2011/4/21 (Thu) at 5:36 pm

映画|NAKED サバイバル・フォレスト|Shadow

山にマウンテンバイクツーリングにきた男がこわい目に遭うイタリアのホラー映画。人間ジュージューホットプレートがあるよ。ジェイク・マックスワーシーカリーナ・テスタ。監督フェデリコ・ザンパリォーネ。2009年。

NAKED サバイバル・フォレスト / Shadow DVDDVD画像

どっかの山。

元イラク兵のアンちゃん(ジェイク・マックスワーシー)は悲惨極まる戦争体験に疲れてしまったもので、ひとりで山のマウンテンバイクツーリングにやってきた。

この山は、彼が軍隊時代に戦友から教わった秘境のような場所なんだそうな。いい景色だなあ。心が洗われるなあ。山っていいなあ。

ところが、夜になってテントを設営しようとしたらば、風で飛ばされてしまう。まいったなあ。寝れないじゃないか。

したら、彼と同じくチャリンコ一人旅をするカワイコちゃん(カリーナ・テスタ)に遭遇。仲良くなって、彼女のテントに寝させてもらう。ふたりはいっしょに旅をするようになる。人生って楽しいなあ。

ところが、地元の性悪チンピラコンビ(オッタヴィアーノ・ブリッチクリス・コッポラ)の恨みを買って、追いかけ回され、ライフルで狙撃されるわ、ぶん殴られるわ、ロットワイラーに追っかけられるわ、ヒデー目に遭う。ネーチャンといっしょにひーこら逃げるんだが、アタフタしている間に彼女と離れ離れになってしまう。

したら、その次には、性悪チンピラなんかよりも、もっとヤバいもんが出てきて、拉致監禁される。

目が覚めたら、チンピラコンビといっしょに、3人揃って鉄ベッドに拘束されていた。ひぃ。そこにきもちわるいガリガリ男(ヌオト・アルクィント)が登場。無言でそろーりそろーりと寄ってきて、なにをやるんだと思ったら、壁のスイッチをいぢった。

隣のベッドのチンピラ男がウギャー!とわめきだす。ベッドの台の下にニクロム線が仕込んであって、人間ホットプレートのシカケになっていたのである。チンピラさんは背中をカルビみたいにジュージュー焼かれちゃう。ギョギョギョ。

このきもちわるいガリガリ男はなんなのでしょう?!お願いですから痛いことをするのはやめてくださいよ。うぎゃあおぇえええええええええぐっがあああああ。

トレイラー動画

Shadow (2009) trailer

邦題は『NAKED サバイバル・フォレスト』

この映画は邦題『NAKED サバイバル・フォレスト』にて、2011年5月3日に日本版DVDが発売予定だそうです。

感想

山の中であんなカワイコちゃんと遭遇し「はい、どうぞ」なんつってテントに寝させてもらえるなんて、万に一つもありえませんね。こいつはキツネか狸にバカされているにちがいない、そのうち宝箱が出てきて木の葉に変わるんだよ、とか、こんなところで運を使っているから、あとからヒデー目に遭うんだよ、おまえは、なんて思いながら鑑賞しました。

さて、感想ですが、可もなく不可もなく。くらいかなあ。最後のオチはありがちなヤツなんだけれど、いいんじゃないでしょうか。上に書いた背中ジュージューに加え、もうひとつイテテな場面がありますが、off-screen gore(肉体損壊の瞬間を見せないヤツ)ばかりなので、ゴアゴアはぜんぜんありません。心理的な恐怖を描いたホラー映画というかんじ。

映画としては普通くらいの出来なんだが、カワイコちゃんを演じたのは、『フロンティア (2007)』で血塗れカクカク狂女のヤスミンちゃんを演じたカリーナ・テスタさんなんですよ。おぉ。

この映画の彼女はあれほどの見せ場はありませんが、チンピラにうりゃうりゃとこわい目に遭わされるシーンのヒキツリ顔演技はなかなかのもんでした。彼女が出ているというだけで1ポイントUPですね。だから観てよかったです。

前半、マウンテンバイクで逃げ回るシーンがおもしろかったです。でも、私、昔、趣味で少々、自転車競技をやっていたからわかるのですが、俳優さんの自転車の乗り方がちょっとだめだなあとおもいました。また、自転車のシーンの撮り方ももっと凝ってほしいなあとおもいました。

ご存知の方も多いでしょうが、マウンテンバイクってすごくスリリングな競技なんですよ。クレイジーなビデオがたくさん出ています。ああいう世界に詳しい監督さんがホラー映画に自転車のアクションを取り入れて、マニアも納得するような映画をつくってほしいですなあ。

でもまぁいいです。私がそういうのを好きだから目に留まっただけの話です。重箱のスミを突ついてしまいました。すません。

男がネーチャンと出会ったあたり、テントの中でお互いの話をするシーンで、女が「この山にはオバケが出るんだよ」つって噂話をするんだが、それがエンディングにつながるので、そこの会話を覚えておくといいですよ。

映画の中ではみんな英語をしゃべってるんだが、イタリアの映画です。フェデリコ・ザンパリォーネという監督さんはイタリア人で、キャストもクルーもイタリア人が多い。だから英語をしゃべってても、どこかイタリアンホラー風。音楽とか。

映画の設定となる場所は明確には明かされないんだが、冒頭ナレーションで、主人公男がママへの手紙を朗読する中で「ヨーロッパにある山がどーのこーの」といっていたので、そういうことらしいです。イタリアの山といえばアルプスなのかな。

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原題: Shadow
別題: L'Ombra
Rémképek
Shadow - In der Gewalt des Bösen
邦題(カタカナ): 『NAKED サバイバル・フォレスト』
制作年: 2009年
制作国: イタリア
公開日: 2009年8月28日 (イギリス) (London FrightFest Film Festival)
2009年10月1日 (スペイン) (Sitges - Catalonian International Film Festival)
2009年12月12日 (イタリア) (Courmayeur Film Festival)
2010年5月14日 (イタリア)
2010年7月17日 (韓国) (Puchon International Fantastic Film Festival)
2011年4月28日 (イギリス)
imdb.com: imdb.com :: Shadow
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
視覚効果(Visual Effects)
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