2010/9/11 (Sat) at 5:17 am

映画|ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖|The Crazies

人間を発狂させる細菌兵器の恐怖を描いたホラー映画。レイン・キャロルW・G・マクミランハロルド・ウェイン・ジョーンズリン・ローリー。監督ジョージ・A・ロメロ。1973年。

ザ・クレイジーズ 細菌兵器の恐怖 / The Crazies DVDDVD画像

飛行機の墜落事故により『トリクシ』ていう超危険な細菌兵器が流出拡散。政府は感染被害を食い止めるため、軍を派遣した。平凡な田舎町エヴァンスシティは、ある日とつぜん、軍の管理下に置かれ、町は封鎖された。

軍のえらいさん(ハリー・スピルマン)が町の病院にやってきて「非常事態であーる!問答無用!」と宣言し「ここを作戦本部にするのだ」と勝手に決めた。命令を受けた兵士たちがわらわらと外に出ていって、作戦行動を行う。彼らは白い防護服&防毒マスクを着用し、銃を持ち、礼状なしで民家に突入。住民をかたっぱしから拘束連行する。既に感染して発狂してるヤツとか、反抗するヤツはダダーとブッ殺される。

あとから、もうひとりえらい軍人(ロイド・ホーラー)と、ウィルスをよく知る科学者(リチャード・フランス)もやってきて、彼らは対策を練るのだが、その会話を聞いているとあまり調子よくない。ひとが足りないとか、装備が足りないとか、コンピュータがないとか、てんでに文句をいって、だれかがだれかに怒っているのだ。彼らの言い分を聞いていると、うまくいかない理由はゴマンとあるみたいだが、簡単にいうと「想定外の事故が起きてしまった」てことみたいである。

また、兵士たちは最低限の情報しか与えられず、命令に従えといわれるだけである。中には、銃を撃ってウケケと喜ぶチンピラ兵士やら、立場を利用して略奪行為を行う不届き者もいたりするからますますよろしくない。

ワシントンの政府上層部は現地からの報告を聞きつつ、最悪の事態に備えて、町そのものをコッパミジンにする爆弾投下計画も視野に入れている。

という閉鎖的なパニック状態の中、3名のみなさんのようすが同時進行で描かれます。デーヴィッド(W・G・マクミラン)とクランク(ハロルド・ウェイン・ジョーンズ)は消防士仲間の友達で、ふたりとも元軍人。ジュディちゃん(レイン・キャロル)はデーヴィッドの恋人であり、妊娠中である。この3人は軍の連中を信じていない。自力で町を脱出したいと考え、ジタバタやってるうちに同じような立場の父娘(リン・ローリーリチャード・リバティー)と出会う。彼らは逃げることができるんでしょうか。

トレイラー動画

The Crazies (1973) trailer

感想

うだうだと会話をしてるシーンが多くてダルかったです。私、昔、テレビで観た覚えがあって、あんな格好の兵士たちがダダーとやってきて、問答無用で銃を向けられるなんて、戦争映画よりもおそろしいなあという印象だけが残っているのですが、今観たら、あれれ、ってかんじがしました。ま、人間の記憶ってそういうもんですよね。もしかしたら違う映画かもしれないですが。なにぶん昔の記憶なので。

でもおもしろかった点もあります。このウィルスは、感染しても見かけ上の変化がぜんぜんないという点が変わってるなと思いました。「血塗れぐろーすな外観でガオー!」というヤツとはぜんぜんちがうのです。

感染するとどうなるかというと、どうも人によって変化のパターンが違うみたいなんだが、急に短気になるとか、意味不明な行動をとるとか(草原をホーキで掃いてたオバサン)、幼児みたいに退行するとか、白痴のようになるとかですね、いろいろあるみたいなんだが、いずれにしても時間が経つと発狂してヤバくなる。それが段階的にじわじわとくるのですね。だから、感染してるかどうかが、すごく判別しづらいのです。

逃げようとする兵士を無慈悲に射殺する男とか、自分の娘をレイプするオッサンとか、それだけ見ると「ただのサイコパスなのかな」と思えるけど、その後、時間が経つと「あー、感染してたんだ」とわかる。てか、もしかして、登場人物全員狂ってるのかもしれないという風にも見える。だから『クレイジーズ』てことなのかな。

もしこんなウィルスが本当に存在したらおそろしいですね。何年もかけて少しづつ飲料水に混ぜていったら、だれも気づかないでしょう。「さいきん犯罪が多いなー」って思うだけで証拠は見つからないと思う。そしてやがて国は滅びてしまうでしょう。この映画では、飛行機が墜落してモロに感染したとわかってるわけですが、もしこれがこっそり意図的に使われたらものすごくこわいだろうなあ。

なんてことを考えながら、レトロきぶんで観ました。2010年のリメイク版はずいぶんアクションバリバリになってるそうなので、これから楽しみに観ます。

あとから追記。その後、リメイク版を見ました。レビューはこちら↓

リン・ローリーのインタビュー記事がありました。彼女はリメイク版『クレイジーズ (2010)』にカメオ出演しています。70年代スクリームクィーンの歴史を語っています。ファンの方はどぞ↓

彼女は年を食ってからブランクがあったけど、またまた盛り返して、新作に出るようになりました。imdbを見ると、2010年だけで『クレイジーズ』以外に3本もあるよ↓

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邦題(カタカナ): 『ザ・クレイジーズ』
制作年: 1973年
制作国: アメリカ
公開日: 1973年3月16日 (アメリカ)
1973年3月23日 (アメリカ) (New York City, New York premiere)
1979年7月5日 (フランス)
imdb.com: imdb.com :: The Crazies
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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