2012/11/29 (Thu) at 9:42 am

映画|THE DAY ザ・デイ

終末世界を舞台に逃げ回る5人のジタバタを描いたホラー映画。ショーン・アシュモアアシュリー・ベルドミニク・モナハンシャニン・ソサモンコリー・ハードリクトマイケル・エクランド。監督ダグラス・アーニオコスキー。2011年。

THE DAY ザ・デイ DVDDVD画像

殺伐たる荒野が拡がる終末世界。5人の男女が移動中。

グループのリーダーはリック(ドミニク・モナハン)。ゲホゲホ咳をして具合が悪そうなのがヘンソン(コリー・ハードリクト)。もうひとりの男はアダム(ショーン・アシュモア)。残りの女ふたりは、シャノン(シャニン・ソサモン)とメアリ(アシュリー・ベル)という。

彼らは腹ペコで疲れきっているのであるが、歩くことをやめない。やがて農家の廃屋にたどり着く。しばし休憩。家の中を歩き回って食料を探す。銃弾の残りを確認。周囲への警戒を怠らない。

彼らはナニを恐れているのか、敵はどこの誰なのか、そもそもの話、どういうわけでこんな世界になってしまったのか、映画を観ている私らにはさっぱりわからない。

やがて敵が襲ってくると事情がチョロッと明かされるが、しばし、謎めいたトーンで映画は進行するのであります。5人の『1日』を描いた陰鬱ダークなホラー映画。

トレイラー動画

The Day (2011) trailer

感想

邦題『THE DAY ザ・デイ』にて8月に劇場公開されたそうですが(原題は『The Day』)、私は今月リリースのUS版DVDを観ました。

テレビドラマのpilotみたいだなって思いました。仲間割れがあったりいろいろあるんだが、物語というほどのもんはなく、銃と長剣でドタバタと殺し合いをやってるだけなのです。

でもつまらなくはない。こんな単純話を引っぱって、最後まで飽きずに観れたからうまいことつくってあると思う。

一般的な話、終末世界が舞台とくれば、ゾンビか核戦争のなれの果てと相場が決まっていますが、この映画は、細かい事情をほとんど教えてくれません。大変ミニマムなつくりのアクションホラー映画です。すごく変わってる。

5名のうち何人かの過去(家族がどうしたとか、男同士は幼なじみらしいとか)は明かされるが、それらは常に断片的で、観客は最低限の情報しか教えてもらえない。

『1日を描く凝縮ドラマ』に仕上げようという制作者の意図が感じられました。ドラマパートとアクションパートのバランスがよかったです。一部「clicheだなあ」と思える箇所があり、少し残念に思いましたが。

「sequelはいや!このままがいい!」という声もあるようですが、そういうひとはこの『ミニマム感』が好きなのだろうなあと想像するんですが、私は「ぜひ続きをつくってくださいよ」と思います。ポテンシャルを感じさせるので、このお話に肉づけされたらどうなるか興味がある。

ド派手なアクションを期待するとハズすかもですが、『アポカリプス路線の低予算ホラーの新機軸』という趣でよかったのではないでしょうか。

この映画はシネマトグラフィが特徴的です。カラーなんだけどモノクロみたい。彩度を極端に落として、モノクロに薄く色がついたような映像です。この技法は変わってておもしろいし、映画の雰囲気に合っていました。うちの母親が見たら「テレビが壊れた」とかいいそうですが。

こんな話をうだうだ書いていると、だからいったいナニが出てくるんだ、ゾンビか放射能かモンスターか、はやくいえこのやろう、といわれそうなんだが、この映画では、その部分さえネタバレになるかなと思うんで、それは下の方に書きます。なんにも知らずに観た方がおもしろいとおもいますよ。

続編できるかも

以下の記事によれば↓

ダグラス・アーニオコスキー監督は、prequel、sequelをつくりたがっているそうなので、今後実現するかもしれない。また、この映画の制作の背景について、以下のインタビューが詳しいです↓

THE DAY ザ・デイ (2011)』は元々インディーズ映画としてスタートしたが、早い段階でWWEとAnchor Bayの協力を得られ、大変好運だったそうな。

余談ですが、私、ときどきインディーズの監督さんとメールなどする機会があるのですが、彼らの話を聞いていると、インディーズ監督ってほとんどの時間をプロモーションに費やしているみたい。とにかくカネを集めて映画をつくるでしょ。その先はひたすら小さな映画祭を回って買い手を待つ。その繰り返し。ドサ回り。

メールで売り込んだり、ポスターつくったり、そんなのばかりやってて、映画監督といっても、脚本を書いたり撮影をやるのは仕事のほんの一部みたい。だからこの映画みたいにササッとディストリビューションが決定するというのは、夢のような話なんだろうなあ。インディーズの中にも段階があるみたいですが。

ところで、WWEってプロレスですよね。そっちの方はよく知りませんが、もしかしてチョイ役でプロレスラーが出てたのかもしれない。上にリンクしたDread Centralの記事には、キャスティングのことやら、シネマトグラフィのことやら、いろいろ書かれてあっておもしろいですよ。

DVDのオマケ

この映画のDVDのオマケはコメンタリだけ。登場するのは、監督のダグラス・アーニオコスキー、プロデューサーのGuy Danella、脚本のルーク・パスモア。英語字幕つき↓

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原題: The Day
別題: The Day
24 Horas Para Sobreviver
The Day - Fight. Or Die.
A végzet napja
Dzien
Dan opsade
Kader Günü
邦題(カタカナ): 『THE DAY ザ・デイ』
制作年: 2011年
制作国: アメリカ
公開日: 2011年9月16日 (カナダ) (Toronto International Film Festival)
2012年1月26日 (フランス) (Gerardmer Fantasy Film Festival)
2012年4月20日 (アメリカ) (Sarasota Film Festival)
2012年8月25日 (ドイツ) (Fantasy Filmfest)
2012年8月29日 (日本) (Tokyo)
2012年8月29日 (アメリカ) (limited)
2012年9月20日 (ロシア)
imdb.com: imdb.com :: The Day
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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