2011/2/20 (Sun) at 8:19 pm

映画|共喰山|Primal

山に遊びにきた6人の男女がバケモノに襲われてびっくりするオーストラリアのホラー映画。ゾーイ・タックエル=スミスクリュー・ボイランウィル・トラヴァル。監督ジョシュ・リード。2010年。

共喰山 / Primal DVDDVD画像

プロローグ。

1万2千年前のこと。古代人が壁画を描いていたらば、謎の怪物に襲われる。

んで、現代。

6人の男女がワイワイ。山道をドライブしてハイキングにやってくる。彼らはとても珍しい壁画を探しにきたそうであり、それはメンツのひとりのネーチャン(ゾーイ・タックエル=スミス)のご先祖様に関わってるものらしい。このネーチャンにはなにやら過去トラウマがあるらしい。

6名は山に入って、ハイキングをし、洞窟を歩き、例の壁画を発見する。「おー、これはすごいなあ。ここまできたかいがあったよ」つって喜んでいたらば、こわいもんが出てきておののく。

この山の洞窟には、いにしえより存在する邪悪ななにかが潜んでおり、そこに近づくすべての生き物を凶悪残虐なバケモノに変えてしまうのであった。そこらへんにいるウサギは歯がとんがってて、目が真っ赤で、ガオーと襲ってきやがるし、池の中には凶悪ヒルがウヨウヨ。きもちわりー。

こいつらに襲われると人間もバケモノになっちゃうのです。

最初の犠牲者はアーパーノリのブロンド娘のメルちゃん(クリュー・ボイラン)であった。彼女が変身するところはすごいよ。これを見たみなさんは「ナニゴトであるか!」とおったまげ、逃げ道が断たれてしまった知り、闘うしかないと結論し、バケモノ相手にワナを仕掛けたりとジタバタするのであるが、やがてひとりふたりとヤラレていく。

クライマックスになると、邪悪極まるラスボス本体がジャジャーンと登場。どどーーんぐしゃああああああぎゃおおうっげええええひぃいい。カワイコちゃんを最後までヒィヒィいわせます。ハァハァ。

バケモノと闘うネーチャンの決め台詞↓

Anja: Fuck off, you gutless turd!

トレイラー動画

Primal (2009) trailer

2011年5月に日本で公開予定

このエントリをアプしてから教わったんですが、『共喰山』という邦題で、2011年5月に日本でも公開されるそうです。メールくれたひと、ありがとう。

感想

おもしろーい。

IT'S A GEM!!!!!!

「男女が山にいったらバケモノに襲われてどーのこーの」という筋書きのホラーは、ヨッパライのゲロみたいに毎月量産され、どれもこれもクズ映画ばかりなんだが、これはアタリです。こういうのがあるからホラー映画っていいよなあ。なんて最高級の賛辞を捧げたい!

例によって、冒頭30分は6名のキャラ説明の時間だが、これがサラリとユニークです。

主演のネーチャン(ゾーイ・タックエル=スミス)は過去トラウマがあって洞窟を怖がる女の子。優等生タイプのカワイコちゃん。彼女は最後の最後まで生き残って、勇気百倍の格闘をします。よくがんばったですね。

彼女と対照的な下ネタ大好きのアーパーブロンド娘(クリュー・ボイラン)もいるんだが、そのカレシ(リンジー・ファリス)はガリ勉メガネ男ってのが変わってておもしろい。仕切りたがりのタフガイ男(ウィル・トラヴァル)はマッチョキャラなんだなと思ったら、そうであると同時に、壁画を見て古代のウンチクをしゃべって、インテリ臭いところもある。

悪ガキノリのバカ男(ダミアン・フリーリーガス)は意外にいいやつなんだなとか。あと、まじめ女子(レベッカ・フォード)は、「わたしの幸せワードは『妊娠』です。いつか子供を産みたいワ」とかいうんだが、それが最後にきて、ヒデー目に遭うんですよ。彼女には『屋敷女 (2007)』的運命が待っています。わー。すっごーい。

