映画|イン・フィアー|In Fear

ここはアイルランドの田舎。

トム（Iain De Caestecker）とルーシー（アリス・イングラート）という若い男女のコンビがドライブ旅行中なんだが、彼らは恋人でなく、2週間前に知り合っただけの間柄である。

トムが「音楽祭にいこう」と誘い、次のような念を押した↓

「これはデートなんかではないのだ。みんなでキャンプをやるんだから、君も気軽にくるといいよ。友達といっしょでもいいよ」

彼女はこれを真に受けてやってきたのだが、現地に着いてみたらば、「音楽祭はまだやってないの。だからその埋め合わせにいいホテルを予約したよ。ふたりきりで2週間記念日をお祝いしよう」なんていけしゃーしゃーというのである。

彼女はうまいことハメられたんですね。つっても、拉致されたというようなもんではなく、彼女のほうもまんざらでなく「しょうがねーなー。ま、いいっか」てな調子で同意した。彼が持ってきたサイトのプリントアウトを見たら、なんだかすごい高級なリゾートホテルらしい。へー。楽しみー。ふたりはホテルを目指して山道をドライブする。

ところが、途中で道に迷ってしまう。森のあちこちに「ホテルはこっち」の看板があるんだが、その通りに進んでいくと、いつのまにやらぐるりと一周し、同じ道に戻ってしまう。GPSも役に立たない。はて面妖な。どうなっているのだ。ふたりはへとへとに疲れてしまい、ガソリンは残り少なくなる。

したら、どこかの誰かが陰湿な攻撃を仕掛けてくるではないか。コンビはここに来る前に地元のパブに寄ったんだが、そこで地元の連中と悶着を起こしたんだが、どうやらその連中がやってるらしい。敵は姿を見せずにへんないたずらをやるからきもちがわるい。もうホテルなんかどうでもいいから、早くこの森から逃げ出したい！

と思ったら、怪しい男（アレン・リーチ）が急に道に飛び出しくるもんで、轢いてしまう。血塗れで、助けてー、つって出てくるから車に乗せてやった。謎男は「おれもヤツラに襲われたんだ」というから味方なのかと思ったら？！

続きは映画でご覧下さい。この映画は去年（2013年）のサンダンスの話題作です。

トレイラー動画

In Fear (2013) trailer

感想

よくもわるくもサンダンス。

てかんじであった。この映画祭の話題作はこういうの多いよね。いったいなんだろって見続けていくと、人を食ったようなエンディングに落ち「おれは何を見たのだ？！」と自問し、よーく考えてみると、じわじわーと背筋が冷たくなる。この前レビューを書いた『Simon Killer (2012)』も2012年のサンダンスで注目された映画だが、あれもそんな風だった。

「森でレッドネック軍団にいぢめられてこわい目に遭う」というホラー映画は山ほどあるが、この映画はいつものヤツとは違う。どんなシカケなのかは見てのお楽しみだが、『In Fear』という題名が示す通り、『恐怖』てものを独自の切り口で描いてみたよってかんじ。ゴアゴアはぜんぜんないです。万人ウケするもんじゃないと思うが、私はそう嫌いじゃないです。

ひとつわからない点があった。ネタバレの方に書いたので、どなたかわかる方は教えてください。

私は『In Fear (2013)』をiTunesUSで見ましたが、DVD/Blu-Rayももうすぐ出ます↓

In Fear [Blu-ray]

Release Date: 2014-03-11
Studio: ANCHOR BAY
Run Time: 85 minutes
Language: English
Subtitles: Spanish
Region: Region 1
Rated: R (Restricted)
Number of discs: 1
Best Sellers Rank: 38,731

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Studio: ANCHOR BAY
Run Time: 85 minutes
Language: English
Region: Region 1
Rated: R (Restricted)
Number of discs: 1
Best Sellers Rank: 14,180

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ところで、この映画に限らないが、最近多いよね。

最近の、ちょっとオシャレな低予算映画にありがちの、不自然なボカシを多用した撮影の絵にはちょっと飽きてきた。料理ブログの写真みたいなヤツ。

— Hiro Fujii (@horrorshox) March 3, 2014

私は映画の撮影機材のことなんかまるで知らないが、安価なデジタル機材が手に入るようになったことと関係があるのだろう。くらいのことは想像がつく。意味のないボケはやめたほうがいいんじゃないのと個人的には思うが、この流行はまだ続きそうだ。一時期に流行ったエクスプロイテーション風の古いフィルムみたいなエフェクトの次はコレ、みたいな調子でみんなやってる。あー。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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