2014/6/23 (Mon) at 4:44 pm

エイリアン・クロール!1時間40分!ライブチャットビデオ!インディーズの叫びを聞け!

エイリアン・クロール (2014)』のニコル・アロンソ + オクラホマ・ウォード + ブレンダン + 私。

先日、2014年6月14日に行われたライブチャットの模様を収めたアーカイブビデオがYoutubeにアプされたので、さっそくお伝えします。1時間40分。

私がヒーヒー顔でしばしば固まっているところはお見苦しいのでありますが、そこは寛大にお許しを頂き、是非ともご覧頂きたく思います。おもしろいですよ。こんなことをみんなの前でベラベラしゃべる映画監督をかつて私は見たことがありません。この長いビデオを観終わったとき、あなたは確かに彼らの闘う姿勢に感動することでしょう。こいつら、すごい!

『エイリアン・クロール』ってナニ?

ちょっと前置きを。

うちのブログを初めてご覧になる方には、よく意味がわからないかもしれません。たかがDVDスルーのB級映画のリリースで、なにをそんなに盛り上がっているのだ?と思われるでしょう。そんな疑問に答えるために、これまでの経緯を簡単に説明します。既にご存知の方は、ここは読み飛ばしていいですよ。

私が初めてこの映画を知ったのは昨年の5月でした↓

その後、何度か記事をpostした↓

この頃には「おもしろそうだ」と思ったけれど、まさかいまのようなことになるなんて、夢にも思わなかった。この映画の製作コンビ、オクラホマ・ウォードニコル・アロンソは紆余曲折を経て、日本の配給会社と契約をゲット。日本版リリースという運びになったけれども、そこには新たな問題があり、彼らは100%ハッピーというわけではなかった。なぜなら日本の配給会社が彼らの意図とはまったく違う宣伝方法で売りたがっていたから。

「日本では、派手なモンスター/カワイコちゃんの裸/血塗れゴア。この3点セットがないと、ぜったいに売れない」

といわれ続け、「映画の内容を変えろ」とまでいわれ、すったもんだした挙げ句、リリースはされたものの、『エイリアン・クロール』というへんな邦題をつけられ、また、DVDのパケのデザインも、彼らの希望とはまったく違うものに変更された。監督いわく「5歳の子供がつくったようなすばらしいデザイン」。

“looks like a five year old put together” Oklahoma Ward
「5歳の子供がつくったようだ」(オクラホマ監督)

エイリアン・クロール / Crawl Or Die - 閉所恐怖トンネルホラーのトレイラー!6月3日に日本版DVDリリース! (3) 画像

ここまで読んで、「なぜそんなことをおまえが知っているのだ?」といいたくなるきもちはわかりますよ。どうして私がこんなことを書いているかというと、監督自らが配給とのやりとりを全部明かしたからです。下のビデオを見ればわかる。

こういうことはよくあるよね。低予算ホラーってのは、いつもこういう扱いをされる。普通ならここで諦めるもんだ。ま、お金もらえるし、いいっかー。という気持ちになったとしても、それはしょうがないよね。誰も責められないじゃん。

しかし、この人たちは従来の人々とはかなりマインドが違う。だいたいこんな話を監督がファンの前で明かすというのは相当に異例です。普通はしゃべらない。そして、その先の展開はもっとすごい。彼らは、

「そんなことはない!」「日本にもちゃんとわかってくれるファンがいるに違いない!」

と信じて、あきらめなかった。配給が製作したポスターに満足せず、自分たちでポスターをつくり、自分たちで日本向けのトレイラーをつくり、日本のファンに映画の意図をわかってもらおうとした。海外の映画製作者がこんなことをやるのは極めて異例であります↓

彼らが自分らでつくったポスター
エイリアン・クロール / Crawl Or Die - 閉所恐怖トンネルホラーのトレイラー!6月3日に日本版DVDリリース! (1) 画像

