2011/6/19 (Sun) at 7:04 pm

映画|ザ・シュライン|The Shrine

ポーランドの田舎町で観光客が続々失踪。そこにやってきたアメリカ人ジャーナリストがヒデー目に遭うカナダのホラー映画。アーロン・アシュモアシンディ・サンプソントレヴァー・マシューズメイガン・ヘファーン。監督ジョン・ノーツ。2010年。

ザ・シュライン / The Shrine DVDDVD画像

ポーランドの小さな村で観光客が次々と失踪しているらしいよ。

という話に興味を抱いたアメリカ人ジャーナリストのカルメンさん(シンディ・サンプソン)が「特ダネをつかんでやるわ!」つって、上司の命令を無視し、現地にいく。

恋人でカメラマンのマーカスさん(アーロン・アシュモア)と、出版社のアシスタント女のサラさん(メイガン・ヘファーン)もいっしょ。

3人がはるばるやってきたのは、いかにも「ポーランドの正しい農村!」という土地で、周辺にはホテルもお店もない。英語をしゃべれる人間なんかいないんだが、子供たちは学校で英語を習っているんで、そこらへんにいる子供に聞けば、カタコトの英語で少しくらいは事情を教えてもらえる。

といっても子供相手じゃ大した情報を得られず、さて、大人たちはどうかといえば、こちらは部外者に敵意ムキダシで「イングリッシュはイングリッシュに帰れ!」とかいわれる始末で、まったくどうしようもねえな、これじゃむりっすね、おっかねえから、もう帰ろうや。

と思ったら、森の中で不思議な霧に遭遇する。深くて濃い霧が、森の一部を覆うように存在しており、まるで異次元への入り口のよう。

カルメンは、過去に失踪した人の日記に霧のことが書かれてあったのを思い出し、おー、霧だ霧だ、と接近し、ナンスカコレ、と中に入ってみた。アシスタントのサラも入った。

女2人は霧の中で悪魔的な彫像を目撃する。それを見たふたりは雷に打たれたような顔でわなわなと怯えて霧から出てきて、このときすでに呪いの予兆は始まっていたのだが、まだ彼らはその重大さを知らないのである。

やがて3人は村人たちに追われるハメになる。なにがなんだかわからないが、とにかく逃げ回る。捕まった者は凄惨な手法でお仕置きされ、生け贄にされる。鋲つきの鉄の仮面を顔に置かれ、デカハンマーでズダーン!ギョオエェエエエエ!

村の中には古式ゆかしい教会があり、そこには中世の時代にタイムスリップしたようなローブをまとった僧侶たちがいて、村の男たちを手先に従え、部外者をブッ殺すカルト教団みたいなのがあるんですな。

カルメンさんたちは逃げる事ができるんでしょうか。このカルトの目的はなんであるのか!?

トレイラー動画

The Shrine (2010) trailer

感想

US版がIFCからリリースされると思いますが、一足先にカナダ版がMongrel Mediaから出ましたよ。こちら英語字幕ナシ↓

ジョン・ノーツ監督の前作『モンスターズハンター (2007)』はロバート・イングランドがモンスターに変身して大暴れする、楽しいお笑いスプラッターだったですが、こちらはシリアス路線。作風がガラリと変わりました。

前半はダルかったです。カルメンさんを始めとする3人のアメリカ人てのが、おそろしく無防備かつ無計画かつ大バカうつけものなので、いらいらしました。

dumbバカアメリカ人の典型パターンですな。世界中どこにいっても英語が通じると思ってて「おれら、アメリカンよ。アメリカ、知ってる?アメリカだから助けろよな」的な傲岸不遜たる態度で、異国の田舎町をうろつきまわっていやがるの。

3人が買い物をするシーンはなかったですが、おそらくこういう連中は、外国の店でドル札を出し、

「え、使えないの?これ、ドルだよ。アメリカ、知らねえの?ドルなんだから受け取れよな!おれら、アメリカ人だよ!使えるにきまってるだろ!アメリカだってば!」

とぐだぐだいうにきまっています。

こんなやつらは、さっさと村人たちにとっつかまって、キツいお灸を据えてもらえ、と思って見ていたら、後半になって、3人がどんどんヒデー目に遭うので、そこらへんから「よしよし」とおもいました。

鋲つきの鉄仮面をデカハンマーでズダーン!痛痛痛痛!ギョエェエ!というのは、マリオ・バーヴァの古典ホラー『血ぬられた墓標 (1960)』とそっくりです。でも、この程度の類似はホラー映画にはよくあるので、文句をいうべき箇所ではないとおもいます。おもしろければいいじゃん。

あちらではバーバラ・スティール演じる魔女をお仕置きするためにその儀式をやったんだが、この映画はいったいどういう理由であんなことをやるんだか、いまいちわからないなーと思ったんだが、最後の方でその意味がわかるようになっています。

狂ったカルト教団であるように思われた村のみなさんは、じつはキチガイってわけでなく、彼らの方にもやむにやまれぬ事情があったようです。

最後の方になると、呪われて悪魔になっちまったカルメンさんがガオーと暴れ回って『エクソシスト』モドキの展開になり、ポーランドの教会のひとたちが十字架をうりゃうりゃつって悪魔と闘う。

このあたりは迫力があってなかなかよかったです。でも、やっぱり『モンスターズハンター (2007)』の方が私は好きです。またああいう楽しいコメディをつくってほしいなあ。

ところで、この映画はポーランドが舞台ですが、ロケ地はカナダです。IMDbのBBSの以下のスレッド等を読むと↓

ポーランド人のみなさんが「いちおう彼らはポーランド語を話そうとしてたみたいだネ、笑っちまったよ」なんて書いてあるんで、この映画のポーランド設定はかなりテケトーなのかなと思われます。

と、まァ、傑作というほどでもないけれど、カルメンさんを演じたシンディ・サンプソンはCWの『Supernatural』に何度も出てたので、彼女のファンには楽しいかもしれない。

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原題: The Shrine
別題: Cult
Untitled Brookstreet Pictures Project
制作年: 2010年
制作国: カナダ
公開日: 2010年7月 (カナダ) (Fantasia International Film Festival)
2010年10月14日 (アメリカ) (Screamfest Horror Film Festival)
2011年7月13日 (アメリカ) (Video On Demand)
2011年7月15日 (アメリカ) (limited)
2012年1月27日 (ドイツ) (DVD)
2012年5月8日 (アメリカ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: The Shrine
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