2010/1/25 (Mon) at 8:57 pm

映画|ベビーシッター・ウォンテッド|Babysitter Wanted

善良まじめカワイコちゃん大学生がベビーシッターにいってヒデー目に遭うホラー映画。サラ・トンプソン、ブルース・トーマス、マット・ダラス、ビル・モーズリー。監督ジョナス・バーンズ、マイケル・マナセリ。2008年。

映画|ベビーシッター・ウォンテッド|Babysitter WantedDVD画像

サラ・トンプソン演じるアンジーちゃんは善良まじめなカワイコちゃん。彼女はカレッジに入学し、初めて親元を離れてアパート暮らしをすることになった。「ママと別れるなんて悲しいわん」「ママも寂しいわ。でもがんばってね。さあ神に祈りましょう」てな調子で家を出ました。この母娘は信心深いのです。善良なのです。

新しい生活が始まります。まずはアパートにいってみたら、そこにはルームメイトがいるんだが、これが見るからにきたねークズ女で部屋の中はゴミだらけ。「わたしのベッドは?」と聞いたら「だれかが持っていっちゃった。あんたはソファで寝な」といわれる。おまけにそのあとに登場する女のカレシはラリラリのオーイエーというありさまだったのでひえええとおののくが、それでも彼女は「よろしくね」と挨拶してがんばるのだ。余談だが、このルームメイト女は見るからに不潔なバカ女という外観だが、翌日にはアンジーといっしょに安いベッド探しを手伝ってくれたりしたので、わりといいやつだったのかも。

さて、善良娘は貧乏なのでさっそくベビーシッターのアルバイトを始める。フレンドリな夫婦が出てきて「よろしくたのむヨ」といわれて安心する。彼女がめんどうを見るのはカウボーイハット好きの男の子でちょっと恥ずかしがりやさんみたいだが、まぁかんじのよい家です。

てわけで、不安と希望が交錯する新生活を始めたアンジーちゃんはどんなこわい目に遭うのでしょうか。キャンパスでは女子学生が行方不明になる事件が頻発しており、いつのまにか彼女の背後には常に怪しい影がつきまとっています。ひゃー。ABC Familyの『カイルXY』のマット・ダラスが親切ボーイ役で出てくるよ。

Babysitter Wanted trailer

感想

主演のアンジーちゃんはとにかく善良x1000という女の子です。不安な彼女が鏡に向かって "Get a grip, Angie!" なんていうところを見てたら「もうこのまま青春ドラマでいいです。マット・ダラスと幸せになってください」といいたくなってしまった。

なかなかおもしろかったです。後半にさしかかるあたりでホエーと驚くtwistがあるんだけど、そこにいくまでにいろいろあって、もしかして親切アンちゃんのマット・ダラスやら親切おまわりさんのビル・モーズリーなんかはわるもんなのではないか、あるいは、もしかして町ぐるみで人さらいをやってるのではないか、なーんて思わせる雰囲気もあったりする。

女子学生ばかりを狙うシリアルキラーが女の子を殺して解体するというグロなシーンもあったけれど、残念ながら残虐描写はマイルドでした。DVDのパケから期待したんですけど。でもゴアゴア映画をふだん見ない人からすれば、これでもずいぶんこわいと思うので、そういう人といっしょに見る映画として選んだらちょうどよいかもですね。もうひとつ残念だったのは、ラストのクライマックスが少し地味だったという点です。予算不足かな。しょうがないか。

マット・ダラスは『カイルXY』のアンちゃんですが、このドラマのレギュラーからもうひとり登場します。ベビーシッターを頼んだ夫婦の夫はブルース・トーマス(スティーヴンパパ役)でした。カイルのファンは見なくちゃ。撮影現場のショットがあったよ↓

PHOTO

アンジーちゃんの優しいママはDS9のキラのナナ・ヴィジター。警官はビル・モーズリー。ファンには喜ばしいキャスティング。さらにスコット・スピーゲルの瞬間カメオ出演もあります。彼はラスト近くでチラと出てくる。あと、アンジーちゃんのルームメイトのカレシ、ラリラリのアンちゃんがおもしろかったです。ブレット・クレイウェル(Brett Claywell)という人。FOXの『Dollhouse』にも出てます。彼はもっと物語に絡んできたらよかったのになあとおもいました。

SPOILER ALERT!!!!
ネタバレ!

週末の夜だけという約束でベビーシッターをやってたら、こわいキラーが出現。殺されるぅ!と思ったら、じつはキラーの標的はアンジーでなくサム坊やだった。この男の子はカウボーイハットが好きで寝てるときもそれをとらないということだったんだが、なにかあるんだろうなと思ってたら、なんとこの子供は悪魔の子だった。彼がハットを取ったら2本のツノがあるんでびっくり!『ヘルボーイ』か『おにたのぼうし』みたいな。キラーと思われたおっさんはじつは悪魔ハンターの神父だったのである。アンジーは神父様をわるもんと信じて殺してしまう。そのあとに真相を知っておののき、あとから帰ってきた夫婦に拘束される。

この悪魔子供はヘルボーイと違って邪悪である。彼は人間の肉しか食べない。しかも、若い女限定で、特定部位の新鮮肉しか食べないというグルメ嗜好なのである。夫婦は悪魔子供の食料を確保するために人をさらっていたのであった。これがシリアルキラーの正体。

アンジーを捕まえた夫ブルース・トーマスは「バレちゃーしょがーねー」とかいって、自分らの悪行をしゃべりつつ、アンジーの見てる前で女の子を殺し解体する。マグロをさばく魚屋さんみたい。「つぎはおまえのばんイヒヒ」とかいわれておののく。ひゃー。

ラストはビル・モーズリー警官がやってきてドタバタアクションの末に夫婦をやっつけ、アンジーは救出されたのだが、彼女は最後の格闘で悪魔子供を納屋に逆さ吊りにしたのだったが、いつのまにか彼は消えていた。というオチで終了。

アシスト役であるはずのマット・ダラスはまったく役立たずでした。彼はすぐに敵にヤラレて、格闘のあいだじゅう気絶していた。救出されたアンジーがベッドで目を覚ましたら、心配顔で見守る彼が優しくにっこり。「助かってよかったね」といわれてアンジーはうれしくなる。格闘アクションはできなくても、女の子のハートはゲットできるみたいです。

おしまい。

※なかなかおもしろい結末でしたが、子供悪魔のサムくんの演技がいまいちだったのがチト残念でした。「おなかすいた」とつぶやきながら女の子を追い回すんだけど、台詞棒読みみたいなかんじがして、もっとおどろおどろしい演出にしてほしかったなとおもいました。悪魔なんだから超能力でびっくりさせるとかさ、ドッカーンとひと暴れしてくださいよ!予算切れだったのかもしれないですが。という不満点はあるものの、全体的にはオッケー。

画像

Babysitter Wanted / ベビーシッター・ウォンテッド (1) 画像
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原題: Babysitter Wanted
邦題(カタカナ): 『ベビーシッター・ウォンテッド(原題)』
制作年: 2008年
公式サイト: "Babysitter Wanted" Official Site
制作国: アメリカ
制作スタジオ: Big Screen Entertainment Group
公開日: 2009年2月6日 (アメリカ) (North Carolina)
2009年2月23日 (イギリス) (DVD発売)
imdb.com: imdb.com :: Babysitter Wanted
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
衣装デザイン
特殊効果(Special Effects)
視覚効果(Visual Effects)
謝辞

ホラーSHOX [呪](『ほらーしょっくすのろい』と読む)は新作ホラーやSFのレビュー中心のブログです。たまに古いのやコメディ等もとりあげます。

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