映画|人間まがい|Almost Human

1987年10月。深夜。

ここはメイン州のパッテンていう小さな町。

セス（グラハム・スキッパー）という男が、血相を変えて、友達の家に飛び込んでくる。彼を迎えた友達のマーク（ジョシュ・イーシアー）は「まぁ落ち着け。なにがあったのか話せ。ロブはどこにいるの？」と訊いた。

セスがいうに、ロブを連れてドライブをしてたら、急にへんな音が聞こえて、空から青い光が落ちてきて、ロブは消えちゃったそうな。

「えー。そのまま逃げてきちゃったの？」「だってこわかったんだもん！」こんな話をしているところに、マーク恋人のジェン（ヴァネッサ・レイ）が起きてきて「うるさいわ。なにやってんの」とかいう。

3人がオタオタしていると、電気がパチパチ。やにわギギガガーとへんな音が鳴り響くと頭が割れんばかりとなり、セスはめんたま飛出顔になり「きてるよきてるよヤバいよ」と腰を抜かし、マークは「なんだなんだ」とわめき、ジェンは「キャー」と金切り声をあげた。

マークがふらふらと表に出ていくと、空から青い光がどどーんと彼を直撃。ふたりの見てる前で、マークは消滅してしまった。ひー。エイリアンアブダクション？

翌朝。

「ふたりの男が消えた」という話は大々的に報じられ、昨夜の停電はなんだったのかと大騒ぎになり、警察はセスとジェンから事情を聞いたんだが、「消えた消えた」というばかりで、さっぱり要領を得ない。

日を追うに従い、ジェンはセスに対し、疑惑を感じるようになった。「あの男がいたずらをやったにちがいない」なんていうものだから、彼は犯人扱いされ、厳しく尋問されたが、結局、釈放された。彼には災難だったが、ジェンにしてみれば、そのように勘ぐるのも無理からぬ話である。セスが夜中にやってきた直後に事件が起きたわけだから。

2年後。

目の前で親友が消滅するという衝撃体験をしたセスは、そのトラウマから脱することができず、悪い夢にうなされ、病院通いでゲホゲホやっている。一方、恋人を失ったジェスは、いまでは、別の家に住んで、別の恋人（Anthony Amaral III）がいる。女ってのはこういうもんです。事件後、ふたりの間は気まずくなり、いまでは連絡を取り合うこともない。

そこに、死んだと思われたマークが戻ってきた！

未来からやってきたターミネーターのような案配で、はだかんぼうで森に出現した彼は、その場にいたハンターコンビを盛大にブッ殺し、行動を開始する。マークはもはやマークではなくなってしまったようだ。みかけはマークだが、その所業は人間離れした野獣である。

彼は里に降りてきて、そこらへんの人を襲いつつ、かつての恋人ジェンを追う。彼の目的はなんなのでしょうか。びっくりすることが起きるよ。ゴアゴアあるよ。

トレイラー動画

Almost Human (2013) trailer

感想

B級ホラーによくあるヤツで、新味などはないが、けっこうおもしろいよ。Almost Human（ほとんど人間）なんてタイトルを聞くと「いったいなんだろう」と思うよね。その期待に応えるびっくりするもんが出てくるから、なんにも知らずに見たほうがいいです。

上にリンクしたトレイラーはよくできていますね。ネタバレすることなく、ものすごく興味をかきたてるようにつくってある。トレイラーを見ると「マークは殺人鬼になっちゃったんだな」と誰もが思うが、それはそうなんだが、その先の展開はもっとおもしろいよ。『人間まがい (2013)』はただいまiTunesUSで公開中。エンドロールの最後に小ネタがあるから、忘れずに観よう。

以下ネタバレは未見の方は読まないほうがよいです。

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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