映画|ダレン・シャン|Cirque du Freak: The Vampire's Assistant

ダレン・シャン（クリス・マッソグリア）とスティーヴ（ジョシュ・ハッチャーソン）は大の仲良し。ある日、フリークショーを見にいったら、それは度肝を抜かれる真のフリークショーだったのであり（ショーの座長は渡辺謙が熱演！）、ふたりは「まぢでスゲーよ！」と大喜びしたんだが、思えば、この夜をきっかけにふたりの少年の人生が運命づけられたのであろうというくらいの大事件に発展し、結果、ダレンはヴァンパニアになる。彼はこれまでの人生と決別し、家族と別れ、フリークスキャンプの仲間入りをする。したらば、わるもんがガガーと出てきて、なんだかんだといろいろあって、善良ヴァンパイアと邪悪ヴァンパイアの勢力争いに巻き込まれていくのであった。ダレン・シャン原作のファンタジー冒険映画。

感想

私がふだんよく見てるホラー映画ではフリークス見世物小屋というのはよくありますが、こびととか、せむし男とか、舌にナイフを突き刺してニタニタ笑う女とか、オオカミ男とか、そういうのがよく出てきますが、だいたいパターンが決まってますが、この映画のフリークス描写は独創的な工夫があっておもしろかったです。『Ally McBeal』を見てた人なら、ジェーン・クラコウスキーが初登場するシーンは大喜びするんじゃないですか。あそこで一曲歌ってほしいところだけど、ま、こちらは彼女の歌謡ショーじゃないので、残念ながらそれはありませんでした。ジョン・C・ライリー、パトリック・フュジット、オーランド・ジョーンズ、ウィレム・デフォー、レイ・スティーヴンソンというキャストのみなさんも私が好きな人ばかりでしたので楽しめました。

ギャグのラインがことごとく不発であったという点を除けば、ポップコーン映画としてじゅうぶん楽しかったと思うんだけど、imdbのBBSを見ると意外に不評です。原作のファンからすれば、いろいろと不満な点があるのかな。私は本を読んだことないのでよくわかりませんが。

ネタバレ！
ネタバレ！

ラストのクライマックスでダレンはシッポのはえてるおねーちゃんの血を飲ませてもらって強くなりましたが、それはそれでいいですが、私、思うに、あの状況なら、彼は家族のだれかから吸血してほしかったなー。かわいい妹に「ごめんよ。こうするしかないんだ！」といってガブリ。ごくごく。隣で見ている両親はヒキツリ顔になる。パワーアップしたダレンは敵をやっつけるんだが、パパママは彼を恐怖の目で見ている。ダレンは家族の冷たい視線を浴び、なにもいえずに悲しく去っていく。なーんていうほうがいいんじゃね？なんて余計なお世話ですません。

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