダム・ブルックスは、カウント・ドラキュロンと科学者スコーピアスの他、いくつかのチョイ役もこなして、ぜんぶでよっつの役を演じたそうな。

メイキングの中で、俳優さんたちが「ほとんどの撮影はグリーンバックなので、自分はどこでなにを演じているのか理解するのが難儀だった」と述べているが、ひとりで複数の役をやってる彼は特にたいへんだったそうな。

ジェレミー・ガレスピーが演じたバロンさんがよかった。チョイネタバレになるが、彼のおもしろエピソードを書きます。頭カラッポで観たい方はここらへんでストップしてください。

彼は冷血な収容所所長なんだが、カワイコちゃんのミナさんに惚れているのです。「ぼくの部屋にくる?」とかいうんだが「死んだほうがまし」なんていわれてがっくし。

彼はミナさんのことで頭がいっぱいで、科学者スコーピアスに相談する。「花でも贈れば?」といわれるが、あまり気に食わない。「科学の力で感情をコントロールできないの?」つったら「いま忙しい」「ドラキュロンさんに相談すれば?あんたら仲いいじゃん」といわれる。

その後、彼はミナさんの独房に花束を持ってやってくるんだが、そんなことやってるあいだに脱走されちゃった。最期は、カンフー男にアチョーとブッ殺される。

#1 Man: Power of the human spirit will never be obsolete!

人間の精神力は不滅なのだ。

カンフー男のこの言葉を聞いたバロンは戸惑う。そして、ようやく『愛』の偉大さを知るのです。「愛ってすごい!」と気づくんだが、と同時に「くしゅん」と下を向いてしまう。彼は愛を知らないのが悲しかったのですね。その直後に死亡。バロンさんってかわいーい。

金髪アンちゃんもよかった。相変わらずチャラチャラです。いろんなところで書かれているが、この映画の彼はオーストラリア訛りの英語をしゃべるビリー・アイドル。彼がへんなダンスをするシーンはなんべん見ても笑える。

この記事を書くにあたり、みなさんのレビューを読ませてもらったところ、そこらじゅうで大絶賛だが、それらの内容をよく読むと、「荒唐無稽でアホみたいな話だがおもしろいよ」という論調ばかりである点に、私は苦々しく思う。あのなー。荒唐無稽じゃないよ。ちゃんとしたドラマになっているではないか。マンボーグはまじめに闘っているではないか。マンボーグさんをバカにしないでほしいよね。

We love Manborg! It's so groooooooovy!

最後に『BIO-COP』のフェイクトレイラー

BIO-COP 画像
fake trailer "BIO-COP" (2012)

エンドロールの途中で別の映画の予告編が始まる。ナンじゃこれと思ったら『BIO-COP』ていうオモシロ映画のトレイラーなんだが、こちらはフェイクだそうです。楽しいよ。グジュグジュのゲロゲロのグログロ。詳しくはこちら↓

それが終わると、「おまえらちゃんと買え」のWARNINGが出るんだが(普通は最初に出てくるヤツ)、よくある定型文とはだいぶちがう。いちいちネタを仕込んでくるなあ。

UK版DVDのオマケ

UK版DVDはおまけもりだくさん↓

  • Commentary (Director, Writer, Producer)
  • Deleted & Extended Scenes (06:22)
  • Fantasy Beyond (08:02)
  • Behind The Scenes (18:54)
  • Bloopers (05:18)
  • Music Video (04:52)
  • Trailer Fix (01:24)
  • VFX Montage (01:48)
  • Adam Interview (05:23)
  • Andrea Interview (03:15)
  • Conor Interview (03:06)
  • Jer Interview (01:19)
  • Ludwig Interview (02:46)
  • Matt Interview (03:00)
  • Meredith Interview (01:47)
  • Mike Interview (02:02)

コメンタリに登場するのは、スティーヴン・コスタンスキジェレミー・ガレスピーピーター・コプロウスキー

制作当初、「映画冒頭の戦闘シーンで兵士が戦場で少女を救う。それがミナとして成長して再会する」というプロットがあったんだが、これはすぐにボツになったそうな。子役の少女が泣いてスタジオから走り去ったためである。Bloopersの中には貴重な走り去りシーンが収められています。

マッケンジー・マードック / Mackenzie Murdock 画像
ファックマンさんがインタビューの聞き手

主要キャストのインタビューはコント仕立てのお笑い満載。インタビューの聞き手は『ファーザーズ・デイ 野獣のはらわた (2011)』でファックマンを演じたマッケンジー・マードック。彼は『マンボーグ (2011)』ではチョイ役だけだったが、このインタビューではかなり目立ってます。このひと、かわいくて、変態っぽくて、おもしろいよね。

短編映画『Fantasy Beyond』

Fantasy Beyond 画像
short film "Fantasy Beyond" (2006)

オマケに入っている『Fantasy Beyond』ていう短編アニメがとてもよい。キュビズム風の絵が飾ってある部屋に少女が監禁されてて、そこにロックンロールなコンビが乱入してきて、彼女を救おうとするの。絵の中から怪物がウジャーと出てくる。コンビは音楽の音色で闘うのです。最後は切ないエンディング。これはいいなー。スティーヴン・コスタンスキ監督が2006年に制作した作品だそうです↓

Astron-6のYoutubeのチャンネルの中に、この作品は入っていない。DVDを買ったひとだけが見れる。このアニメは台詞ナシなので、英語苦手なひともオッケーです。

みんなも買おう!

映画はおもしろいし、こんなにたくさんオマケがついてて、13UKポンド(本日時点)。これはいいですよ。でも、英語字幕はついていないから、聞き取りオッケーな方のみオススメ↓

マンボーグ / Manborg DVD 画像

amazon.co.uk - Manborg [DVD]

Astron-6はカナダのインディーズ・プロダクション

Astron-6のみなさん
Astron-6 画像

Astron-6は以下の5名のみなさんがいっしょにつくったカナダのインディーズプロダクションであります。

マンボーグ (2011)』の最後にDedicated To Kevin Hutchinsonと出るので、もしかして、元々、彼を含めて6名だったのかなと一瞬思ったですが、そういうことはなく、恩人だったということらしい。それではなぜAstron-5ではなくAstron-6なのかというと、その答えはこちらに書いてあった↓

Ever heard of numerology you stupid idiot? Only joking. The sixth member is you - the viewer.

6番目のメンバーは『観客』だそうです。うまいこというじゃないか。上のリンク先には、彼らの成り立ちについて詳しく書いてあるから読むといいですよ。

余談ですが、ケヴィン・ハッチンソンについては、Fangoriaの次の記事が泣けます↓

関連リンク

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原題: Manborg
別題: Manborg
Emborg
邦題(カタカナ): 『マンボーグ(日本劇場公開特別版)』
制作年: 2011年
制作国: カナダ
公開日: 2011年9月22日 (アメリカ) (Fantastic Fest)
2011年10月25日 (カナダ) (Toronto After Dark Film Festival)
2012年11月4日 (オーストラリア) (Monster Fest)
2013年3月29日 (フランス) (Mauvais Genre Film Festival)
2013年10月5日 (フランス) (Absurde Seance)
2013年12月21日 (日本)
imdb.com: imdb.com :: Manborg
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
編集
視覚効果(Visual Effects)
Makeup

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