2010/10/25 (Mon) at 2:15 pm

映画|パニック・スカイ|Altitude

小型プロペラ機が飛んでたら、巨大タコ足怪獣が出てきてびっくりするホラー映画。ジェシカ・ロウンズジュリアンナ・ギルライアン・ドノフーランドン・リブロンジェイク・ウィアリー。監督Kaare Andrews。2010年。

パニック・スカイ / Altitude DVDDVD画像

追記。後半ネタバレの中でひとつ間違いに気づいたんで訂正しました。失礼!その部分は赤字で書いてあります。2010年10月26日。追記以上。

追記。その後、またまた訂正しました。ネタバレ部分の最後に書きました。2011年4月4日。追記以上。

サラちゃん(ジェシカ・ロウンズ)は小型機パイロットの免許を持ってるもんで、このたび、小さなプロペラ機をレンタルし、友達4人(ジュリアンナ・ギルライアン・ドノフーランドン・リブロンジェイク・ウィアリー)を乗せて「みんなで空の旅にでかけよう!」つって出発したらば、それは90分の楽しいフライトになるはずだったのだが、途中でトラブル発生。操縦不能になり、黒い雲の中に入って出れなくなる。

パーティ気分はブッ飛ぶ。みなさんは涙目パニックで、ギャーギャー泣き叫ぶ。パイロットであるサラちゃんは「おまえら、わめくな!わたしに従え!」とかいいつつ、ヒキツリ顔でピンチ脱出を図るんだが、ぜんぜんだめ。彼女はまだ初心者なのだ。それでもヒーヒーいって故障を直すことはできたんだが、そのせいで1名死亡した(アクションよし!)。

犠牲者を出しつつもコントロールを取り戻すことができたという局面において、残ったみなさんは「もう飛行機なんてごめんですよ。どこでもいいからはやく着陸してください」と思うんだが、彼らのピンチはまだまだ終わらない。

いつまで経っても地面は現れず、黒い雲のなかから抜け出すことはできないのだ。不思議な力が作用して、へんな迷宮に入り込んでしまったのであろうか。と思ったら、やにわ、空の中から「ガオー!」と咆哮が!巨大タコ怪獣がジャジャーンと出現しておののく!

ジェシカ・ロウンズは『90210』でおなじみのカワイコちゃん。サラの親友メルちゃんを演じたジュリアンナ・ギルは『13日の金曜日』で「巨乳ぼよーん!オーイエー!」のお色気女優だが、残念ながら、この映画ではそういうのなし。でもかわいいから許す。『The O.C.』のライアン・ドノフーも。

チャラチャラしたみなさん
Altitude / アルティチュード キャラのみなさん 画像

トレイラー動画

Altitude (2010) trailer

感想

ラブクラフト風の怪獣映画かな?
トワイライトゾーン風の不思議ミステリーだな。
おー、怪獣出てきた!
最後は『ドニー・ダーコ (2001)』的ですな。

というかんじだったです。

Kaare Andrews監督はグラフィックノベルの作家だそうですが、私はそっちの方面はよく知りません。その世界では有名なクリエイターだそうな。この映画を観た限りでは、キャラ重視/物語性重視のひとなのかなと思いました。

ジェシカ・ロウンズを含め5人のみなさんは、パッと見、仲ヨサゲなお遊びグループに見えるんだが、じつはトライアングルがあったり、ひとりだけ部外者的扱いを受けているブルースくん(ランドン・リブロン)には意外な秘密があったりとかですね、ややこしい人間関係があるのだなという点が徐々に明かされていくんだけど、そこらへんの描き方がよかった。サラリとうまいです。

たとえば以下の会話。

これは映画の最初のほう、サラの友達3人が新顔男のブルースくんについて「あいつはなにもん?」と噂話をしているところ。ジュリアンナ・ギル演じるメルちゃんが男たちに「彼はねー」つって説明しているわけですが、この短い会話から、彼らの雰囲気やらブルースくんの素性というものがよくわかります。

Cory: So where'd Sara find the stiff?
Mel: He found her.
Cory: What do you mean he found her?
Mel: He just kinda showed up one day. She was looking for a study partner. Smart guy.
Cory: Wait a second, she's playing hide the sausage with her tutor?
Mel: I guess a big brain can be a turn on. Not that I speak from experience.
Sal: Big brain? He's a trust-fund prick.
Mel: Come on!
Sal: Beer?
Cory: Trust fund? What do you mean? His parents rich or something?
Mel: Or something.