誰かがバケモノになってしまうと、友達同士恋人同士だった者たちが、互いに疑心暗鬼になって雰囲気悪くなるという『キャビン・フィーバー (2002)』に似たところがあるんだが、キャラの立ちがいいから説得力がありました。

さて、一通りみなさんのプロフィールがわかったところで、アクションスタート。上に書いたように、邪悪ななにかに感染すると、バケモノに豹変し、ひとを襲うようになるんだが、外観上の変化は口元だけなのです。

歯がぐわーーと伸びて、それはそれはおっかない形相になる。『30デイズ・ナイト (2007)』のヴァンパイアを歯並び悪くしたような造型。人間の場合は、歯並びが悪いとバカに見えますが、バケモノの場合は、より凶悪に見えるんだなっておもいました。

特殊メイクのワザを歯の周辺に集中したってことですかね。限られた予算を効果的に使うために、こういう選択をしたのかな。その真意は監督さんに聞いてみないとわからないけど、なかなかうまいやり方だなあ。

と思ったら、後半クライマックスになったら、どんどんこわいもんが出てきて、いろんなおどろかせがあって、いくつか安っぽい部分はあるんだが、そんなの気にならないくらいにおもしろくなるんですよ。最後の連続攻撃は流れるように引き込まれ、まるで浜村淳のナレーションを聞いているような心地よさがあります(ほんとに!)。

アーパーブロンド娘のメルちゃんを演じたクリュー・ボイランがすばらしかった。彼女は最初に感染し、みんなを襲うようになるんだが、これがしつこいの。撃退するといったんは山に逃げるんだが、何度もガオーと襲ってくる。ターミネーターみたいな女です。

スパイダーマンみたいに人間離れしたジャンプ力でびょーんと飛んで攻撃してくるよ。動物の死体を洞窟に運んで邪悪な神様(?)にお供えするような場面もありました。そこで「うぉおおおおおりゃああああああ!」つって叫び声をあげるの。ケモノみたいにさ。

この女優さん、すごくいい。こんなひとが恋人かおよめさんだったら楽しいとおもいますよ。「怪物ごっこやろうよ」つって、毎日遊べるじゃん。

ところでこの映画の元ネタはこれかな↓

H P Lovecraft - "The Beast in the Cave"
ラブクラフト - "洞窟に潜むもの"

と思ったら、ちがってた。以下のブログに↓

ジョシュ・リード監督本人がコメントしてて↓

Ha! No, I've never read The Beast In The Cave, but I'm not surprised because the ending was consciously Lovecraft inspired…

なんだそうな。でもやっぱりラブクラフトは下地になっているのですね。上にリンクしたレビュー記事はおもしろいですよ。

共喰山 (2010)』はキャラの立ちがよく、スリリングで、うだうだがなく、最後の最後まで見せてくれる、ファイトイッパツ凝縮感のあるホラー映画です。みんなも見よう!

Memorable Quotes

Mel: This one is mulfunctioning.

Anja: Ah, to be young and love.
Warren: Ah, to be young and fucking.

Warren: Great for swimming? That sentence makes no sense. It's just a bunch of words randomly shoved together.

Anja: Anus later. Dinner first.

Mel: Let's split this scene? Okay?

Warren: That was intense!

Warren: We've got Chad's saber-toothed-girlfriend stuck in a tree, and that's it?

Anja: Come on, Mel. It's only a fucking tunnel.

Anja: Fuck off, you gutless turd!

Anja: Cunt!

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原題: Primal
別題: Primale
邦題(カタカナ): 『共喰山』
制作年: 2010年
公開日: 2010年8月26日 (イギリス) (London FrightFest Film Festival)
2010年9月23日 (アメリカ) (internet)
2010年11月6日 (スペイン) (Festival de Cine de Terror de Molins de Rei)
2011年5月7日 (日本)
imdb.com: imdb.com :: Primal
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞
  • 共喰山 - 今夜も酔いどれ映画感!

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