2013/6/5 (Wed) at 9:57 pm

マニアックのアレの英文記事に関して

先の英文記事について日本の読者のみなさんに向けた補足事項です。

前回の英文記事『On EIRIN's Terrible Censorship of Franck Khalfoun's "Maniac"』は、その前の日本語の記事『マニアックのボカシについて』と基本的には同じことを書いていますが、少し違います。海外向けであることを念頭に置き、次の事項を加えて、記事を再構成しました。

  • 日本ではこの問題が議論を呼びつつあること
  • 何人かのジャーナリストさんが動き始めていること
  • でも公式さんはダンマリであること
  • 最後に、カルフン&アジャへの問いかけをつけたこと

日本語でも英語でも一貫して主張しているのは、

「検閲するなら情報を公開してほしい。検閲した事実/個所/理由を事前に観客に明示してほしい」

という点であります。

I want a transparent process from EIRIN. That's all I demand.

この英文に関し、次のような感想をお持ちの方がいるかもしれません↓

「日本語のヤツに比べると言葉が過激じゃないの?」

これについて説明します。

terribleだの、blasphemyだの、キツい言葉が並んでいますが、これは文化的な違いというかですね、「ガイジンさんにはこれくらいが普通」という判断によるものです。アメリカ人の協力者と相談し、計算して書いたつもりです。私はケンカを売りたいわけでないんですよ。そこを誤解しないで頂きたい。最後のカルフン&アジャ向けの部分は「おねげえしますだ」と水呑百姓の土下座口調になってるしさ。てか、そこまで卑下していませんが、ちゃんと丁寧に書きましたよ。

余談ですが、ジャンクハンター吉田さんの怒鳴り口調も英語にしたらわりと普通っぽいのかも。いや、ちょっとちがうか。でも。わかんない。余計なこといってすませんすません。

さて、この英文記事の第一の目的は「カルフン&アジャからなんらかのコメントを引き出すこと」であります。ま、無理だと思いますが、志は大きくということで。

彼らは自分の映画が日本で検閲対象になるという点に同意して契約したのだろうという点は察せられますが、果たして、日本の状況をどこまで知っているのか。そこらへんを問いかけてみたかった。

「カルフン&アジャからコメントを引き出す」なんて夢のような話なので、玉砕するでしょう。でも、それが得られなかったとしても、他の映画製作者たちがこれを読んでくれて「日本で契約するときは気をつけなくちゃ!」と少しでもひとりでも思ってくれたら大成功です。

という大目標を掲げてこの英文記事を書きました。そのために、アメリカ人の友達のUsagi、プロの翻訳者であり、文学者であり、日本のことをよく知る彼女に協力してもらいました。記事ができあがったら、彼女に頼んで本当によかったと思いました。英文の校正ばかりでなく、私の意図を理解し、より説得力を持たせるため、文章を補填することさえしてくれました。すごい!

いろんなウェブサイトを見ていると「ガイジンさんがつくったような日本語のページ」ってあるじゃないですか。意味はわかるんだけど、なんかうさんくさく思えるでしょう?私ががんばって英文を書いてもああいう風になってしまう。そこをクリアするため、彼女に校正を頼んだんだけど、期待を上回る助力をしてくれてほんとうにありがたかったです。

てわけで、よい記事ができたのですが、当然ながら、私のブログにガイジンさんからのアクセスはほとんどありません。チョロッと友達連中に読んでもらっておしまい。ではつまらないので、これから先は、いろんな有名ホラーサイトや映画製作者にメールやtwitterで呼びかけ「読んでください読んでください読んでください」とお願いしていくつもりです。

私は、アルジャジーラになるつもりはないんだが、せっかくいいのができたからそうしようと思う。ま、もう少しして落ち着いたら、通常運転に戻れると思いますが。はやくそうなりたい。

最後になりましたが、この前アプした『マニアックのボカシについて』でありますが、私のような一介のホラーファンの書いた文章をたくさんの方に読んで頂いて大変光栄であります。RTしてくださった方にも感謝しています。ありがとう。

We change the world!

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オマケ。

私が最初に書いた英文原稿を公開します。Usagiが手を加えた立派な文章が完成したいま、私の駄文になんら価値はありませんが、英語学習者の方には興味深い内容ではないかと思うので。こんな文をプロに渡すとこうなるのか!って思えますよ。

コレが↓

こうなる↓

追記。次のような動きがありました↓

さらに追記。以下の大手3サイトに取り上げてもらえました。感謝。

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