映画|トランシルマニア|Transylmania

アメリカ人大学生のみなさんがルーマニアの大学に短期留学に行く。ヒャッホーと飛行機に乗ってうれしげに行くんだが、これを提案したのはラスティ君（オーレン・スクーグ）というおきらくボーイで、彼は出会い系サイトで知り合ったルーマニアのお色気ギャルに一目惚れし「会いたいワ」とかいわれたもんでその気になり「やりまくるぞ！」と大わらわになり、強引にみんなを誘ってこの旅行が実現したのである。

メンツのみなさんはデヴィッド&スコット・ブランドンの過去作品（『Dorm Daze』とか『Dorm Daze 2』とか）のファンなら、見覚えのある人ばかりである。詳しくは映画を見てくださいよと思うが、3人のカワイコちゃんもいるよという点だけは書いておかねばなるまい。

双子のギャル（ナタリー・ガーザとニコール・ガーザ）は双子のくせにその性格は正反対（パーティ好きとくそまじめ）、さらにコスプレ好きのアーパー女（ジェニファー・ライオンズ）もいて、彼女は気弱キャラのカレシを従えて毎日わっせわっせとsexしまくっています。この3人と、ルーマニアギャルとのhottyな出会いに期待するラスティくんと、その他取り巻きの男子数名という雑多なメンツから構成される仲良しグループである。

彼らが到着したのはラズヴァン大学というド田舎にあるキャンパスだが、その建物は元々ラズヴァン城（Castle Rasvan）ていう古いお城だったのであり、ホラーな由来があった。

そこにはかつてラドゥというヴァンパイアがいて、そいつの愛人はソーサレスのステファニアっていうビッチで、ふたりはブイブイわるさをしてたんだが、500年前にヴァンパイアスレイヤーのヴィクター・ヴァン・スローンに襲われた。ヴァン・スローンはステファニアを小さなオルゴールに封印することに成功したが、墜落死。ラドゥは「くそったれえ」と悔やしがり、いつか恋人を復活させてやると誓って姿を消した。

とまァ、よくある場所によくあるみなさんがやってきたところに、ヴァンパイアが出てきてみんなはヒーヒーいわされるという、ドタバタノリのホラーコメディです。

ラズヴァン大学の学長はこびとのオッサンで、その娘は超美人のせむし女。こびと学長は愛する娘のためにフランケンシュタインみたいな肉体改造実験を密かにやっている。また、大学の先生の中にはヴァン・スローンの末裔のおねーちゃんがいる。こちらは『アンダーワールド』のケイト・ベッキンセイルみたいな黒づくめ衣装で武器を振り回すというマッチョ女で、彼女の授業では護身術を教わるんだが「ここですかさずクイを心臓に打ち込むのだ！」なんていう話をしてみんなをびっくりさせる。

へんな学校だなーと思ってたところに、500年前に封印されたソーサレスがジャジャーンと復活し、ヴァンパイアキングのラドゥもよろこんで出てくる。わーわー。

トレイラー動画

感想

おもしろいおもしろい。この映画は登場人物が多いことに加え、「だれとだれが偶然うりふたつだった」とか「だれがだれに乗り移った」という入れ替わり系の設定が交錯し、それを元にお笑いイベントが起きるというややこしい話なんだけど、ボケーと観てても話がちゃんとわかるからえらいなあと思いました。上手に編集してあるんだなと。

映画の冒頭5分で主要メンツがサマリされるんだけど、DVDのコメンタリで監督が「この部分はあとから撮影して追加した。キャラが多いからこういうのがあったほうがわかりやすいかなと思ったのだ」といってました。うん、わかりやすいヨ！

デヴィッド&スコット・ブランドン監督の身内俳優がたくさん出てきます。オーレン・スクーグ、ウォーム・ミラー、パトリック・ケイシー、ジェニファー・ライオンズ、トニー・デンマン、パトリック・カヴァナー、ポール・H・キムといったあたりは『Dorm Days』『Dorm Days 2』とカブってますが、その中には『キャビン・フィーバー / Cabin Fever』で、ニタニタ笑いとダミ声の、女の子たちに「あんた、邪魔！」とかいわれてウン十年の、KY男のジェームズ・デベロもいます。彼は『キャビン・フィーバー / Cabin Fever』のときと同じような調子の無責任男を演じていました。私、あのダミ声を聞いただけでいらいらします。彼はいらつかせナンバーワン俳優です。

あと、コブつきせむし美女を演じたイレナ・A・ホフマン（Irena A. Hoffman）てひとはすごい美人でしたよ。What a babe!!!! こんなカワイコちゃんが背中にコブをつけて走り回ったり、腕がすぽーんと抜けたりするからおもしろかったです。こんなひと↓

画像

最後はハッピーエンドで、キャラのみなさんのその後のようすが紹介されて終わります。口だけ男のジェームズ・デベロは最後までその調子で生き残る。ラッキーなやつだなあ。

DVDのSpecial

このDVDのSpecialはいろいろと充実しています。こんなに入っているよ。たのしいよ↓

• Commentary With Co-Directors David Hillenbrand and Scott Hilenbrand and Actors, Oren Skoog, Jennifer Lyons and Musetta Vander
• Alternate Opening
• Alternate Ending
• Deleted And Extended Scenes
• Gag Reel
• Behind The Scenes
• Stoner Trailer
• Previews (Youth In Revolt, Wild Things: Foursome, Defendor, Legion, Zombieland)

このDVDはコメンタリにも英語字幕がついているんですよ。珍しい。英語の聞き取りが苦手なひとも楽しめます。

QUOTES

Rusty: The Codex Eroticon. A classic. Written like 1,000 years ago. Makes the Kama Sutra look like Martha Stewart's prison notes.

guy: Did you hump her?

Teodora Van Sloan: The Devil's Moon is out. The vampires are sure to make their move.
Cliff: Well, isn't it customary for vampire slayers to do a bit of the in and out, in and out, before we go into battle, you know?
Teodora Van Sloan: Wit like rapier even in the face of horrible danger. I respect that. But we'll cover more ground if we split up. Here's your walkie.
Cliff: Split up? But how am I gonna get some action if we split up?
Teodora Van Sloan: There will be plenty of action tonight. I will call you when the time comes.

Radu: Wait a minute. I don't have reflection!?

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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