これもそうです
エイリアン・クロール / Crawl Or Die - 閉所恐怖トンネルホラーのトレイラー!6月3日に日本版DVDリリース! (2) 画像

ポスターばかりでなく、トレイラーやら、Tシャツやら、グッズの製作までしてしまった。この気合いはすごい。詳しくはココ↓

そして2014年6月3日。

Crawl Or Die』は『エイリアン・クロール』という邦題でDVDがリリースされた。私も観た↓

私自身、実際に映画を観たのはこの時点が初めてだった。このときはものすごく緊張した。こんなに推してダメ映画だったらどうするんだ!と思っていたが、フタを開けたら『エイリアン・クロール (2014)』はおもしろかった。もちろん低予算映画だから完璧ってことはなくて、色々と欠点はある。でも、制作者の意図は充分伝わったし、次も見たいな、と思った。

このあたりから、である。彼らがつくった日本版トレイラーとポスターが功を奏したのか、twitter上でワンサカ話題になり、なんだかものすごいことになってきた。オクラホマさんとニコルさんのコンビは日本のファンの反応に感涙し『ありがとう日本!』というビデオをつくってくれた。すばらしい。この人たちのやることは、何から何まで異例です↓

このビデオだけでも充分すごいが、彼らは「まだまだいい足りない!」「もっともっと日本のファンと仲良くなりたい!」という願いを込め、去る6月14日、生中継ライブチャットショーが開催されたのであります。んで、本日公開するビデオはそのアーカイブ版てわけです。どうですか。興味が湧きましたか。

ではさっそくご覧頂きましょう。ジャジャーン!

JAPAN/U.S. LIVE エイリアンクロール 'ALIEN CRAWL'

ビデオの内容を簡単にサマリします

1時間40分と長いので、端から端まで見るのはたいへんなので、内容をざっとサマリします。おすすめは後半20分。びっくり話が出るよ。Don't miss it!

00:00:00 -

オクラホマ・ウォードニコル・アロンソ、ブレンダン(私の友達のインディーズ映画ファン)、私の4名が自己紹介。

00:04:45 -

このコンビは日本の配給から「日本では、派手なモンスター/カワイコちゃんの裸/血塗れゴア。この3点セットがないとぜったいに売れない」といわれ続けてきて、それを乗り越えて自分らが正しかったことを証明した。という話だが、じつは、日本のホラーファンの方にも、同じような悩みがある。私は常々配給さんの感覚に「ちょっとちがうんじゃないの?」と思い続けている。先に挙げた3点セットにはあてはまらなくても、おもしろいホラー映画はたくさんある。でも、そういうのはあまり日本では公開されない。配給さんはそこらへんをよくわかってほしい。この状況を変えるにはいったいどうすればいいんですか。という質問に対し、オクラホマさんは「いま日本のみなさんがぼくの映画のためにしてくださっていること、まさにそんな活動が、物事を変えるきっかけになるのではないか」というような話をしてくださいました。

00:13:54 -

海外のインディーズ監督と日本のファンの間に存在する『言葉の壁』について質問をしました。今後、彼らのような方々がジャンジャカきてくれたらうれしいじゃん。日本で作品を売りたがっている監督さんたちにアドバイスはありますか。また、そのために私らはなにをすりゃいいんでしょうか。という問いに対し、(簡単にいうと)「気合いでやればなんとかなる!」というような話をしてくださいました。詳しくはビデオ見てください。

00:22:10 -

でもどうして日本なんですかね?彼らは世界中のディトリビューターと交渉をしているが、明らかに日本を特別扱いしている。それはうれしいが、なぜそこまで日本のファンのためにしてくれるんでしょうか。という問いに対し、「日本ではこの映画は売れない」といわれ続けてきたから、それが間違いであることを証明したかった。というような話をしてくださいました。詳しくはビデオをご覧下さい。

00:29:56 -

ライティングや撮影技法についての質問。撮影に使われたライティングは登場人物が持っている懐中電灯のみ。というアイデアについてうれしげに教えてくれました。

00:37:17 -

トレイラーの中にもあった派手な爆発シーンはどうやって撮ったんですか。あれはCGですか。という質問に対し、「CGは使ってないんですよ」というお答えでした。他にもこの場面について色々語ってくれました。

