映画|フライ・オブ・ザ・デッド|Prowl

ここはFamfieldていう田舎町。

この町で生まれ育ったアンバーさん（コートニー・ホープ）は将来の夢も希望もなく、こんなくそったれの田舎町で腐ってるのがいやでいやでたまらず、脱出作戦を考え中。

お金を貯めてシカゴに行くのだ。新しい人生をやるのだ。と考えて、アパートを借りる段取りをつけたのだが、その大家さんが「明日の昼までに金を持ってこい」なんて難題をいうので、急きょ引っ越しをしなければならなくなった。が、彼女は車を持っておらず、ここはド田舎なので、足がないとどうにもならない。

地元の友達連中（ルタ・ゲドミンタス、ペルディータ・ウィークス、ジョシュア・ボウマン、ジェイミー・ブラックリー）に泣きついたら、どいつもこいつも使えないヤツラで、車が修理中だの、いまは使えないだの、とぐだぐだいうんだが、それでもなんとかボロ車を調達し、どうせならみんなでシカゴにいってみますかという話になり、都会にひとりで旅立つアンバーさんのお見送り旅行というムードで、よっこらしょうと出発する。アンバーさんはみんなに感謝する。

という次第で、6人のみなさんがボロ車に乗ってうだうだと進んでいったら、途中で車が壊れてしまう。あー。どこまでもツイてないアンバーさん。

そこにデカトラックが通りがかって、わけを話したらみんなをシカゴまで乗せてくれることになった。ドライバーはじつに親切ゲなオッサン（ブルース・ペイン）なんだが、連中にしてみれば、少しこわいなという気もする。

トラックの荷台は外からしか開けられないから、もしオッサンがキチガイだったらヤバいではないか。閉じ込められてしまうではないか。と心配し、次のようなお願いをした。

6人のうちひとりは助手席に乗ること。オッサンとトラックの写メを撮って、友達に送ること。

アーパーそうな連中ではあるが、人並みの警戒心はあるんだなと感心する私。

これを聞いたオッサンは気を悪くする風でもなく「もちろんオッケーよ。さあ、乗りんしゃい」と快諾してくれたので、やっぱりいいひとだったんだな。あー、よかったよかった。

と思ったら、やっぱりこれはホラー映画なので、彼らは、とんでもなくヒデー目に遭うのです。ひぃ。

トレイラー動画

感想

後半になって、アクションスタートするところはじつに意外でびっくりしましたよ。トラックの荷台に閉じ込められた連中がどっかに連れていかれ、あるものと鉢合わせしておったまげるんだが、この予測不能の展開はおもしろい。

ゴア描写の特殊効果は低予算なりなんだが、それなりにがんばっていて、ガガーと迫るかんじはうまいことつくってある。なかなかイイネー。

と思ったんだが、そこまではすごくいいんだが、後半 → エンディングがダレ気味になってしまったですねえ。パトリック・シヴェルセン監督は『NAKED ブービートラップ (2008)』の監督さんでもありますが、あれほどのブッ飛び感はなかったですな。

「一瞬ウギャー！」のパターンをなんべんもやられると、さすがに飽きてしまいます。なにかもうひとつドッカーンと見せ場があれば、完璧だったのになあとおもいました。惜しいところですなあ。そう期待をしなければ、ポップコーン映画としてはギリギリオッケーくらいかなあ。

後半にいったいナニが出てくるのであるか？という点については、この下のネタバレのほうに書きます。そこがこの映画のおもしろいところですから（といっても、トレイラーには出てしまっているのだけれど）。

DVDのオマケ

オマケはコレだけ↓

• Audio Commentary with Director Patrik Syversen, Writer Tim Tori, Actors Courney Hope and Joshua Bowman
• The Making Of Prowl (The Strays) (02:40)

制作者と俳優さんの短いインタビュー。このバケモノの由来をチョロッと明かしていました。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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