2010/8/26 (Thu) at 12:47 pm

映画|ラストプラン|Abandoned

愛するカレシがとつぜん行方不明になってびっくりするサスペンス映画。ブリタニー・マーフィの遺作となるこの映画は、今年10月に日本版DVDリリース予定。ブリタニー・マーフィディーン・ケインジェイ・ピケット。監督マイケル・フェイファー。2010年。

ラストプラン / Abandoned DVDDVD画像

ブリタニー・マーフィ演じるおねーちゃんが、恋人男(ディーン・ケイン)といっしょに病院にくる。男は片足ギブス。今日は彼が手術を受けるんで、彼女はその付き添いなのであった。病室に通されて書類にサインをするところまではいっしょにいたが、ナースに「ココから先は患者さんだけです。あなたは待合室で待っててくださいね」といわれ、はいそうですか、と立ち去った。

ずいぶん経って、そろそろ終わったかなーと戻ったら、彼の姿がどこにもいない。いくら探しまわっても見つからないから、受付で尋ねたら、受付ナースはPCを操作したあと「ケヴィン・ピーターソン(カレシの名前)という患者さんはいませんね」なんていうから驚いた。そういう名前は出てこないし、手術予定者のリストの中にもないそうな。彼女が手術の執刀医の名前をいったら「ドクター○○は本日お休みです」という。そ、そんなー!なにかの間違いにきまってる!

この病院は大きな総合病院である。たまたま本日は、週末の内装工事に備え、入院患者たちを移動させるというのをやっていたところだったので、この混乱ゆえに、なにか手違いが起きたのではないか。

病院のえらいひと(ミミ・ロジャース)やら、病院の警備担当者などが出てきて、調べてもらったが、やはりわからない。これは事件だろうかということで、刑事(ジェイ・ピケット)もやってきて細かく調べたがぜんぜんわからない。

ブリタニーちゃんが「あたしのカレシのケヴィン!」と主張する男を見た者はなく、監視カメラにも映っていない(ソレらしきもんはあったが、不鮮明すぎて証拠にならなかった)。彼女が最後にカレシを見たときその場にいたナースはアマンダと名乗ったのだが、そんな名前のナースはいなかった。彼女はカレシの存在を他人に証明することができなくて、焦る。

こうなってくると、関係者のみなさんは「この女は妄想をしゃべってるんじゃないか」と疑い始める。彼女が「お願いだからもういちど調べてください」といえばいうほど周囲はシラーとするのであり、さらに、いろいろやってるうちに、彼女にとって不利な状況証拠がゴロゴロ出てくる(詳しくは映画でどうぞ)。やっぱキチガイだったか、かわいそうになー、カワイコちゃんなのになー、という顔で見られてしまう。彼女はみんなの冷たい視線をありありと感じるのだが、どうすることもできなくて、ドン詰まり状況になる。

刑事は去り、代わりに精神科の医者がやってくる。彼女はムカムカするが、拒否して暴れたらますますキチガイ扱いされるから従うしかないのである。医者は彼女と少ししゃべって「ほっとくとヤバい症状である。要監視」との診断を下す。

だれにも信じてもらえないブリタニーちゃんはひとりでジタバタ開始。病室を抜け出して、愛する男を探す。あああああああああああ!もうどうにかしてえええええええ!あたしのケヴィンはどこなのおおおおおおおおおお!

彼女はみんなが思ってる通り狂ってるんでしょうか。彼女が本気で愛した男は幻だったのでしょうか。

トレイラー動画

Abandoned (2010) trailer

感想

ブリタニー・マーフィの遺作であるこの映画は『ラスト・プラン』という邦題で、2010年10月22日にDVDリリース予定だそうです↓

映画の出だしからして、ブリタニーちゃんはちょっと狂ってんじゃね?と思えるような演出があります。彼女が恋人といっしょに病院にいくシーンはとてもラブリーなんだけど、明らかにやりすぎ感があり、「わたしら、愛し合ってますわ!もうラブラブですわ!最高に優しいカレシなんですよ!ブリタニー、しあわせだわ!」といわんばかりのベタベタぶりなのです。

「うっふんあっはん」「愛してるよハニー」「すきよすきよ」の連続なので、ちょっときもちわるいなあと思って観てたら、カレシが行方不明になってどーのこーのと進行するにつれ「やっぱキチガイだったんだ」というノリになるので、映画を観てる者としては「これはなにかの伏線であるな!狂ってると見せかけといて、きっとなんかあるんだな!」と思えてきます。

でも最近のサスペンス映画は「なんかあるんだな」と思わせといて、なんもなかった!という脱力オチになっちゃうヤツが多いので、私としてはじつに心配になる。「なにかあってくれよな!たのむよ!」と祈るようなきぶんで見続けたら、後半にきたら、ちゃんとオチがあったからよかったですよ。うんうん。

この前観た『シャッター リフレクション (2009)』は微妙に夢心地のオチで、あれでわかるひとにはわかるのかもしれないが、私にはどうもわかりにくかったんだが、こちらはキチッと話が終わるのでよかったです。私的にはこちらのほうがすき。テレビドラマ的なもんだと思ってみれば楽しめるくらいのサスペンス映画でした。

ときどき彼女の顔がアップになるんですけど、私、女のひとのお化粧のことはぜんぜんわからないのですが、ちょっとおしろい塗りすぎじゃないかと思えたんだけど、あれもキチガイ女的な演出のひとつだったのかな。あるいは、あれが普通なのかな。よくわからない。

映画のラスト。彼女はギリギリでピンチを救われます。その後ろ姿が最後の映像でした。

In Memory Of Britany Murphy
In Memory Of Brittany Murphy
ブリタニー、さようなら。

画像

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原題: Abandoned
別題: Abandonada
Bez sladu
Busca Alucinante
I anazitisi
Ohne jede Spur
邦題(カタカナ): 『ラストプラン』
制作年: 2010年
制作国: アメリカ
公開日: 2010年8月24日 (アメリカ)
2010年9月5日 (スペイン) (TV初オンエア)
2010年10月22日 (日本)
2011年4月7日 (ドイツ)
imdb.com: imdb.com :: Abandoned
監督
脚本/原案
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プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
Makeup
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