00:39:06 -

怪物とセットにかかった費用はどんくらい?と訊いたら「金額はちょっとナイショ」とのことでしたが、その代わりに、彼らが資金を集めるために苦労したことについて語ってくれました。

00:41:45 -

影響を受けた人物や作品などを教えて下さい。という問いに対し、ニコルさんは「『エイリアン』のシガニー・ウィーバーと『ターミネーター2』のリンダ・ハミルトン」、オクラホマさんは「リドリー・スコット」という極めて単純明瞭な受け答えだったのにも関わらず、私はこの場面で血迷ってしまい、うまく訳せず、テンパリショートしてしまいましたよ。あー。恥ずかしい。このビデオは端から端まで恥ずかしいが、このシーンは特に恥ずかしい。私が死んだら葬式で流して下さい。死んだら恥ずかしくない!

00:45:38 -

音楽についての質問。「わざと音響を抑えめにして、緊張感を演出したのでありますか」という質問に対し、監督さんは「まさしくその通り!」と満面の笑み。「それをわかってくれてうれしい!」と歓喜感涙。この質問に限らず、ネズさん(@yu131)の質問はどれも的確だったです。

00:49:47 -

タンクさんのモヒカン頭はなにか特別な理由があるんですか。という質問に対し、監督さんの好みだから、とか他にもいくつかの理由を明かしてくれました。

00:52:23 -

好きなホラー映画は?の問いに対し、即答「エイリアーン!」

00:53:26 -

映画のプロップについて質問。続編についての話題等も。

00:54:34 -

コンビのスタジオの中を歩き回っているニャンコの話。3匹飼っているそうです。

00:55:34 -

ニコルさんが歌っているあの曲、エンディングでかかるあの曲についての質問ですが、私、ここでえれーポカミスをしたことに後から気づいた。質問者のハル吉さんについてチョロッとしゃべっているときに、彼の本の名前をいい間違えてしまったんだよね。本当に申し訳ない。『ニートメタル』をよろしく↓

00:58:52 -

続編についての話いろいろ。

1:03:32 -

OVTウィルスとか映画の背景についての話。

1:09:15 -

狭いトンネルの撮影の苦労話。ほんとうに大変だったそうです。なかなかのもんです。

インディーズの叫びを聞け

1:13:35 -

さて、ここからもっとおもしろいんですよ。

いったいぜんたい誰が『エイリアン・クロール』なる邦題をつけたんでありますか。という質問に対し、監督さん自ら配給とのやりとりを話してくださいました。お忙しい方はここだけでも見てくださいよ。このお答えは英語日本語対訳で全文載せます。はいどうぞ。

Oklahoma Ward: I had no control over that. that, again, was one of the frustrating talks I had with Japan distributor. They said, "Japan will not care about the girl unless nude, they will not care about the story, they will not care about the tension, they will not care about claustrofobia. All they want to see is the alien." That's why we got that wonderful great Alien Crawl poster that looks like a five year old put together. And that's why we had the title, Alien Crawl because it had to have the word "alien" in it - or Japan viewers would not watch the movie, according to them. I fought it and fought it and fought it. And finally I was like, Okay, if you want to make me change the movie, I'll let you do whatever poster. Never dreamed that they would come up with the title Alien Crawl with the damn alien right in the middle of the DVD cover. I was stunned. I was stunned. But, again, that's where, since it was getting close to the end, I just wanted to make sure that Hiro and Japanese followers and fans, we have grown to know, are making the difference. Because it gives me more power the next time around to say no, they want a different poster I can say NO I want this poster and I to want keep this title. We are having fun with you all. Understand. You really are changing Nicole's and my lives by supporting this because you are allowing me to have more power. Not more money. They're not gonna pay me more money. And we don't really care about that. we'll be doing very different type of film. We do care about is keeping the art true. And you are giving us more power to say no. Next one. Same title and the true, story is more about the character. Tank. Thank you for the question. And also thank you to Hiro and everybody else helping us out, getting word about our film and past the poster and the title.

