映画|クロール 裏切りの代償|Crawl

どっかの町。

カウボーイハットの似合うダンディ中年オヤジ（ジョージ・シェヴソフ）が、車の修理工場にやってくる。車が調子悪いから直してくれというんだが、その英語からしてガイジンさんですかと思ったら、後に明かされる話によれば、彼はクロアチア人なんだそうな。修理工場オヤジが修理代金をいったら、クロアチア人は銃を出し、顔色ひとつ変えずにズドン。

場面は変わって、ここはどっかのバーの奥のオフィス。小悪党風情のバー経営者（Paul Holmes）は、先に登場したクロアチアオヤジと面談し、ほくほく顔で報酬を渡す。てわけで、このオヤジは殺し屋だったんですね。

ところで、このバーにはマリリンさん（ジョージナ・ヘイグ）というカワイコちゃんのウェイトレスがいるんだが、彼女はひさしぶりに恋人に会うのでそわそわ中。プロポーズされるかもしれないわ。つって、気もそぞろ。彼女は同僚ウェイトレスに幸せ顔を振りまき、仕事を終えるとさっさと家に帰り、カレシをお迎えするために、かわいい服に着替えた。はやくこないかなー。うふん。

と思ったら、そこに、あのクロアチア人殺し屋が乱入してくるではないか。彼女は例のバーで働いているといっても、経営者がどんな裏ビジネスをやってるかなんて知らないし、まったく無関係である。それなのに殺し屋さんは彼女をとっつかまえて、ひどいことをする。あんたいったいなんなの！

トレイラー動画

Crawl (2011) trailer

邦題『クロール 裏切りの代償』

この映画は邦題『クロール 裏切りの代償』にて、2013年4月24日、レンタル開始だそうです↓

• TSUTAYA - クロール 裏切りの代償

感想

BDさんがお贈りするBloody Disgusting Selectに入っている映画です。観る前から「つまんないよ」という声が聞こえていたんだが、やっぱりなあ、そうかあ、と思いました。

いろんなところで、コーエン兄弟の『Blood Simple (1984)』と比べられていて、といっても褒め言葉ではなく、「モドキだね」といった冷笑的な言い方で評されているのをそこらじゅうで読みましたが、私は、『Blood Simple (1984)』を未見なので、そういう評価が正しいのかどうかはわかりませんが、つまらない！というのは同意です。

クロアチア人のオッサンを始め、カワイコちゃんも、いかがわいいバー経営者も、キャストはいいかんじなんだが、冗長すぎるのが難点です。なにごともやりすぎはよくないですな。

やたらめったら思わせぶり。顔がアップになって、うむぅーと考え込んで、タメタメ演技で台詞をいう。カメラがぐわーんと動いて、ゆっくり背景に移動する。音楽がジャジャーンと鳴る。ぜんぶこの調子。ダルい部分を全カットすれば30分くらいになるんじゃないですかね。最初は「なんかすごそ」と食いつくんだが、結局、大したものは出てこないのです。

DVDのオマケ

私が持ってるのはUK版↓

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UK版のオマケはこれだけ↓

• Frightfest Interview with the China Brothers and Alan Jones
• Commentary with the China Brothers and Alan Jones
• Interviews with the Cast

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