2015/7/4 (Sat) at 9:01 pm

映画|スタング|Stung

巨大スズメバチが出てきてウギャー!遊星からの物体X・ミーツ・エイリアン・ミーツ・WASP WOMAN!ジェシカ・クックマット・オリアリークリフトン・コリンズ・Jrランス・ヘンリクセン。監督ベニ・ディーズ。2015年。

スタング / Stung DVDDVD画像

ここはどっかの田舎のお屋敷。

ケータリング業のコンビ(ジェシカ・クック + マット・オリアリー)が、はるばるドライブをしてやってくる。ケータリングてのは、パーティ用の料理やお酒を持ってきて、テーブルセットから給仕やらをやってくれるヤツですね。

本パーティの趣旨は、亡くなったご主人を忍ぶ内輪のホームパーティということで、金持ちお屋敷のきれいな庭に丸テーブルが並んでいいかんじ。

未亡人オバちゃん(イヴ・スラトナー)と、その息子(クリフトン・コリンズ・Jr)が挨拶をします。パーティ客の中には、ランス・ヘンリクセン演じる市長さんもいる。音楽にぎやかしはダニエル・リッツォ

そこに大きなスズメバチがぶわーんと飛んできましたよ。このハチにブスリと刺された人は、ウガガーとショック状態になるから並のスズメハチじゃありません。

さらに驚くことに、しばらく経つと、ハチに刺された人の体の中から、大きな昆虫が突き破って出てくるではないか。人間よりも大きい巨大昆虫がうわーと出てきましたよ。巨大昆虫は地べたを歩いているからハチじゃないのかね。と思ったら、やがて羽が生えてぶんぶん飛び回るようになる。変異するみたい。たいへんだ。わーわー。

かっこいい昆虫怪物!すばらしいゴアエフェクト!これは最高のポップコーン映画ですね。

遊星からの物体X・ミーツ・エイリアン・ミーツ・WASP WOMAN!!!

イエーイ!

トレイラー動画

Stung (2015) trailer

感想

これはアタリ。久々の本格昆虫ホラーだ。

巨大スズメバチのVFXがすごいすごい。実写とCGを組み合わせてやってるんだと思われるが、ぜんぜん切れ目がわからない。ほんとに怪物がそこにいるみたいよ。ゴアエフェクト満載。ズダーンズダーンと昆虫に襲われて、派手に人体が損壊するさまを見物できます。

数年前、ブログを通じて知り合った方がいて、その方はハリウッドでVFXの仕事をやってて、彼はいつも私にプロならではの興味深い話、素人にはぜったいわからないことを教えてくれます。こんなの↓

「〇〇の血糊は××で簡単にできてしまうのだ。手を抜きやがってコノヤロ。プロの目はごまかせん」

みたいな話が多いです。この映画について、彼の意見を聞いてみたい。これはどうかな。私的には「ほんとにそこにいるみたいじゃん!怪物スゲーじゃん!」って思ったけど。

Stung (2015)』のお話は単純です。その筋書き(VFX以外)はSyfyのお安い映画とあまり変わらない。ケータリング娘は父をなくしたばかりで、んで、クリフトン・コリンズ・Jr演じるお屋敷の息子はチト変わりもので、彼は過去に家族絡みで不幸な目に遭ったらしいよ、という話がチョロッと出てきて、そこが隠し味的に効いているという点はあるけど、まぁ、いつものヤツかなと。

ケータリングコンビは愛されがんばりキャラで、非常に好ましい。ランス・ヘンリクセンが脇にいて、笑える台詞をいい、『エイリアン2』オマージュを漂わせている。というパターンもSyfy臭いです。

ShockTillYouDropさんは「Syfyは『Stung (2015)』や『パラサイト・クリーチャーズ (2013)』といった映画の制作者にTV映画の制作を丸投げすりゃいいじゃん」といいましたが↓

本当にその通りだと思いました。

私は『Stung (2015)』を最初から最後まで楽しんで見ていたけれど、途中で少し不思議に思いました。クリフトン・コリンズ・Jrはなぜこれに出演をしたのだろう。私の印象では、彼はひとくせもふたくせもあるような、ひんまがった役柄を演じることが多いから。この映画はVFXが楽しいといっても、お話自体は単純アクションなので、彼らしくないように思えた。

そうこうするうち、彼は死んでしまった。なぜクリフトンさんはこの映画に出たんだろう。ってますます不思議に思っていたら、終盤間近において、彼の見せ場がドバーンとくるんですよ。ウホー。なるほど。やはり今回もひんまがった役柄を楽しく演じて見せてくれました。

twitterでいつもお世話になっている@ccjrpicさんという人がいて、彼は(彼女は?)クリフトンさんの熱烈ファンで、「クリフトンさんのことならなんでもお任せ!」「朝めしに何を食ったかまで知っている!」という人で、『Stung (2015)』を見るため、わざわざTribecaにいったという猛者であります。クリフトン好きな人は@ccjrpicさんと友達になるといいですよ。

本記事を書くにあたり、@ccjrpicさんのトライベッカ絡みのtweetを引用しようと試みましたが、古いtweetを見つけられないし、おまけにtwitterのembed機能が調子悪くて、引用できないので断念しました。後日、ご本人から許可を得て、なにか追記するかもしれないけど。

以下のFangoの記事は、ベニ・ディーズ監督がいかに過去ホラーに影響を受け、尊敬を捧げているかという話があふれていて、じつに楽しいです。

ホラー監督というのは過去ホラーに多大なオマージュを捧げるものなので、この手のインタビューはよく見るけれど、作品の完成度が伴っている例というのは大変に希有ですね。

Stung (2015)』を見たら、『Wasp Woman』をもう一度見たくなりました。すばらしいポスターでおなじみのロジャー・コーマンの1959年オリジナルに加え、ジム・ウィノースキーによる1996年のリメイクがあります。このTriple-Featureで連続鑑賞したら、最高に楽しいでしょう。

最後は続編つくる気まんまんのクリフハンガーで終了しました。はやく次が見たい!

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原題: Stung
別題: Stung
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邦題(カタカナ): 『スタング』
制作年: 2015年
制作国: ドイツ/アメリカ
公開日: 2015年4月17日 (アメリカ) (Tribeca Film Festival)
2015年7月3日 (アメリカ) (limited)
2015年7月17日 (韓国) (BiFan - Bucheon International Fantastic Film Festival)
2015年8月14日 (ドイツ) (Berlin Fantasy Filmfest)
2015年8月27日 (イギリス) (Film4 FrightFest)
2015年9月3日 (フランス) (L'Étrange Festival)
2015年10月1日 (フランス) (DVD)
2015年10月26日 (イギリス) (DVD)
2015年10月29日 (ドイツ)
2015年11月3日 (アメリカ) (DVD and Blu-ray)
2015年11月5日 (イタリア) (Science+Fiction, Trieste)
2016年1月5日 (日本)
imdb.com: imdb.com :: Stung
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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