映画|キャビン・フィーバー2|Cabin Fever 2: Spring Fever

『キャビン・フィーバー (2002)』の続きの物語。

山小屋を舞台に感染血塗れ恐怖を描いたホラー映画は、今回のパート2ではハイスクールに舞台が移る。飲料水のペットボトル経由で、地元のハイスクールにグジュグジュ病が感染する。ノア・セガン演じる高校生アンちゃんを中心に、キャンパスもの定番キャラのみなさんが登場し、最後はおきまりのプロムの惨劇に突入する。カワイコちゃんも、デブ女も、いけすかないjerk男も、ぜんぶまとめてグジュグジュ！血塗れ！

感想

よくあるヤツですが、2ドルの価値はあるってくらいでしょうか。感染男がパンツを脱いだらチンコの先から黄色いネバ液がどろーん！てのはかなりきもちわるかったですが、これは一発芸的なもので、そこ以外の特殊効果は前作よりもずっと雑だったのではないかしらん。前作では、肌がグジュグジュ血塗れになっていくところが凝ってて、きもちわるくて、見せ方に工夫があったけど、こちらは単に盛大に血を吐いてわめいているだけだったような気がする。

この映画は監督ティ・ウェスト（タイと読むのかな？）とプロデューサーとの確執がずいぶんあったそうで、監督は「ぼくはクレジットされるのもいやです。もうごめんです」なんていっているくらいですが↓

shocktillyoudrop.com - EXCL: Ti West and the Cabin Fever 2 Experience

上の記事を読んだから余計そう思うのかもしれないけど、シリアスなんだかお笑いなんだかわからない中途半端な残尿感がありますね。でも映画を見る限り、これをどう編集し直してもあまり変わりばえしないような気がするのですが。

パーティ好きおまわりさんのウィンストン（ジュゼッペ・アンドリュース）が前作に続いて出るんだけど、前作よりも出場時間が多いくせにおもしろくなかったです。前作では彼はじつに変人で、親切なんだかいい加減なんだかよくわからない、奇妙な味わいがありましたけど、だからいい脇役だなと思ったんだけど、こちらでは単なるdumb男だった。

バニーちゃんコスが出てきましたが、これは前作『キャビン・フィーバー (2002)』へのオマージュと思われます。ラスト近くの病院のシーンでポール（ライダー・ストロング）がバニーちゃんの幻影を見るという場面があったのでそこからきてるんだなと。

わるもんキャラの暴力男は『THE LOST ザ・ロスト 失われた黒い夏 (2005)』でシリアルキラーのレイを演じたマーク・センターでした。髪型がぜんぜんちがうのでわからなかったです。あとラリー・フェセンデンがチョイ役で出演しました。

てわけで、この映画はパッとしない凡作でしたが『デッドガール / Deadgirl (2008)』のノア・セガンは私的にかなりおすすめなので、未見の方は『デッドガール / Deadgirl (2008)』の彼を鑑賞してみてください。

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