PV2,149

!!!! SPOILER ALERT !!!!
!ネタバレ注意!

ネタバレ注意!SPOILER ALERT!

本ページは『映画|イン・フィアー|In Fear』のネタバレ全開です。この映画の普通の(ネタバレのない)レビューはこちらにあります↓

ネタバレ結末

簡単にいうとこんな話だった↓

ふたりが迷ってドライブをしてたら、知らない誰かに嫌なイタズラをされて気持ち悪く思う。敵は森に隠れ、不意打ちをかけてくるんだが、不思議なことに、トドメは刺さない。こわがせて遊んでいるみたいな調子。そのまま夜になった。

どうしよう。と焦っていたらば、若い男を誤って轢いてしまう。ふたりは彼を車に乗せて助けてやった。彼はマックスという。地元の人間だそうで「おれもヤツラにやられたのだ」といい、敵のことを話した。わるもんの首謀者はこんなヤツだそうな↓

その男は、子供時代に森で遊んでいたらば、ふと思いついて、山道を通る車の前に飛び出したらどうなるかなって考えて、それをやったら、車は急ブレーキの末、ズダーンと横にそれて、運転手は死亡した。その行為は飛び込み自殺と変わらないが、ちょっと違う。スリルを楽しむ狂った子供の遊び。

そんな話をする男はかなり怪しい。なにか秘密がありそう。ふたりは得体の知れない男の出現に戸惑うが、かといって、怪我人を放り出すのもできないから困ったなーと間の悪い空気になり、色々とあるんだが、結局、コイツも敵なのだった。車の中で暴れて、ナイフを振り回して(結局ハッタリだったんだが)、格闘の末に、逃げていった。

その後も敵の攻撃は続き、結局、男は死亡。女だけが例のホテルにやっとこさたどり着いたら、そこはサイトの絵とはぜんぜん違う廃墟だった。呆然としていると、マックスのケタケタ笑いが聞こえた。女はひーこらいってひとりで脱出。ふぅ。

やっと逃げられましたよ。

と思ったら、あの謎男のマックスが道の真ん中に立ち、ニタ笑いで待ち構えているではないか。さてはすべてこいつが仕組んだワナだったんだな。

彼はどういうつもりか知らないが、不敵にも「おいでおいで」の身振りをする。女はぐわーんとアクセルを踏む。轢き殺せー!

おしまい。

実際に轢き殺したどうかはわからない。

私の解釈

「これはいったいナンだ!」といいたくなるエンディングだが、たぶんこういうことなんじゃないかな↓

パブで地元の連中と悶着を起こした話はぜんぶミスリード。あっちはぜんぜん関係ない。犯人はマックスだけ。彼は廃墟ホテルの所有者で、ウェブサイトを使って客を釣り、犠牲者を呼び込み、殺しのゲームをやっている。森から出れないのはトワイライトゾーン的な不思議ミステリーに思えるが、じつは、単に、マックスがひとりで看板を動かして迷わせただけ。マックスの興味は、単に「犠牲者を殺す」ばかりでなく、相手に恐怖を経験させ、さらに、自分を無防備にさらし、相手が自分を殺すかどうかを見物するチキンゲームマニアだった。ということなんですね。たぶん。彼が車の中で話した話は自分のことだった。

荒唐無稽なようだけど、いちおう理屈は通ってるじゃん?

ところで、この映画の冒頭には、いかにも意味深な落書きが出てくるが(パブのトイレのシーン)↓

If a man hurts an innocent person, the evil will fall back upon him and the fool will be destroyed.

無実な人を傷つける者には邪悪が降りてそんな馬鹿者は破滅させられるだろう。

ルーシーさんはこれを見て、その下に「Or not」(そうじゃないときもあるかも)と書き加える。

映画を観終わってみれば、上の文のa manはマックスのことをいってるんでなく、ヒデー目に遭ったルーシーさんのことを指しているのだろうと思った。マックスはぜんぜんinnocent personではないが、本人はそう思っているだろうから。狂人というのはそういうものだから。

そして、ルーシーという女はOr notと書くくらいだから、躊躇なくアクセルを踏み、マックスを轢き殺したのだろう。と私は思ったが、オープニングでチラと出る「車がドッカーン」の場面から推定し、「あれはルーシーさんの車なのだろう。彼女は直前でハンドルを切り、事故って死んだのだろう」という説もある。どっちなんですかね。まぁ、想像しろってことなんだな。それはいいが、ひとつわからない点がある↓

ルーシーさんの指輪が何度も出るんですよね。あれはなんの意味があるの?スゲー意味深なんだけど、ぜんぜんわからない!

後から追記。

この映画のエンディングについて、ナマニクさんはこう思ったそうな↓

追記以上。

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