映画|ドラキュラ|Dracula

【ストーリィ】ドラキュラ伯爵は、最愛の妻である王妃エリザベータを失い、神への復讐を誓う。その後、血を糧に400年以上生きながらえ、王妃と瓜二つのミナと出会う。婚約者のミナを奪われたジョナサンは、形而上学者のヴァン・ヘルシング、ジャック、クィンシー、アーサーと共にドラキュラに立ち向かう。（ウィキペディア :: ドラキュラ_(映画)より引用しました）

『アメリカン・ギャングスター』を見たらば、フランシス・フォード・コッポラの『ゴッドファーザー』を思い出し、そーいやドラキュラもんをつくってたなと2度観してみた。もういっぺん見たらば新発見があるかと思って期待したけどやっぱりなぁ。私的に。とがっくりしかけたんだけど、レンフィールド役がトム・ウェイツだったと後から知ってへえそうだったかとびっくりしました。「マスターーーーー」っていう耳に残るあの声はダテじゃなかったのだ。

設定がいくつか異なるものの、同じ小説を原作にしたヴェルナー・ヘルツォークの『ノスフェラトゥ』と前半はほぼ同じである。400年前に死に別れた恋人と現在のミナがウリふたつだったという設定が新たに加えられている。こっちのジョナサン役はキアヌ・リーブス。ドラキュラがロンドンに来てからのお話がずいぶん変わる（『ノスフェラトゥ』ではブレーメンだった）。コッポラの『ドラキュラ』ではひたすら恋して苦悩するドラキュラが描かれる。ヴァン・ヘルシング教授はアンソニー・ホプキンス。私は原作を読んだことないので、どっちが忠実なのかはよく知りません。

阿部定事件という歴史的な狂気犯罪者の血族であるジャパニーズとしては、コッポラの恋するドラキュラちゅうのはスィートすぎるよね。愛とは狂気であるという幻想をコッポラ的にヤッてほしかったよな。と期待する私がバカなんだろうな。いくつかナイスがシーンがあるけれど、ジョナサンがドラキュラのお城に行くときの謎の馬車に迎えられるシーンや、スーパーモデルみたいなおねぃちゃんがドラキュラに襲われるシーンなんかはさすがコッポラ先生てかんじの豪華さだけど、やっぱ違うんだよな。『ノスフェラトゥ』のほうがずっといいなと思った。

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