「(タイトルとポスターに関して)僕はどうすることもできなかった。繰り返しになるが、日本の配給とのやりとりの中で最もしんどかったうちのひとつである。彼らは「日本人は裸じゃない女には興味を持たない。日本人は物語を気にしない。日本人は緊張感を気にしない。日本人は閉所恐怖を気にしない。彼らが見たがるのはエイリアンだけ」なんだそうで、ゆえに、あのすばらしい(皮肉)ポスターがつくられた。5歳の子供がつくったのかと思った。そして、彼らの説明によれば「タイトルには『エイリアン』というワードが必須だから」という理由で、『エイリアン・クロール』というタイトルが出された。ぼくは闘って、闘って、闘った。最後には「んじゃポスターのデザインはそちらで好きにやってくださいよ」と答えるしかなかった。でもまさか『エイリアン・クロール』というタイトルが出てくるなんて、DVDのカバーのまんなかにあんなエイリアンが鎮座するデザインが出てくるなんて、夢にも思わなかった。ぼくは卒倒した。でも、ヒロを始めとして、日本ファンのみんなが発言をしてくれたお陰で、物事が変わってきた。あなたたちは僕に力を与えてくれた。「ノー」といえる力を。こんな風にみんなと交流できるのは本当に楽しい。あなたたちは僕とニコルの人生を変えてくれたんですよ。応援してくれて、力を与えてくれた。お金ではない。それによってギャラが上がるっていうことはない。でも、そんなことは気にしない。僕たちが気にするのは創作を成し遂げることである。あなたたちのお陰で「ノー」といえる力を得た。次の物語はもっとキャラクター重視になる。そう、タンクです。よい質問をしてくれてありがとう。ヒロと他のみなさん、応援してくれてありがとう。あのポスターとタイトルをパスしてくれてありがとう」

この発言はすごいと思いますよ。

私はいままでインディーズの監督さんがメールをよこして「日本でこんなパケをつくられちまったよ」と投げやり気味に告白するのを何度も聞いたことがある。彼らの嘆息を聞いて「それはけしからん。私がブログに書いちゃおうか」といったこともある。でもたいていは尻込みする。

そりゃそうだよね。めんどくさい話はごめんだよね。彼らは「日本人は勝手にやってくれ」的な無力感に襲われる。そして、複雑な笑みを浮かべて「ありがとう。でもそこまでもしなくてもいいよ」と私に答える。監督さんにそういわれたら、私はなんにも書けないじゃん。

でもこのコンビは違う。『エイリアン・クロール (2014)』がカルト映画になるかどうかは私にはわからない。でも、少なくとも、彼らの現在の活動はhistoric event(歴史的な出来事)だと私は思いますよ。誇張でなく。本当に。こんなひとは今までいなかったんだから。

オクラホマさんは「あんたらが力をくれた」といっているが、私の側からしても同じ気持ちである。こういう事例が確かにあったと記録されたのだから、これからは同じようなケースを聞いたら、このビデオを見せて「おまえもいっしょに闘うのだ」といえるじゃん。だから私も力を得た気がする。

Oklahoma! You said we gave you the power but I'd say, YOU gave me the power. It is very true. Look. I've seen a lot of similar cases in the past. I've heard some indie filmmakers complain about Japanese distributors' decision. They sent me emails and let me know what happened privately. I felt sorry for them because I am a fan of them. I thought I need to do something, I even tried to convince them to do something together. However they reluctantly gave up. I can not blame them. Japan is not only their territory. They have their lives. It is too much to ask them to share their time and energy to deal with Japanese distributors. But you are not like them. Since today, when I bump into someone who got stuck in the argument like you've done, like you're willing to do, I'll let him or her see this video. And I'll tell him or her, "Let's fight together." That's why you gave me the power.

そして最後にBIGなプレゼント!

