映画|コーナード|Cornered!

LAで連続猟奇殺人事件が発生。キラーは常にコンビニを狙うんだが、普通のコンビニ強盗ではない。だれかれなしにとっつかまえ、拷問し、殺す。ニュースは毎日そればかり。

ここは貧乏人ばかりが集まるドラッグストア。店の電話は停止中。電話は止まってるが、セキュリティカメラは常に稼働しており、アル中貧乏店主は、貧乏客たちの万引き犯罪を摘発するのに大忙しである。客たちは酒を盗み、雑誌を盗み、とまァ、やりたい放題。店主はめざとく犯罪行為を見つけるや「こらこら！」と脅してケトばすのであるが、それをやってるあいだに、別の貧乏人がなにかをパクっている。気の毒というか、なんというか。

さて店主が店を閉めた後、いつものメンツが集まり、恒例のポーカー大会が始まる。彼らの話題は例のシリアルキラー事件だが、みんなの興味は報奨金50万ドルである。「もし50万ドルもらえたらどうする？」「そうだなー、うふふん」てな調子で、貧乏人たちがチップの取り合いをしながら、のらくらと夢をしゃべっているところに、あれだ、例のキラーがジャジャーンと出てきて、ひとりづつブッ殺されていく。ま、いつものヤツ。

アル中貧乏店主にエドゥアルド・アントニオ・ガルシア。ドーナツ中毒の貧乏デブ男にピーター・ストーリー。元娼婦で、いまはテレフォンセックスオペレーターをやってる貧乏黒人おばちゃんにエリア・イングリッシュ。貧乏現役娼婦にエリザベス・ニコル。貧乏ジャンキーラリラリ男にジェームズ・デュヴァル。そして、この店にドリンクを卸す貧乏配達員にスティーヴ・グッテンバーグ。貧乏人だらけ！

"DON'T QUIT TILL WE HAVE THIS SICKO CORNERD!"

トレイラー動画

感想

パッとしなかったです。残念。

いつものヤツなので、前半はだるいです。だるいことはだるいが、コントとして見てればそれなりにおもしろいとは思うけれど、みんなはそんなの期待してないでしょたぶん。んで、後半はダダーンとくるんだけど、off-screen gore（直接描写なしのやつ）ばかりでショボイ。ラストの首切りだけ少し凝ってますが、そう大したもんでもない。

キラーの覆面がこの前レビューを書いた『ザ・コレクター / The Collector (2009)』に似ていて、狭い建物に閉じ込められるという点も似てるけど、この程度の類似はホラー映画にはよくあることなのでまぁいいですが、どっちにしてもつまらない。工夫点が感じられない。こういう映画はゴアゴアをがんばってくれないと！

私はジェームズ・デュヴァル（『ドニー・ダーコ / Donnie Darko (2001)』のバニーちゃん）のファンなので、彼のシーンだけは楽しめました。彼は、この映画では、ダメ人間のラリラリのジャンキー男を演じているんだけど、ヤク切れになった彼がキラーを見てびっくり仰天し「デカゴキブリが攻めてきやがったあああああ！」とわめいていました。そこだけhilariousでした。

ジェームズ・デュヴァルは、最近では『ペナンス / Penance (2009)』に出ていました。チョイ役ですが。こちらの彼もなかなかよかったですし、映画としてもおもしろかったと思うんで（ゲス映画ですが）、未見の方はどうぞ。

DVDのBehind The Scenesを見てたら、特殊効果の人が出てきて、CGゴキブリの話をしてました。ホエー。上手にできてるもんですね。あのゴキブリ、本物みたいだもん。でも、やっぱ、ゴキブリよりゴアゴアをやってくれないと！

画像

ネタバレです

!!!! SPOILER ALERT !!!!
！ネタバレ注意！

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