映画|ザ・ウォード 感染病棟|Dark Feed

ここはどっかの病院の廃墟。

低予算ホラー映画の製作チームが、撮影を行っている。そこに脚本家のクリスさん（Andy Rudick）がやってくる。脚本家といえば、監督と並ぶ重鎮クリエイターであるが、彼は新米なので、そのような貫禄はない。プロデューサー（Jonathan Thomson）に挨拶し、うれしげにそこらへんを見物する。セットを見て「すごいなー」と喜ぶクリスさん。

プロデューサー氏の説明によれば、この建物は100年の歴史があり、精神病院として使われていたが、6年前に閉鎖されたというんだが、この荒れ果てた雰囲気は、20年も経っているように見える。水道管が凍結し水浸しになったせいで内装が汚れたという話だが、本当にそれだけなのだろうか。

病院内を興味深く見物していたクリスさんであるが、俳優さん（Rebecca Whitehurst、マイケル・リード）やら、クルーのひとたちに挨拶をし終えたら、やることがなくなってしまう。今夜は徹夜で撮影をやるそうで、人々は忙しく働いているが、彼だけはやることがない。加えて、監督の男（Jason Beaubien）だけは、なぜかクリスさんを毛嫌いし、冷たく当たるのである。なんだよ、こいつは。

と思ったら、親切な美術さん（Jessica Lauren Napier）が世話を焼き、話し相手になってくれる。そうこうするうち、雑用仕事をやってるカワイコちゃん（ビクトリア・ニュージェント）といいかんじになる。

そこにオバケが出てきてウギャー。みんなは狂っていく。その昔、この病院ではマインドコントロールに関わるへんな実験をやっていたそうで、なにか水に関係するらしいです。クリスさんとカワイコちゃんは、狂ったひとたちに襲われて、ヒデー目に遭う。

トレイラー動画

Dark Feed (2013) trailer

感想

これはだめであった。

クリスさんとカワイコちゃんはいいキャラで、ふたりとも好ましい。また、俳優男を演じたマイケル・リード（『The Disco Exorcist (2010)』のアンちゃん！）はこの映画のために丸坊主になった。彼はインディーズ映画ばかり出ているし、お世辞にも有名とはいえないが、俳優が映画のために丸坊主になるというのは、並々ならぬ決意であろう。

キャストのひとたちががんばっているのに、映画としてものすごくつまらない。低予算ホラーなので色々とショボいが、このつまらなさは予算のせいだけではないように思われる。脚本が悪いのか、撮影が悪いのか、編集が悪いのか、技術的なことは私にはわからないが、なにか盛り上がりに欠ける。観ているうちに、そのダメさにしんみりしてきてしまう。

ホラー映画の撮影を舞台にしたホラー映画、というのはよくあるけれども、最近観たヤツの中では、以下の映画はちょっとおもしろかったですよ。こちらはフルムーンがつくったファウンドフッテージものです↓

• Reel Evil (2012)

DVDのオマケ

オマケはこれだけ入っていました↓

• Deleted Scenes
• Gag Reel
• Auditions
• Rehearsals
• Dark Feed Trailer

Deleted Scenesの中に、「バイバーイと挨拶する首吊り娘」てのが入っていた。あれはなかなかよかったのに、なぜ削除したのだろう。不思議だなあ。

この映画のDVDは英語字幕つき↓

• amazon.com -Dark Feed [DVD]

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