映画|ワン・アイド・モンスター|One-Eyed Monster

ポルノビデオの撮影チームが雪の山小屋にやってくる。俳優さんの中には、巨根男優（9.75インチ！24.8センチ！）、ロン・ジェレミーも含まれる。50を超えたいま、かつての絶倫力は失われ「腹が出ちゃって自分フェラチオができなくなってしまったよ」と嘆く姿はいかにも一線を退いた元スター俳優であり、一抹の寂寥感がにじみ出ているのが悲しいところだが、ロン・ジェレミーはロン・ジェレミーである。黄金時代は過ぎ去ったとはいえ、その名はあまねく知れ渡っており、まさにポルノ界の勝新！という巨根オーラは大したものであり、メークアップ担当の若いおねーちゃん（アンバー・ベンソン）などは「いっしょにお仕事できて光栄です！」とおめめをきらきらさせるのであった。彼はいまでも尊敬の対象なのである。

撮影が始まると、若造ディレクターだけはロニーに対してまったく敬意を払っていないことが明瞭になる。「20分だけ待ってくれ」というスターの頼みに「あんたなしでも映画はつくれるんだぜ」なんて生意気をぬかすのだ。ロニーは外に出て、精神を集中しようと試みる。商売道具のいちもつに気合いを入れるのだ。そのとき夜空に流れ星がきらり。なんだろと思ったら、はるか上空から一閃する光球が飛来し、ロニーをずがーんと直撃した。

彼は卒倒するが、その後、ホイと起きあがって室内に戻り、演技を続行する。が、クライマックスの最中にウガガガーと苦しんで意識を失う。相手役はロニーの奥さんなんだが、こちらはあそこから大出血してるもんで大騒ぎとなり、みんなが女優さんを介抱しているあいだにロニーは死亡。そして彼のチンコだけが行方不明となる。チンコだけがどこかに消えてしまったのだ。はて、面妖な。ロニーの巨大チンコはエイリアンに憑依されており、小屋の回りを徘徊しつつ人間たちを襲うようになる。みなさんはチンコクリーチャーの襲来に怯え、山小屋にたてこもるしかないというNOTLD状態に突入する。

Holy shit! That's the dick!

感想

ははははははははははははははは。バカエログロなテーマですが、描写はマイルドです。つくりもんのチンコがチラと出てくるだけで、そこらへんはちょっと拍子抜けなんだけど、俳優さんたちがおもしろいです。味わい深いです。『愛が救う』というテーマのラストもよい。この映画ものすごくおもしろいのに、パッケージのデザインで損してると思います。このパケじゃ想像がつかないくらいにおもしろいです。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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