1:26:16 -

twitterでお世話になっている倉林さん(@kurabayakurabay)は、ショーの直前、ナーバスになっている私に、激励の意味ですばらしい絵を送ってくれた↓

エイリアン・クロール!1時間40分!ライブチャットビデオ!インディーズの叫びを聞け! (1) 画像 エイリアン・クロール!1時間40分!ライブチャットビデオ!インディーズの叫びを聞け! (2) 画像 エイリアン・クロール!1時間40分!ライブチャットビデオ!インディーズの叫びを聞け! (3) 画像 エイリアン・クロール!1時間40分!ライブチャットビデオ!インディーズの叫びを聞け! (4) 画像

上の絵をコンビに見せたら「おー!」と喜んでさっそくバナーに使わせてもらったんだけど、なんとそればかりでなく、オクラホマさんとニコルさんのコンビは彼の絵をいたく気に入って、コミックブック製作をしたいんだそうで、「倉林さんと交渉を開始します」との発表があった。すごーーい。楽しみにしていますよ。

もういっちょうサプライズ!

1:30:35 -

このコンビは映画製作に関わるすべてを記録したドキュメンタリを製作する予定なんだが、その中に日本のファンのお言葉やらファンアートやらジャンジャカ入れてくださるとのことです。これはみんなうれしいでしょう。勝手に作品を使ったりするようなことはせずに、ちゃんとみんなに使用許諾のお願いをしますよといってました。

そして、さらにもういっちょう!びっくりが!

この映画は近々USリリースが予定されていて、アメリカのディストリビューターと交渉中なんですが、そのDVDの特典にですね、10分くらいの映像で、この私がですね、出てくるっちゅうの?出してもらえるように話してくれるそうなんですよ。ブログのこととか、どうやってオクラホマさんたちと出会ったとか、そういうことをしゃべるみたいです。スゲー!

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ビデオの内容は以上です。観る前に上のサマリを読んで興味を持った方は、ぜひぜひ映像をご覧になり、彼らの生の声をお聞きください。

ジャパン向けのショップがパワーアップ!

このコンビの躍進は止まらない!先に日本向けのオンラインショップができたよとお伝えしましたが、本日、これがどどーんとパワーアップしたんですよ。木のフレームのパネルがけっこういいなあ↓

www.crawlordietrilogy.com/japan
crawlordietrilogy.com/japan

Words from Brendan

ブレンダンからお言葉を頂きました。

This was such a blast. As both a lover of independent cinema and part of the TROMA Japan team, I can assure you that having the chance to speak directly, and candidly, with an American based director and leading actress pretty much gave me a nerdgasm of the highest order!

As Hiro said, Oklahoma and Nicole have been working for a solid year to bring the movie to us in Japan and the difficulties they faced in realizing their vision would be enough to put off any "sane" person for life. Fortunately for us, these two are very stubborn people. As a big fan of indie cinema, I've seen many many projects fall to the wayside during the crowd-funding period or not even materialize beyond the initial project announcement. Getting a movie made independently is very much a labor of love and I can think of few things that come as close to testing one's determination in the face of such adversity when it comes to making the goal a reality.

The two people in this chat however, refused to back down in the face of adversity and not only got their movie made the way THEY wanted it made, but they also accomplished the unprecedented task of releasing their movie in Japan before even unleashing it on their own soil.

This chat was such a unique experience because we pretty much NEVER get the chance to submit questions and have them answered directly, in an intimate setting, like we did on Saturday night. I almost felt guilty being there after hearing about all the trouble they've been through to bring the film to us. I kinda felt like I just waltzed in after the chaos and landed a golden opportunity to chat with these people. In actuality however, the real fight is only just beginning. This movie release was a HUGE victory for raising the profile of independent cinema in Japan and one that will surely be remembered for paving the way for future directors around the world who have aspirations for releasing their movies in Japan too.

Though I am a translator by trade, interpreting is something I had never challenged myself to do until now. Oklahoma and Nicole's spirit and determination inspired me to step up and try to convey their insight and feelings to their beloved fans in Japan. I started off a little shaky due to nerves but soon felt at ease (Thanks guys!) as I began to enjoy the discussion more and more.

This video chat was the first of it's kind. We need more and more of this dynamic style of approach when promoting indie cinema here in Japan but we must remember that it all starts with US. I hope you enjoy the video as much I enjoyed being a part of it and PLEASE help us to keep this monster growing by liking this video, liking the Facebook page, and most importantly, watching the movie and TALKING about it with other movie lovers. We are lucky. Oklahomas and Nicoles are a rare breed. Let's enjoy these people together!!

