映画IDevil's Angel (I'm Not Jesus Mommy)

キンバリーさん（Bridget McGrath）は不妊治療の分野で実績多数の名医であるが、その本人が妊娠できない体であるというのは皮肉な話である。しかし、その彼女だからこそ、不妊に悩む人々の気持ちがわかるのかもしれない。

ある日、彼女のところにロジャー（チャールズ・ハベル）なる男がやってきて「クローン人間をつくるラボで仕事しませんか」と誘われる。

彼が指揮する極秘ラボでは、人間のクローンが実現可能な段階に達しているそうな。今後はますます慎重に進め、成果を得られるよう、優秀な人材を確保したいという話であった。

彼女は誘いに乗る。クローン受精卵を代理母の子宮に入れることに成功するが、このとき、彼女は、予備のために用意されたクローン受精卵（本来は廃棄されるべきもの）を自分のおなかに入れちゃう。子供が欲しかったから。

彼女は自分の夫（ジョー・シュナイダー）も喜んでくれると思って勝手にそんなイタズラをやらかしたんだが、夫に報告したらば、褒めてくれるどころか相手は怒りだし、ケンカになってしまう。その後、彼は事故死。

彼女は深く悲しんだが、まもなく男児を出産。デヴィッドと名づけた。

7年後。

この世は戦争と疫病が支配する終末世界。人々は腹ペコで、わずかな配給食料だけを頼りに生きている。キンバリーさんも仕事どころではなくなり、希望の見えない暮らしをしているが、彼女には息子がいる。デヴィッドのためにがんばらなくては、と自分に言い聞かせる日々。

そうこうやってるうち、デヴィッドくんには不思議な力が備わっていることが判明。サイキックだかなんだか知らないが、ヒーリングやら未来予測なんかができるのです。彼は人類初のクローン人間であるが、そもそもの話、いったい誰のクローンなのでしょうか。

トレイラー動画

Devil's Angel (I'm Not Jesus Mommy) (2010) trailer

感想

よかったところ↓

• 新奇なことをやろうという気合いは感じられる

わるかったところ↓

• 地味
• スロー
• 退屈
• ...
• んー

予算がないのにクローンだの終末世界だのと大風呂敷を広げすぎではないか。やれる範囲で収めておけばいいのに。

この映画をおもしろいと感じるひとはかなり少ないと思うが、だからエントリを書こうかどうしようか迷ったんだが、もしかして、あと3年もしたら「これがあの監督の作品なのか！」と思わせる傑作を発表し、MIP（= Most Improved Player）大賞に輝くかもしれない。そんな希望を込めて書きました。

この映画はIMDbでは『I'm Not Jesus Mommy』という題名だが、11月にリリースされたUS版DVDでは『Devil's Angel』と改題されたようです。字幕ナシですが、CCついてました。オマケはナシでした↓

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ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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