2011/7/13 (Wed) at 10:03 pm

映画|インシディアス|Insidious

元気な少年がとつぜん寝たきりになってびっくりする、オカルト主題のホラー映画。パトリック・ウィルソンローズ・バーンタイ・シンプキンス。脚本リー・ワネル。監督ジェームズ・ワン。2010年。

インシディアス / Insidious DVDDVD画像

幸せ家族が新居に引っ越す。

若い夫婦(パトリック・ウィルソンローズ・バーン)と子供3人というメンツは楽しげな新生活を始めるが、やがてまもなく、長男のダルトン坊や(タイ・シンプキンス)の身に不幸な出来事が起きる。

ある朝、息子を起こしにいったパパは、彼が目を覚まさないのを不思議に思い、こりゃようすがへんだ、とびっくりし、いったいどうしたんだ、と思ったら、昏睡状態になっていたのである。ずっと寝たまま。

子供の時分、夜眠る前に「ずっと目が覚めなかったらどうしよう!」と不安になった経験を持つひとは多いと思うが、この私もよくそのような恐怖を覚え、必死に睡魔と闘った経験があるけれども、この坊やはまさしくソレ、寝たまま起きない子、になっちゃったのである。

医者は原因がまったくわからないといい、両親は悲嘆に暮れる。昨日まで元気に走り回っていた子供がとつぜん寝たきりになったらショックです。

前の晩、坊やは屋根裏部屋を探検中にハシゴから落ちたんだが、それは大したもんじゃなかったんだが、あのときに、頭のネジが2、3本落ちちゃったのだろうか。

3ヶ月後。

ダルトン坊やは依然として昏睡中 & 自宅療養中。ママがめんどうを見るほか、ときどき世話ナースがやってくる。ここんちは子供が3人いて、一番下の末娘はまだ赤ちゃんなので、家事を仕切るママはたいへん。父親は学校の先生をやっています。

そうこうやってるうちに、呪われハウスおなじみのこわい現象が多発する。へんな声が聞こえたり、オバケが家の中を歩いていたり。ここらへんはいつものヤツ。

ママは気も狂わんばかりとなり「すぐに引っ越すのだ!」と決断し、パパもそれに従う。ふぅ。

新居から新居に引っ越して、まったくドタバタの連続でママは参ってしまうが、オバケ屋敷にいるよりはましである。これでらくになったぞ。しめしめ。

ところが、またまたこわいことが続く。奇怪な現象の理由はどうあれ、土地や家に関わるものではなかったんですな。映画のポスターに『It's not the house that's haunted.』と書いてあるくらいだから、ここまではネタバレじゃないんですよ。

さてさて、ではいったいナニが原因であろうか、と思ったら、パパの母親が登場する(バーバラ・ハーシー)。彼女はオバケ話を聞いてアホかと笑うこともなく、深く同情を寄せる。その雰囲気からして、原因に心当たりがあるようです。

パパ母の紹介で、知らないオバちゃん(リン・シェイ)が家にやってくる。オカルト霊能者風でなく、教会関係者でもなく、イタコのオバちゃん風情でもなく、なんだろ、強いていえば、女占い師ぽいかんじかなって気もするが、タロットカードや水晶玉を持ってるわけでもなく、普通のオバちゃんとしかいえなようなオバちゃんであった。

彼女には助手男がふたりいて(リー・ワネルアンガス・サンプソン)、こいつらはゴーストバスターズ風のオトボケコンビである。

まずは助手コンビがオカルトハイテクを自慢げに持ち込んで、ガーガーピーピーやって家の中を調べ、次にオバちゃんが大まじめに部屋の中を歩き回り、やがてピピッと感じるや、いろいろやって、オバケの正体を見極めるのである。

オバちゃんが夫婦に語った話によれば、この奇怪な現象はパパの過去とつながりがあるそうな。秘密を聞かされた両親はおそれおののくのであるが、オバちゃんの力を借りて、昏睡する息子を救うべく、邪悪な霊体と闘うのである。

