2010/8/27 (Fri) at 5:31 am

映画|ブラッド・ランチ|Blood Ranch

ドライブ旅行する男女のみなさんが、キチガイ農場のキチガイどもにとっつかまるホラー映画。ジム・フィッツパトリックデイトン・ノールシーズン・ハミルトンマイク・ファイオラ、バーノン・ウェルズ。監督コービン・ティムブルック。2006年。

ブラッド・ランチ / Blood Ranch DVDDVD画像

4名のおきらく男女のみなさんがネバダの砂漠をドライブ旅行していたところに、ヒッチハイク男も加わり、彼らはいっしょに旅をする。途中参加のアンちゃんはみんなよりも少し年上アニキっぽい男であるが、彼らがなぜ警戒もせず、この男を乗せてやったかというと、彼が『Burning Man』という手書きプレートを持ってたからである。『Burning Man』てのは有名な砂漠イベントの名前で、みんなもそこに行くところだったので「おー、おまえもか!」「おー!」という調子でホイと仲良くなった。

ずんずん道を進んだら、ひとけのない道路にきたら、傷だらけの女がいきなり出てくるもんでびっくりする。彼らは女を助け「いったいどうしたの?」と聞くんだが、女はガタガタ震えるばかりでなにもしゃべらない。ショック状態。そこに謎の黒いバンが出てきて襲われる。なんだかんだといろいろあって、彼らはキチガイ農場のキチガイどもにとっつかまり、ヒーヒーいわされて、こわい目に遭う。うぎゃああああ!

このホラー映画はちょっと変わってます。通常の感覚からすると、『ゴアを期待させといてゴアじゃない』すなわち『トンカツのないトンカツ定食』を食わされたような調子で腹立つんだが、それならひとこと「うんこ映画でした。おしまい」で済むんだが、それだけじゃない、へんな質感があるなと。

トレイラー動画

Blood Ranch (2006) trailer

感想

若い男女が汚いキチガイどもに追われてゴアゴアですという、いつものヤツだなと思って、最初のあたりのシーンで、彼らがスタンドに寄って不気味子供が出てきて不気味台詞を述べるあたりなど期待させる感があるんだが、その先にはゴア愛好家が待ちこがれるようなシーンはほとんどありません。汚らしい雰囲気やキチガイどものキチガイらしさはじつに汚らしくていいんだが、肝心のゴアパートはとても少ないです。

だから大半のひとは「くそったれええ」と頭にくるんだろうけど、ところどころに「なんかへんだ!いまのはナンだったのだ!?」と思えるシーンがあり、それらはお笑いなんだかよくわからない異彩の質感を放っており、この映画を、肩すかしだまくらかしのうんこ映画カテゴリに入れていいものかどうか迷わせます。

キチガイ男が女をレイプするシーン。男は「おいしいばんめしをつくらせたからいっしょに食おうね。いひひ」とかいいつつ、生首をジャジャーンと見せる。女はきゃあああああとわめく。男はキチガイらしくいやらしい台詞をしゃべって脅して、女をビンでブン殴ったりするんだが、女が泣き止まないと、ややきぶんを害したようになり、少しすねちゃったような顔になり「そんなに泣くんなら、もうおまえのことをすきになってやらないぞ。おまえと結婚してやらないぞ」と訴えます。このキチガイ台詞を聞いた女はますます泣きわめく。男は怒って、生首を女にグリグリ押しつけたり、汚いチンコを見せてうりゃうりゃと変態的な台詞を述べたりしつつ、さんざんこわがらせたのちに、最後はガガーとレイプします。

別のシーン。キチガイの中にはしゃべれない男がいて、そいつは大男のレスラー体型でおっかない外観だが、しゃべれないのです。そいつに捕まった男は最後のアガキとばかりに、相手を罵倒します。汚い台詞をたくさんしゃべって相手をののしり、バカ扱いし、「こんなヒデーこといわれて、ひとことも言い返せないおまえってほんとにバカ!」とかいう。いわれたほうはしゃべれないから悔しくてたまらなくなり、顔がまっかになってくるのかと思いきや、だんだん泣き顔になってくるのです。目がうるうるしてくるの。大男がエーンと泣き出すんじゃないかと思ったところで、そいつは自分がわるもんであることをふと思い出したようになり、「エイヤッ」とキックをかまして相手を黙らせるんだが、あのチラ見せ泣き顔はなかなかおもしろい。

他にもそういう、なんていうのかな、このひとたちは真性キチガイのワルなんだけど、ひとにはいえない悲しみを心に持っているのかなあと思わせる、悲しみのチラ見せ演出が随所にあります。このチラ見せはほんとに「一瞬のシャッターチャンス!」というくらいに微妙なセンで配置されています。「わるもんにも事情がある」的なお涙頂戴路線ではなく、チラと見せてすぐに終わっちゃうから「え?いまのはナニ?!」とたじろいでしまうのです。そのタイミングがシュールでおもしろいというか、この監督さんの意図なのかなとおもいました。

その他、女装するこびとだの、人間の背中でダーツ遊びをする変態オヤジだのが登場して、へんなキチガイ演技をします。

とまァ、この映画の見どころを書いてみましたが、でもだからといって、この映画に観る価値があるかといえば、それは微妙。。。。上に述べたようなおもしろいシーンはほんとにチョッピリしかありませんから。『とても寛大なマインドを持っている&へんなもの好きである』という条件を満たすひとなら、『トンカツ定食を頼んだらへんなコロッケが出てきた』くらいには楽しめる。くらいの映画。褒めてるのかけなしてるのか、私にもわからない!

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原題: Blood Ranch
制作年: 2006年
制作国: アメリカ
公開日: 2006年6月6日 (アメリカ)
imdb.com: imdb.com :: Blood Ranch
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
特殊効果(Special Effects)
謝辞

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