Brendan (@TricoBren)

ブレンダンのお言葉

日本語訳 by 私。

ものすごい体験だった。インディペンデントシネマを愛する者として、また、トロマ・ジャパン・チームの一員として、アメリカの映画監督と直にあけすけに話ができる機会を得られたというのは、ナード冥利に尽きるというものである。

ヒロがいったように、オクラホマとニコルは作品を日本で公開しようと、1年のあいだ、たゆまぬ努力を続けてきた。彼らが直面した困難を経験したら、普通の感覚の人間なら努力をやめてしまうだろう(いい換えれば、頭のおかしい人間しかこんなことできない。みたいな)。しかし、僕たちにとって幸運なことに、彼らは頑固者であった。僕はインディーズ映画のファンだが、頓挫するケースをこれまでにたくさん見た。クラウドファンディングで目標額に達しないもの。あるいは、製作開始のアナウンスから結局なにも進まないというケースさえある。映画をインディーズでこしらえるというのは、まったく割に合わない仕事だ。逆境に直面するにおいて、自分たちの決断を試されるギリギリの瞬間というものを、彼らはくぐり抜けてきたのだろうと想像する。

しかし、このふたりは逆境に直面しつつもそれに屈せず、自分たちの方針で映画をつくり抜いたばかりでなく、自国リリース以前に日本での公開を成し遂げたという困難を達成した。

今回のチャットは僕にとってユニークな経験だった。こんな居心地のよい雰囲気で、制作者に直接質問をし、答えてもらえるなんて、映画ファンにとっては貴重な体験である。僕は彼らの苦労話を聞くうち、申し訳ないような気持ちになった。大苦労と大混乱の後にヒョイと入り込んで、いちばんおいしい部分だけをもらっちゃったみたいで、なんだかすみませんというような心地がした。しかし、この闘いは始まったばかりである。この映画のリリースは日本に置けるインディーズ映画の存在を知らしめる勝利であり、この先、日本リリースを熱望する他の監督たちにとっての礎として、長く記憶されるだろう。

僕はプロの翻訳家だが、通訳をやるのは今回が初挑戦だった。オクラホマとニコルの挑戦する精神が僕の心に作用して、なんとかがんばることができて、彼らの心の言葉を日本のファンに伝えることができたように思う。最初はどきどきしたが、やがて気持ちがらくになり(みんな、ありがとう!)、セッションを楽しむことができた。

こんなビデオチャットの試みは新しい。日本でインディーズ映画を広めるにおいて、こんなダイナミックな活動はとてもいいと思うが、ひとつ忘れてはならないのは、すべて僕たち(つまりファンのみんな)から始まるべきであるという点である。ビデオを見ているみなさんも、僕と同じように楽しんでくれただろうか。もしそうなら、このモンスター(オクラホマとニコル)をもっともっと応援しよう。facebookでLikeするなり、色々と方法はあるが、一番大事なのは映画を見ること。そして、その気持ちを他のみんなに広める努力をすることである。オクラホマとニコルという、稀有な人々に会えた僕たちは幸運だ。みんなで楽しもう!

Who's Brendan?

ぼくはブレンダン!

Resident of Japan for 14 years and a TROMA fanatic since he was 7 years old. Proud member of the TROMA Japan Team and vociferous supporter of independent cinema. Brendan hopes to one day land a cameo in a B-movie so if anybody needs a Gaijin face in their movie, give him a shout!

ブレンダンは日本に住んで14年。7歳の頃からトロマのファンで、誇り高いトロマ・ジャパン・チームのメンバー。インディペンデント映画を深く愛する熱心なサポーター。B級映画にカメオ出演するのが彼の夢である。もしあなたの映画でガイジンの出演者が必要な場合には、ぜひ声をかけてください。よろしくお願いします。なんかやらして!

