2013/4/9 (Tue) at 9:17 am

映画|リムーバル|Removal

他人の自殺を目撃した男がヒデー目に遭うサスペンス映画。ビリー・バークマーク・ケリーオズ・パーキンスエリオット・グールド。監督 ニック・サイモン。2010年。

リムーバル / Removal DVDDVD画像

カーシュという男(ビリー・バーク)が不意に仕事を首になった。彼は失意に耐えられず、家族を巻き込んで無理心中をした。

というようすを、コールなる男(マーク・ケリー)が目撃した。コールは自殺男の友人なんだが、ある朝、電話一本で呼び出され、家にいってみたら、カーシュは妻の死体の横でガタガタ震えていた。おったまげるコールの目の前で、止める間もなくズドン。

カーシュの境遇には同情すべき点はあるとはいえ、家族を殺し、さらに、友人を巻き込むなんて迷惑な話である。しかし、死んでしまったのだから、文句のいいようもない。

気の毒なのはコールである。彼は他人の自殺に巻き込まれ、朝っぱらからショッカー場面を目撃したせいで、精神的トラウマを抱え、心に傷を負い、入院するはめになり(医者役にエリオット・グールド!その助手にシャロン・オミ)、やっと退院できたと思ったら、愛する奥さんに「もう元には戻れない」と捨てられ、ひとりぼっちになる。あぁ、かわいそう。

退院して1年後。

コールは床掃除の仕事(ダスキンみたいなの)をやっている。仕事の合間に、家族写真を眺めてため息をつく日々。ある日、仕事を終えてくたくたになったところで「もう一軒いってくれ」と残業を頼まれる。あぁ、つらそう。

着いてみたら、そこは大きなお屋敷で、イヤミな金持ち男(オズ・パーキンス)が出てきた。「遅いぞ」と怒られ「家じゅうの床掃除を明日の朝までにやってくれ」とむちゃくちゃな注文をされる。あぁ、もういや。

「いくらなんでも無理ですよ」と断ったら、相手はイヤミな金持ちらしく「こんな大きな家に住めるぼくは、人一倍の努力をしたのだ。おまえのようなダメ人間とはちがうのだ」とイヤミな説教をし「やってくれたらボーナス5千ドルを払う。キャッシュで」なんていう。仕事の交渉に人格否定をトッピングするのがワタミ風です。

結局、コールは仕事を引き受けるが、そのうち、金持ち男はなにか隠し事をしているのではないかと思えて、きもちわるくなってくる。

コールがきたとき、不動産屋の営業カワイコちゃん(ケリー・ブルック)がきてたんだが、立ち聞きした会話によれば、金持ち男の奥さんはどっかに消えちまったらしい。奥さんは「読書会にいった」ということであったが、その後、電話が鳴ったら留守電に切り替わり、「奥さーん!読書会を休んでどうなさったの?またきてねー」とメッセージが流れた。

怪しいのはこればかりでない。カーペットに血のしみがあったり。疑わしい点が他にもある。この男は奥さんを殺したんじゃないのか。きっとそうだ。どうしておれはこんなヤツラばかりに巻き込まれるのだ。どうすればいいんだ。

と思ったら、「ちょっと手を貸してくれ」と呼ばれていったら、ガレージに連れていかれ、大きなトランクを運ぶ手伝いをしろという。この中には死体が入っているにちがいない。あぁ、おそろしい。

これはまぢにヤバいですよ。5千ドルで殺人の手伝いをさせられるなんてまっぴらごめんですよ。かわいそうなコールさんは逃げ出そうとするが、逃げられない。金持ち男はバットを持って追いかけてくる。

コールの頭には過去の記憶が蘇る。1年前に家族を道連れに無理心中をしたカーシュ。妻に捨てられた哀れな自分の姿。そして、妻を殺した金持ち男。3者のイメージがめくるめく悪夢となって脳裏を駆け巡り、彼の意識は混濁し、デヴィッド・リンチの映画に出てくるひとみたいな顔になり、ピルをガポガポ飲む。もうどうしていいのかわからない。

ツキに見放された気の毒男が、冷や汗ダラダラで七転八倒するサスペンス映画。最後にびっくりどんでん返しがあります。

トレイラー動画

Removal (2010) trailer

感想

惜しい映画だったなあ。

冒頭はすばらしく引き込まれるのです。ビリー・バークがズダーンと自殺する。それを目撃してしまったコールという男はなんにも悪いことはしてないし、自殺の原因とは無関係であるにも関わらず、巻き込まれてヒデー目に遭う。映画を観る私たちは、彼の境遇に深く同情をする。ここらへんすごくいいよね。金持ち男の憎々しさもいい。サラッと短い台詞で心情を描くあたりに、監督さんの才能が感じられます。

とまァ、ベタ褒めなんだが、以下は文句なんだが、途中でオチがわかっちゃうのです。バラすのが早すぎなんじゃないの?

私はですね、自慢じゃないですが、びっくりオチを見破る才能がぜんぜんないのです。なにを見ても「ホエー、びっくりしたなー」と喜んでいるので、友人からは「観客がぜんぶおまえみたいなら、映画製作者はらくできるなー」なんていわれるくらいなんですよ。こんな私が気づくくらいだから、大半のひとがわかると思いますよ。

監督さんはわざとネタをバラしながら進行しているのかな。最後には、予測を上回るびっくりがあるのかな。と期待しつつ見続けていったところ、確かにソレらしきびっくりはあったけど、イマイチだった。おもしろいtwistなのに残尿感があるからもったいない。もっとうまくやったら、よくできた落語のように、バチッと落とせたのではないか。

ニック・サイモンというひとはこれが監督デビューだそうなので、今後に期待です。ポテンシャルは感じられるから、いつかやってくれると思いますよhopefully。

DVDのオマケ

私が持ってるのはUK版なんですが、オマケも字幕もない↓

US版はちょっと高いが、字幕はついているし、オマケもいろいろあるらしい↓

US版のDVDの特典についてはこちら↓

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原題: Removal
別題: Removal - Einfach aufgewischt!
Shadow Play
制作年: 2010年
制作国: アメリカ
公開日: 2010年11月7日 (アメリカ) (AFI Fest)
2011年4月30日 (アメリカ) (Hill Country Film Festival)
2012年1月3日 (アメリカ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Removal
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