2015/6/27 (Sat) at 4:00 pm

映画|パーニシャス|Pernicious

金ピカ子供オバケが出てきてびっくりする、タイを舞台にしたホラー映画。ゴアゴアあるよ。楽しいよ。キアラ・ハンナエミリー・オブライエンジャッキー・ムーア。監督ジェームス・カレン・ブレザック。2015年。

パーニシャス / Pernicious DVDDVD画像

ここはタイ。

アメリカ人のカワイコちゃんの3人娘(キアラ・ハンナエミリー・オブライエンジャッキー・ムーア)が旅行にやってきた。

空港から電車 → タクシー → ボートと乗り継いではるばるやってきたのは、田舎の古い一軒家。中に入るとアンティーク豪華な調度品がズラリと並んで、寝室も豪勢であり、予想を遥かに超える立派な家だったので、トリオはワーイと喜んだ。

「すごいすごい!」「藁葺き屋根の家じゃなくてよかった!」とかいいつつ、ひとりの娘が、玄関近くにあった小さな祠からペンダントを盗んだのはナイショである。

3人が家の中を見物して回ったところ、妙なものに出くわした。全身ゴールドの子供彫像が部屋の中にドデンと置かれてある。異様な金ピカ彫像の出現に、トリオはめんくらったが、細かいことは気にしない。壊さないようにしようねといっただけであった。

その後、町に出ておきらくパーティをやっていたらば、スケベ男トリオに出会い、当然の流れのごとく、ナニしてアレして、という流れになり、ところが、スケベ男が持参したへんな飲みものを飲んだら、いつの間にやら3人は寝てしまった。

その夜、ひどい悪夢を見た。自分たちが様々な手法でスケベ男たちを拷問しているゴアゴア悪夢はものすごく現実味があって、起きた後も頭が痛い。

3人は二日酔い顔を見合わせ、「昨夜はひどかった」「いったいなにが起きたのだろう?」と話し合いつつ、やがて男たちがいなくなっていることに気づき、どこに隠れているんだと探しまわったところ、家中の大事なものが盗まれているではないか。さらにヤバいことに、あの黄金彫像がなくなっているとわかってさぁたいへん。

しかし、よく考えるとへんである。なぜわざわざ彫像なんかを盗んでいったのだろう。あれはそんなに価値があるものだったのだろうか。

さらに不可解な事実が判明する。この家を斡旋した不動産屋に尋ねたら、「そんな彫像は元からありませんよ」というからますますびっくり。

金ピカ子供彫像は見える人にしか見えないものだったんですね。呪いの彫像ですね。おそろしい!

トレイラー動画

Pernicious (2015) trailer

感想

4、5年くらい前からだろうか。ジェームス・カレン・ブレザック監督は突発的にアメリカンホラーのインディーズ界にノシてきた。当時から彼のtwitterはおもしろくて人気があり、私もすぐにファンになった↓

My Pure Joy (2011)』『Hate Crime (2012)』『To Jennifer (2013)』といった激安ゲス映画ばかりつくっていた彼は、フォロワーを相手にしょっちゅう過激なことをいい、炎上一歩手前で笑いにスリ替える高度なワザをしばしばひけらかした。頭がよくて貪欲な人物という印象だった。

そんな彼が「タイを舞台にしたホラー映画をつくるよ」とアナウンスしたときには、「どうせそこらへんの川にいって、またiPhoneのカメラで撮るんだろう」と思っていたら、タイにロケにいって、タイの映画祭にも出たというから驚き、トレイラーを見たら、ものすごく本格的だったからますます驚いた↓

本作『Pernicious (2015)』はジェームズさんの出世作品といっていいのかなと思う。同時期につくった『アクア・クリーチャーズ (2014)』もあるが、あれは職業監督的に仕事したという雰囲気で、彼らしさがぜんぜんない。誰がやっても同じような風に見える。彼のことをよく知りたい人には次のインタビューがお勧めです↓

Pernicious (2015)』はいろんなホラー映画の寄せ集めパック風だが、おもしろければいいじゃないですか。カワイコちゃんはカワイコちゃんだし、ゴアゴアもたくさんあって楽しい。テンポがよくて、事件がホイホイ起きる。タイといえば、薄気味悪い呪術師オババが典型キャラだが、そういうのもちゃんと出てくる。タイ人オババは英語ペラペラです。わかりやすさ優先仕様の娯楽映画。

映画|パーニシャス|Pernicious (13) 画像

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この映画のゴアエフェクトはたいへんよくできている。いままのジェームズさんの映画とは大違いだなと思ったら、Toetagジェラミ・クルーズがゴアメイクをやっていると後から知った。なかなかのもんです↓

最初の方の、女の子たちが悪夢から覚めるあたりがいいですね。まだ夢の続きを見ているのか、現実なのかわからない雰囲気がちょっとマリオ・バーヴァみたいではないか。『Lisa and the Devil』とか。監督本人はそんなこと意識してないのかもしれないが。

タイの寺院によくある金ピカ仏像を見たアメリカ人監督が、「これだこれだ!」つって、黄金彫像を美術さんにつくらせて、呪怨をちょっと混ぜとけ。ゴアゴアやっとけ。タイホラーの雰囲気も混ぜとけ。ホイホイできたぞ。ほれほれみろみろ。そんな調子でやってるように見える。

この軽薄さ及び節操のなさというものが、私は無性に好きだ。そもそも私は節操のない人間というのが好きなのだ。彼の作品はいつも私にはドンピシャリである。

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原題: Pernicious
制作年: 2014年
制作国: アメリカ/タイ
公開日: 2014年11月29日 (オーストラリア) (Monster Fest)
2015年2月20日 (アメリカ) (Nevermore Film Festival)
2015年6月19日 (アメリカ) (limited)
imdb.com: imdb.com :: Pernicious
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