最後の "Or something." がとてもいいとおもう。「メルとサラは深い親友なんだなー」という点がしみじみと伝わるじゃないですか。わずか2 wordsで情感を描いている。私、こういうのが好きなんですよ。

んで、飛行機が飛んで、操縦不能になると、ジェシカ・ロウンズはヒキツリ顔になるんだが、彼女はパイロットとしてみんなの命を預かってるわけだから、それはそれは悲痛な顔でがんばるんだけど、とってもシリアスな緊迫場面であるにもかかわらず、笑えてきます。あんなふうにアタフタするなんて、ジェシカちゃんはよくがんばったなあとおもいますよ。

「アタシはパイロット!」「まかせとけ!」「心配すんな!」「免許も持ってる!」「あー、でもだめだわ!」「どうしよう!」「こまったなあ」「メーデーメーデー!くそっ。通じない!」「ケータイも通じない!」「アタシ、なんかミスったかも」「そこにあるマニュアルとってください」

こんな調子でドタバタやりつつ、それでも飛行機は飛び続ける。彼女の名誉のためにいっておくと、この事故は彼女のミスではなかったです。でも、そのヒキツリ顔がいかにも初心者っぽくておもしろいんですよ。こんな顔のパイロットさんの飛行機には乗りたくないなーとだれもが思うでしょう。

そうこうやりつつ、やがて、みなさんの会話からいろんなことが明かされ、物語はサラのママに関する過去物語とつながってきます。大昔の事件といまの状況がリンクしているのです。昔の『トワイライトゾーン』的な不思議ミステリーになってくるよ。

ここらへんの描き方はいいなーと思ったですが、最後のオチはアレレとおもいました。投げやりっていうんですか。これだけうまい脚本なのだから、あのオチに着地させるための伏線をもっと序盤から描いてほしかったなと。でも、あれがいいっていうひとも多いみたいだから、好みの問題かな。

あー、かんじんのタコ足怪獣のことを書くの忘れてた!

この映画では、怪獣は物語の重要な要素ではあるけど、小道具的なものかなと。クライマックスはなかなかの迫力だけど、そこにいくまでかなり待たされるから、怪獣が派手に暴れ回るような映画を期待するとハズすと思われ。でも、不思議感覚のミステリードラマとしてみればおもしろいと思う。『トライアングル (2009)』並のもんは期待せずに。

DVDのExtra

  • ALTITUDE: BEHIND THE SCENES
  • GREEN STORM
  • ORIGINAL CONCEPTS GALLERY
  • TRAILER

メイキングのジェシカ・ロウンズのお言葉↓

"Final Destination" meets "Donnie Darko", meets even "Romeo And Juliet", kind of love things! All up in the sky.

彼女の文句は宣伝過剰気味ですが、ま、そういう路線の映画だったですね。

メイキングを見ると、狭い機内のシーンをつくるのにいろいろ工夫したんだなーという点がわかります。この映画はほとんど機内だけで進行するのですが、すごく狭いからカメラマンと俳優さんが動き回るのがたいへんなのです。タコ足怪獣の特殊効果ももちろん出てくるけど、ソレ以外の部分で「こんなところもCGになっていたのかあ」というのがわかったです。

Memorable Quotes

Sal: Yo, Hitchcock! The action is right here!
Mel: And here we have the fabled "Mansquatch."

Sara: Coldplay, here we come!
Sal: Whoo!
This is gonna be killer, Sara.
Mel: Remind me why I'm dating you again?

Sal: That's it?
Sara: What were you expecting, a private jet?
Sara: For the money we're paying, I half expected John Travolta to walk out.
guys: Hahahahaha!

Sal: Oh yeah, get Rain Man!

Cory: So where'd Sara find the stiff?
Mel: He found her.
Cory: What do you mean he found her?
Mel: He just kinda showed up one day. She was looking for a study partner. Smart guy.
Cory: Wait a second, she's playing hide the sausage with her tutor?
Mel: I guess a big brain can be a turn on. Not that I speak from experience.
Sal: Big brain? He's a trust-fund prick.
Mel: Come on!
Sal: Beer?
Cory: Trust fund? What do you mean? His parents rich or something?
Mel: Or something.

Cory: By any means necessary?
Mel: You got it.
Cory: Malcom X right?
Mel: Very nice.
Bruce: Actually it's from "Dirty Hands,", the Sartre play. Jean-Paul Sartre? You know, the existentialist? "Man is what he wills himself to be. Hell is other people."
Cory: I will myself to be awesome.
Mel: So does Sal, right?
Sal: Yeah, Get that fucking thing out.
Sara: (chuckles) Philistine.

Cory: Dude, that was fucking disgusting.
Mel: If you puke in here, you're sleeping alone tonight.
Sal: That's an empty threat.

Sara: If you're gonna do your thing, now's the time.
Bruce: It's already done.

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原題: Altitude
別題: Altitud
Altitude - Tödliche Höhe
Visina
Ypsometro
邦題(カタカナ): 『パニック・スカイ』
制作年: 2010年
制作国: カナダ/アメリカ
公開日: 2010年10月3日 (カナダ) (Vancouver International Film Festival)
2010年10月9日 (韓国) (Pusan International Film Festival)
2010年10月10日 (アメリカ) (Screamfest Horror Film Festival)
2010年10月19日 (カナダ) (DVD)
2010年10月26日 (アメリカ) (DVD)
2010年10月30日 (イギリス) (Film4 FrightFest)
2010年12月2日 (イタリア) (Turin Film Festival)
2011年1月12日 (オーストラリア) (Blu-ray)
2011年2月2日 (日本) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Altitude
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プロデュース
音楽
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プロダクション・デザイン
アートディレクション
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視覚効果(Visual Effects)
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