映画|アパリション -悪霊-|The Apparition

1973年。

サイコロジストのグループが霊体を呼び出す実験を行った。この実験はチャールズ・エクスペリメントとして記録されている。

現在。

3名の大学生グループ（セバスチャン・スタン、トム・フェルトン、ジュリアンナ・ギル）が、科学的な知識を用いて、チャールズエクスペリメントを再現し、オカルトを解明しようと試みた。したら奇怪な現象が起き、1名が行方不明になった。

数年後。

ベン（セバスチャン・スタン）は「オカルト実験はもうこりごり」と心に誓い、学生時代の友人とは疎遠になり、別の人生をやっている。いまはカワイコちゃんの恋人（アシュリー・グリーン）がいて、ふたりは郊外のきれいな家に引っ越したところ。家具を買ったり、家の掃除をしたり楽しそうです。

したら、家の中で奇怪な現象が起きる。よくあるオバケハウス風の演出だが、独創的な部分もある。この家は呪われているのかなと思ったら、そうではなくて、その昔、ベンが学生時代にやった実験のせいであった。オバケだか悪魔だか知らないが、邪悪な霊体が彼を追いかけてきているんですな。

ふたりがアタフタしているところに、昔の友達、パトリック（トム・フェルトン）から連絡がくる。ベンの方はオカルト系から遠ざかっていたが、パトリックはその後ものめり込んでいた模様。彼はオカルト研究家らしい口ぶりで「ナントカを増幅してどーのこーの」つって、オバケと闘うためのハイテク装置をたくさん持ってやってきた。

ベンはなんにも知らない恋人にすべてを打ち明けた。彼女にしてみれば迷惑な話であるが、巻き込まれちまったもんはしょうがないのである。不思議な機械類を家の中にわっせわっせと持ち込んで、正体不明の霊体と闘う。

トレイラー動画

The Apparition (2012)trailer

トレイラー動画

オバケの演出って出尽くしてる感があるじゃないですか。鏡になにかが写るとか、ありえないところから手がニョキーと出てくるとか、窓の外になにかが見えるとか。

この映画にもいくつかそういうシーンがあるんだが、独自的な工夫が見られたのでよかったと思う。清潔な家が、なんていうのかな、朽ち果てていくというのだろうか、まるでホラー映画のセットデコレーターが手を入れたみたいに、気持ち悪く変わっちゃうのです。

この霊体は人間をあっちの世界に引きずり込むというワザをやるんだが、家の中のものが勝手に動き回って、家具が壁に刺さったりする。そこらへんおもしろい。一部、貞子のパクリのようなシーンがあるが、まぁ、いいじゃないですか。ホラー映画にはこれくらいはよくありますから。

映画の最初の方。カワイコちゃんのアシュリー・グリーンが買い物好きであることを指摘され「ショッピングモールがあれば、近所が廃墟だろうが、回りが砂漠だろうがオッケー。女の子の夢でしょ？」なんつってましたが、彼女は最後にはその夢を叶えるのです。だからこの映画の結末はハッピーエンドってことになるのでしょうか。

そう期待せずに、低予算なんだなーという湯加減で見ればオッケー映画でした。

DVDのオマケ

DVDにはメイキングが入ってて、キャストのみなさんが出てきてあれこれしゃべるんだが、その中にGhost Consultantなる肩書きのJoshua P. Warrenという男が出てくる。オバケ関係の専門家である彼が映画づくりのアドバイスをしたそうなんだが、このうさん臭さがなんともいえずいいですな。このひと↓

この映画のDVDは英語字幕つき↓

• amazon.com - The Apparition [DVD]

• 
• 
• 
• 
• 
• 
• Tweet