みなさん、ありがとう

私、感想方々、お礼を申し述べたいと思います。

ものすごい経験をさせてもらった。最初、このショーの話を聞いたとき「ぜったいむり!」と思った。そんなテレビの司会者みたいなことができるわけないじゃん。録画ならともかく生中継ですよ。ひー。

でも、その後、オクラホマさんとニコルさんのコンビは辛抱強く私に張りついて気持ちを変えさせた。それはむりやりなにかをさせる風でなく、彼らはただ私をリラックスさせようとしただけだった。彼らの言葉に触れていたら、なんだか守ってもらっているような気がしてきて、(こんなことをいうのはじつにへんだが)お父さんとお母さんみたいだと思った。

それが効いて私は出てきたんだが、でも、やっぱり不安だった。きっと私はこの日を最後に「やーい」と追われ、恥ずかしくなり、ネットから姿を消すのではないかと思った。大げさでなく、本当に。

実況の最中は頭がハイになり、ぼわわーんとした。自分が自分じゃないようなきぶんだった。終ってから2時間近くもやっていたと聞いて驚いた。終った直後は頭が真っ白で、なにをしゃべったんだかぜんぜん覚えていなかった。

それでもきぶんはよかった。やり遂げた。というかんじで。でも、みなさんのtweetを読むまでは不安だった。ブラウザを開いて読んでみたら、おもしろかったっていう感想がズラズラーと出てきて、へー、と思った。なんだかむちゃくちゃだったけど、いいたいことは伝わったんだな。と思って、やっと安心した。

私はブレンダンに頼りきりで、じつにまったくヒデーありさまだっというのはわかっている。でもさ、何より私自身が驚いたのは、「次はもっとうまくやろう」「それまでにたくさん勉強をしよう」という考えが自然に頭に浮かんだという点である。ショーをやる前までは『次』なんて言葉が頭に浮かぶなんて、思いもしなかった。大事ななにかを学んだと思った。

このヒデーパフォーマンスに意味があったとすれば、「こんな野郎でもこんな風にできちゃうんだ!おれでもできるかも!」というような印象をどこかの誰かに与えることができたとすれば、じつによかったのではないか。

こんな風に思えるようになったのは、オクラホマさんとニコルさんとブレンダンとみなさんのお陰である。ブレンダンはショーの前日に電話をくれて「ぜったいHiroを後悔させない」といった。彼の言葉は正しかった。後悔してない。ショーの後、私はただの一度もこれについて誰かにからかわれたりしたことはない。すべての人々が暖かい言葉をくれた。

いまこのビデオを見返すと、私がヘドモドしている姿はほんとにヒデー。あと30年か40年して私が死んだら、葬式でこのビデオを流してほしい。このヒデービデオは、私の人生において最良の瞬間の記録である。

Thank you everyone.

Oklahoma, Nicole - I don't know where to start... a lot of things come across my mind. First of all, thank you so much for being patient with me. When I first heard about the show, I was so nervous. I really couldn't imagine I could do that. I just couldn't. I wanted to run away. But you guys were very patient with me. You never forced me to do anything. You just tried to make me feel relaxed. It was like you were protecting me. I know it sounds stupid, but you were like father and mother. It worked somehow like a charm. Watching video again, there are a lot of embarrassing moments. Oh I should have said xxxx xxxx xxxx, or - Oh my pronunciation is awful, Oh Oh Oh Oh Oh..... There are a lot of "oh-moments" in this video. But the point is - I did it. When we finished the show, I really felt great. It was an awesome experience. What made me surprised the most is I started to think about "next." I started to feel like, in the next show - I'll be able to do it better. I'll study hard for the next one. This idea naturally popped up in my mind. I had never imagined I could come up with the idea of "next." Thank you for giving me this opportunity. I learned a lot. Also, millions of thanks to Brendan. You gave me a call the day before of the show - tried to make me feel relaxed, and you said like, "I won't make you regret." You are right. I never regret. And I want to thank all the people who gave me kind words. I know it was awful, but I've never heard any single bad words to me, nobody made fun of me, everybody has been so kind and sweet. Oklahoma, Nicole, Brendan and every person on twitter, you guys are all the best. 30 - 40 years from now, when I die, please play this video at my funeral because this is the best moment of my life.

友松直之監督がすばらしいレビューを書いてくださいました

こちらはクロールコンビから喜びの声↓

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