トレイラー動画

Insidious (2010) trailer
『インシディアス』日本語版トレイラー

『インシディアス』は8月27日公開

邦題『インシディアス』にて、2011年8月27日、劇場公開。詳しくは公式サイトで↓

感想

評判通りのおもしろさであった。リー・ワネル + ジェームズ・ワンのコンビはさすがの安定力。

始まりは普通っぽいんですね。オバケ屋敷テーマのホラー映画の常パターンで始まって、ここらへんはこわがらせもそう大したもんでなく、なんだかありきたりだなあ、いまいちかなあ、とチト不安になったんだが、オカルト不思議研究家のオバちゃんが出てきたあたりからおもしろくなった。

詳しくは映画で見てくださいと思うが、この映画のプロットは過去のホラーの定型を踏襲しつつ、独自性がうまいことちりばめられています。この筋書きはおもしろい。

普通のホラー映画だと、子供がなにかの事情でピンチになった場合、パパというのはおそろしく役立たずであるように描かれることが多いですが、ママの愛を印象づけるためにパパが無力化させられるのかなと私はいつも思うのですが、この映画では、パパが息子のためにジタバタ闘います。

がんばるパパが面目躍如たる活躍をしますから、これならお父さんもきもちよく楽しめるでしょう。ほーれ、パパはえらいんだぞ、といって子供たちにいばれます(つっても、最後のオチまで見ると、こわがられるかもしれんケド)。もちろんカップルのデートにもオススメです。

映画の冒頭で、ママと子供が昔のアルバムを見ている場面で「パパの子供時代の写真は一枚もないのよ」とナニゲにいいますが、これが伏線だったのですね!わかりやすくておもしろい。ポップコーン映画のツボを抑えていますね。

映画のエンディング近くで、助手コンビが短い会話をする場面はちょっとおもしろい。彼らは仕事を終えたばかりで、依頼人を救うことができたから満足げです。

ヒゲ男が「すごいオカルト写真がいっぱい撮れた!」といって喜ぶ。「本を出したらベストセラーまちがいなし。おれの撮った写真はすごい。写真は千の言葉よりも雄弁だよネ」なんていうと、相手の男、こちらはリー・ワネルが演じている方ですが、彼はやんわりと反論します。

「写真は確かに重要だが、だいじなのは言葉さ」てなことをいう。これはもちろん、この映画の脚本を書いているリー・ワネルがサラリと放った主張なんだろうなあ。「特殊効果をガンガンやっても、脚本がきちっとしてないとだめだよ」という意味なんですよねきっと。

右がリー・ワネルさんリー・ワネル / Leigh Whannell 画像

ライトつきの眼鏡をかけてたリー・ワネル / Leigh Whannell 2 画像

という短いシーンでニヤッとしたあとは、最後の最後に、もうイッパツどどーんとおどろかせがくるよ。

Memorable Quotes

Specs: Starfleet Series One! It's hard to find! Should have kept in its box.

Tucker: Dude, I got some amazing shots. You're gonna write a book, and my photos are gonna be the main selling point.
Specs: Not the main selling point, but they'll definitely be important. They'll be important.
Tucker: A picture's worth a thousands words.
Specs: Yeah, but words are worth a thousands words, too.

DVDのオマケ

メイキングやインタビューがイロイロ入っています↓

  • Horror 101: The Exclusive Seminar
  • On Set With Insidious
  • Insidious Entities

このDVDは英語字幕つき。

ネタバレです

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原題: Insidious
別題: Astralna Podmuklost
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The Further
Tunas tamsoje
邦題(カタカナ): 『インシディアス』
制作年: 2010年
制作国: アメリカ/カナダ
公開日: 2010年9月14日 (カナダ) (Toronto International Film Festival premiere)
2010年10月11日 (スペイン) (Sitges International Fantastic Film Festival)
2011年3月31日 (ロシア)
2011年4月1日 (カナダ)
2011年4月1日 (アメリカ)
2011年4月26日 (フランス) (Lyon Festival Hallucinations Collectives)
2011年4月29日 (イギリス)
2011年5月12日 (オーストラリア)
2011年6月10日 (スペイン)
2011年6月15日 (フランス)
2011年7月21日 (ドイツ)
2011年8月27日 (日本)
2011年9月15日 (香港)
2011年10月28日 (イタリア)
imdb.com: imdb.com :: Insidious
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
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視覚効果(Visual Effects)
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