2012/11/2 (Fri) at 12:12 am

映画|ジュリア・エックス|Julia X

ミニスカ娘カワイコちゃんがシリアルキラーに拉致監禁されてびっくりするホラー映画。ゴアゴアあるよ。ヴァレリー・アズリン、ケヴィン・ソーボ、アリシア・リー・ウィリス。監督P・J・ペティエット。2011年。

ミニスカブーツのカワイコちゃんのジュリアさん（ヴァレリー・アズリン）がネットで知り合った男（ケヴィン・ソーボ）とデートをしたらば、ガツンと拘束され、いつもの展開に。

彼女を襲ったのは、女のお尻に焼きゴテジューのお仕置きをしてからブッ殺すのが大好きなシリアルキラーであった。キラー男は彼女を隠れ家に運び、天井から吊るしてばんばん。かわいいお尻に『X』の文字を焼きゴテジュー。ウギャー。痛みに失神。あえなくオダブツ。

のはずであったが、途中からジュリアさんの妹（アリシア・リー・ウィリス）が出てきて、予想外のtwistになる。妹はジェシカさんといって、姉と同じくミニスカ娘。

ゆるーい調子で進行するへんなホラー映画。事件に巻き込まれてヒデー目に遭わされるお人好し男に、ジョエル・ムーア。『ピラニア (2010)』で勇気百倍の大活躍をしたヴィング・レイムスが最後にチョロッと登場します。

トレイラー動画

Julia X (2011) trailer

感想

きれいなネーチャンが出てくりゃいいんだよ。というひと向け。

キラーがトロいのか、はたまた、ジュリアさんが強運の持ち主なのかわかりませんが、彼女は何度も何度も逃げ出すのです。序盤は逃げては捕まりの連続。cat-mouse-styleです。

ずっとこれでいくのかなあ。伝線ストッキングがエッチだなあ。なんつって見てたら、開始30分あたりで、予想外の出来事が起きる。これはいわば『一発芸的』な驚かせで、そこがおもしろいところだからバラせません。

なんだかハチャメチャな話だったなあ。殺す方も殺される方も妙にゆるーいの。ギャーギャーわめくお人好し男のジョエル・ムーアがいい味わいでした。どいつもこいつもいい加減だから呆れてしまうが、ミニスカコンビはカワイコちゃんだし、そこそこアクションもあるから、ギリギリオッケーくらい。ゴアゴア血糊はけっこうあるし、セットがよくできている。

私、思うに、どうせハチャメチャな話なんだから、もっとフリ切って、姉妹のキャラをより極端にしたらよかったのになあ。妹ってのが、いつも姉に子供扱いされているのが憤懣やるかたないという娘で、姉に文句をいいつつも、結局、最後は姉に助けてもらう、出来の悪いあまえっこなんですね。

ジュリアさんはそんな妹がかわいくて仕方がないのです。母親のように接し「おねえちゃんに任せて」とかいう。いわれた妹はますます腹が立ってくる。

こんなデコボコ姉妹の関係性がおもしろいところで、妹は最後にびっくりすることをやるんだが、あれをもっと極端にしちゃってさ「ウオォオオオオリャアアアア！」と大噴火の末に、怒髪天を衝くエンディングをやってほしかったところであります。ポテンシャルが感じられるんだが、極端度合いが足りない。惜しかったです。

私が持ってるのはドイツ版DVDです。こちらは字幕もオマケもなし。US版はまだ出てないです。