映画|インブレッド|Inbred

ここはイギリス。

4人の不良少年少女が、2人のケアワーカーに先導され、田舎の村にやってくる。彼らが着いた先はオンボロの一軒家であった。みんなで共同生活を営み、社会奉仕活動に精を出し、若者たちよ、悔い改めよ、という話だが、その家ってのがおそろしくオンボロなので、いくらなんでもこれはヒデー、とうんざりするのであるが、その先には、もっとヒデー運命が待ち受けているのであった。

この村の人々は、先祖代々、村から一歩も外に出ずに暮らしており、独自の変態猟奇娯楽文化を育んでいる。揃いも揃って、汚いものがだいすき／残酷だいすき／悪趣味だいすき。村人の中には近親交配ゆえの低能奇形がゴロゴロ混じっているが、そんなことは問題じゃないのであり、手足が曲がっていようが、ヨダレを垂らしていようが、人類皆兄弟なのである。

彼らのいちばんのお楽しみは人身御供の変態ショーである。リーダー役のパブの親父が犠牲者をとっつかまえると「ヨッシャ。みんなに案内を出せ」とお達しを出す。村人たちは喜んで見世物小屋に集まってくる。親父はギンギラギンの一張羅に着替え、ジャジャーンと舞台にあがる。

あらゆるキチガイ手法を講じたゴアゴア殺人ショーが始まる。拍手喝采。みんなは手を叩いて喜ぶ。その手法が汚ければ汚いほど、残虐であればあるほどウケるみたいですな。ホラー作家も呆れるほどの、ゴア愛好家のみなさんである。きちがいめ。

そんなことを知らずにカモネギ顔でやってきた6名は、ひとりづつオモチャにされてブッ殺される。うへー。

トレイラー動画

感想

『インブレッド (2011)』は早くも日本で公開されたそうなので↓

• 『インブレッド』公式サイト

既にご覧になった方も多いと思いますが、私は先月発売されたUK版のDVDを観ました。評判通りなかなかのもんでありました。基本的にはいつものヤツだったですが、なにかこう、突出した感がある。無茶苦茶な手法のゴアゴアが大変よくできていることに加え、ギリギリの線で、お笑いを入れてくるのがうまいですな。悪趣味さとゴア描写とお笑いのさじかげんてのは、どこでどう差がつくのか、ほんとうに微妙なんですよね。これがピンポイントでバチッと決まると、ガッツポーズをしちゃうってもんです。オーイエー。

ところで上にリンクした公式サイトを見てたら、ナマニクさんのコメントが出てくるからびっくりしたー。すごいなあ。TOPページの『賞賛コメント』てのをクリックすると出てくるよ。

DVDのオマケ

UK版DVDにはメイキング映像やらDeleted Scenesやらオマケがもりだくさん↓

• Trailer (01:42)
• Director's Diary (22:52)
• Making Of (53:24)
• Michael's Clip (04:32)
• Neil's Highlights (15:51)
• Deleted Scenes (06:23)

これをぜんぶ見ると、映画の制作をお手伝いしたようなきぶんになれます。英語字幕はついていませんでしたから、UK英語を聞き取りオッケーな方のみおすすめです↓

• amazon.co.uk - Inbred [Blu-Ray]
• amazon.co.uk - Inbred [DVD]

アレックス・シャンドン監督

監督さんは血糊をブッかけるのが得意

Deleted Scenesには、深夜、こわい村人トリオが家の中に忍び込んでくるところ。家の中に閉じこもる3人組が悲痛顔で話すところ。が入っていました。

Deleted Scenesから

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