マニアック、ボカシの件。アルゼンチンのGerman Magarinos監督からメッセージを頂きました！

先に書いた英文記事『On EIRIN's Terrible Censorship of Franck Khalfoun's "Maniac"』に関し、アルゼンチンのインディーズホラー監督、Germán Magariñosさんからメッセージを頂きました。彼はこんな映画ばかりつくっています↓

• Sadomaster (2005)
• Sadomaster Locura General (2011)

『Sadomaster (2005)』にはロイド・カウフマンがカメオ出演しているんですが、私は以前、彼の話を元にこんなエントリを書きました↓

• ロイド・カウフマンのカメオについて監督さんに聞いてみた

この男は日本のアニメがかなり好きで、マジンガーZとか、あとはなんだか忘れましたが、日本のロボアニメについて熱く語ることが多いです。子供かおまえは。

こういう話をガイジンさんとすると、国によって放映時期がものすごく違うもんだから、こっちが子供の頃に見てたヤツが、向こうには新しかったりします。それがお互いに意外で、「へー」とかいっておもしろいです。

そんなGermanさんがくれたメッセージ↓

"I can't believe they censored the movie there! It's the country of the Guinnea Pig movies and a lot of violent movies! This is insane! I hate censorship! Thanks for sharing this news I will spread the word!"

- Germán Magariños

Thank you for your support, German!

「ギニーピッグを出した国で検閲をやってるなんて信じられない！」という感想です。私は今回の件でガイジンさんから様々な反響を頂戴していますが、じつは、これに似た感想がものすごく多い。

「日本では、Ichi The Killerや、Auditionや、Battle Royaleや、果てはGuinnea Pigに至るまで、ゴアゴアキチガイ映画がたくさんあるのに、どうしていまになってこんなことが起きるの？信じられない！」「チンコとマンコを出さなけりゃなにをやってもいい国なんじゃないの？」という調子。

日本人からすれば意外に思えるけど、外からはそのように見えているという点を実感しました。ジャパン通のガイジンさんはまた違った感想を持つけれども、一般人はこんなもんです。

私は彼らからこのような問いかけをされてもうまく説明できせん。個々のケースについて「Auditionは〇〇だから」みたいな説明はできるけど、そんなのを長々としゃべってもうまく伝わらないでしょう。

この問題の特質は日本の企業文化がわからないと理解できないと思います。加えて、私は一介のホラーファンであり、映画の業界内でどんな風に物事が進行するのかなんて知らないし。業界をよく知るプロのジャーナリストにそこらへんを解説してもらいたいものだと思います。英語と日本語で。

てか、私らホラーファンからすれば、業界内の込み入った事情なんぞをぐだぐだと説明されても「知るか！」って思っちゃうだろうけど、つっても、知らないよりは知っといたほうがいいですよね。たぶん。「知る」ということが、すなわち、「正常化」につながるわけですから。一般的な話。

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この問題に関心を寄せてくれたひとの話を個別のエントリでアプし続けていますが、紹介し切れなかったものも多いです。英文の方にはエントリの最後にすべてを付け加えているからそっちも見てください↓

• On EIRIN's Terrible Censorship of Franck Khalfoun's "Maniac"

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