映画|ハウス・ハンティング|House Hunting

どっかの田舎。

70エーカーの土地つきの家が破格値で売られているというので、3人家族が見にやってくる。

父（マーク・シンガー）と母（ヘイリー・デュモンド）は再婚したばかりで、年頃の娘（Janey Gioiosa）は新しいママと折り合いが悪い。

気まずいムードで田舎道をドライブしてやってきたらば、そこはほんとになんにもない土地にポツンと建つ一軒家であった。

3人はやれやれと車を降りたが、ここでへんなことに気づく。あたりに誰もいないのである。家の玄関に箱スピーカーがあって、ボタンを押したら、声が聞こえた↓

「はい、こんにちは。ドアは開いているから勝手に見て頂戴。家の中でボタンを押すと、詳しい説明を聞けるよ。ここは良い家だよ。きっと気に入るよ」

てわけで、ここは無人のオープンハウスなのであった。家の扉は開け放しなので、これがほんとのopen house。家の売り主はよほどものぐさらしい。トリオはめんくらって、家に入り、軽く見物したあと、不動産屋に電話をしてみようと思ったら、そこに別の家族が到着。

こちらは、父（アート・ラフルー）+ 母（ヴィクトリア・ヴァンス）+ 息子（ポール・マクギル）という構成で、彼らも家を見にきたらしい。家族同士は適当に挨拶し、元からいた方は「お先に失礼」てなことをいって、去っていった。ところが、走り出して間もなく、若いネーチャン（レベッカ・ケネディ）が道に飛びだしてくるからびっくり。

危うく轢きそうになったのをギリギリ回避したんだが、女は驚いた拍子に舌を噛んでしまい、口から大流血。ショック状態で震えている。こりゃたいへんだ。

そこにさっきの家族がやってきた。「ナニゴトであるか？」と立ち話した後「とにかく病院へ」と走り出したら、不思議なことに、再びあの家の前に戻ってしまった。

なんなの、これ？！

走っても、走っても、同じ場所に到達してしまう異次元ループ。彼らは幾度も同じことを繰り返し、23回目になったらガソリンがなくなった。家に泊まるしかなくなる。いったいどうなっているんでしょうか。

名無しの流血娘はなにか知っているにちがいないが、彼女は舌を切ってしゃべれないし、家をこわがって、ギャーギャーわめいて暴れるものだから、落ち着いて話を聞き出せる風でないのである。この女が現れたときのようすは、まるで誰かに追われているようだった。このへんには得体の知れないキチガイがいるんだろうか。

結局のところ、2組の家族 + 謎の流血娘は共同生活をするはめになり、それはなんと1ヶ月も続いてしまった。めしはどうするかといえば、これまた不思議なんだが、毎日、きまった時間になると、台所の棚に人数分の缶詰シチューが現れるのである。

このあいだ、何度も脱出を試みたが、どうしても家から離れることができない。ときどきオバケのようなもんが出てきます。どうやらこの家に住んでいたひとたちらしいです。

トワイライトゾーンモドキの怪奇話。

トレイラー動画

House Hunting (2013) trailer

感想

amazon.comに「hidden gem」なんて書いてあるから買ってみましたが、いまいちだったかも。演出が地味で、引っ張る系で、最後の最後まで謎が明かされない。眠くなるかんじだが、そう期待しなければオッケーかなあ。家族の過去がどうしたとか色々あるんだが、なんだかありきたりなんだよね。

この種の不思議話の映画では『トライアングル (2009)』がおもしろかったですが、『トランス・ワールド (2011)』てのもよかったんですよ。昨年（じゃなかった！今年の9月だった！）、日本版が出たので未見の方は是非。サラ・パクストンとスコット・イーストウッド（クリント・イーストウッドの息子）が出てます。

本作『House Hunting (2013)』もコレ系のヤツですが、ひとつ及ばないかんじだったなあ。

DVDのオマケ

エリック・ハート監督

US版DVDのオマケ↓

• Behind The Scenes
• Trailer

この映画のDVDはCCつき↓

House Hunting

Release Date: 2013-03-05
Studio: Phase 4 Films
Run Time: 103 minutes
Language: English
Region: Region 1
Rated: R (Restricted)
Number of discs: 1
Best Sellers Rank: 100,107

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