映画|388

若くて幸せそうな夫婦が登場（ニック・スタールとミア・カーシュナー）。

どこにでもいるような中流の夫婦であるが、彼らは誰かに盗撮をされていることに気づかない。ストーカーは24時間家の玄関を見張っているんだが、次第にエスカレート。夫婦が留守の間に無断侵入し、家の中にカメラを設置。さらに、カーオーディオに音楽CDを仕込んだり、夫のパソコンの中身をいぢったりする。

最初に異変に気づいたのは夫であった。車のエンジンをかけたら、なじみのない古くさい曲が流れるから「ナンじゃこれは」と気持ち悪く思う。こんなCDをいつだれが入れたのであるか。妻は「知らない」と答え「どうせあんたが自分でやって忘れているんでしょ」なんていう。これに気を悪くした夫はつい暴言を吐いてしまう。したら、奥さんは怒っちまって、雰囲気が悪くなる。

翌日。妻は置き手紙を残して失踪。夫の言葉のせいでこうなったのはわかるが、いくらなんでも失踪は極端ではないか。いい加減に許してくださいよ。ところが、次の日も次の日も帰ってこない。電話も通じない。

夫は落ち着かない気分で会社に行く。その後もストーカーは陰湿な行為を続ける。この家には黒いネコがいるんだが、そのネコがいつのまにか別の黒ネコに変わっているのである。飼い主だから同じ色でも区別はつく。このあたりから夫は「まぢにヤバい」と確信し、警察に頼るが、おまわりさんは役立たず。「だれかがあんたのネコを取り替えた？あー、そうですか」なんつって、ぜんぜんまじめに話を聞いてくれない。

夫は冷や汗ダラダラで、見えない敵とひとりぼっちで闘うしかないのである。もしかしてこいつがストーカーなのかなと思われる（と夫は信じている）男にデヴォン・サワ。失踪した奥さんの姉（妹？）にクリスタ・ブリッジス。

トレイラー動画

邦題『388』で11月劇場公開予定

この映画の原題は『388 Arletta Avenue』ですが、allcinemaさんによれば、邦題『388』にて、2012年11月10日劇場公開だそうです↓

• allcinema - 388 (2011)

感想

つまらなかったなあ。これが劇場公開されるなんて意外です。好き嫌いはともかく、DVDスルーの出来だと思うのですが。プロデューサー、ヴィンチェンゾ・ナタリと宣伝すればお客さんがくるんですかね。

ニック・スタール演じる夫は気の毒な目に遭って、ひーこらするんですが、彼の行動が大バカすぎるので、同情する気にならないです。先日レビューを書いた『クリーパーズ・キラーズ 悪魔のまなざし (2011)』でも同じことを思いましたが、なぜこのひとたちは不法侵入をされていると気づいた時点で、家のセキュリティに注意を払わないのでしょうか。知らない誰かが無断侵入しているとわかってて、鍵交換もせず、そこに住み続ける神経が理解できません。

ま、しかし、この夫はテンパッちまったゆえに冷静な判断ができなかったのかもしれないです。が、それでもやはり彼の行動はdumbです。奥さんが明らかに誘拐拉致されたとわかった時点で警察行けばいいのにさ、銃を手に入れたり、支離滅裂なことをやる。気の毒男が冷や汗ダラダラでジタバタする姿がえんえんと続く映画ですが、ニック・スタールっていつもながらこういう役が似合うなあと再確認しました。

このDVDは字幕もオマケもナシでした。

• amazon.com - 388 Arletta Avenue [DVD]

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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