2009/1/21 (Wed) at 12:04 am

映画|アミューズメント|Amusement

3人のカワイコちゃんを拉致監禁する残虐キラーの合い言葉は「コレ、おもしれーだろ?」。キャサリン・ウィニックジェシカ・ルーカス、ローラ・ブレッケンリッジ。監督ジョン・シンプソン。2009年。

アミューズメント / Amusement DVDDVD画像

時間と場所はバラバラで、3人のカワイコちゃんが謎のキチガイキラーに拉致されてこわい目に遭わされる。キラーは見ためおぼっちゃま顔の無害そうな男なんだけど、その本性は真性変態サディストで、ヒャヒャヒャと笑い声をあげるクセがあって、なにかっちゅうと "It's funny, right?" 「おもしれーだろ?」と相手に聞く。女たちがキラーの本性に気づいたときにはもう遅くて、イヤーヤメテーヒーーーと絶叫する。キラーはそれがうれしくってたまらない!

ていうところまでが前半パートで、後半は3人のカワイコちゃんとキラーの関係が明かされていく。逃げれた!と思ったらまた捕まり、逃げれた!と思ったら .... の繰り返しでラストスパートに。最後にちょっとおもしろいネタもある。ジャジャーン!

Amusement

※感想

これはなかなかおもしろかったです。いまどきのホラー映画によくあるサクサク死んでいくパターンでなくて、昔のサスペンス映画みたいなジラしつつの恐怖手法だったです。残虐描写はやや控えめ。

じつをいうと、元々、私はジラシ系の演出が好きでないのです。こわい音楽が鳴って、女がひぃいいいいいとおののく。ガタンと物音がして、恐怖顔のアーーーップ!みたいなヤツって、私、だめなんです。そういう演出されるとどんどん気持ちが冷めてしまう。はやくヤレーみたいな。ザブトン投げたくなってくるの。それが普段の私なのですが、なぜかこの映画はそういう不満がぜんぜんなくって、こわがって見てました。我ながら不思議です。

なんで、コレはオッケーだったのかなぁ。観終わったあとに考えてみたんだけど、いまいち理由がわかりません。ストーリィは普通だし、会話がとくにおもしろいわけでもなかったような気がするのになー。なんでコレがおもしろいのかなー。よくわかんないけど、プロの演出っちゅうもんなのでしょう。きっと映画の制作者は私なんかがスルーしちゃうようなところでおもしろくするシカケを工夫してたんだな。えらいなー。さすがー。と思いつつ、単に女優さんがキレイだったから文句言わずに見てたというオチかもしれない。主演のキャサリン・ウィニックちゃんはかわいいよ。テレビドラマで何度か見たことある。かわいいなー。結局、ソレかい!といわれちゃいそう。すません。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ!

後半パートでキラーとギャル3名の関係が明かされる。みんなは同じ小学校の幼なじみだった。大人になった彼らは別々の場所でソレゾレの人生をやっていたが、キラー男は子供の頃にバカにされた恨みを忘れてなかった。彼は子供の頃からキチガイじみてて、女の子にネズミの残虐解剖グロを見せ、テヘヘと笑って「おもしれーだろ」と聞くのが趣味というjerkな子供だったんだけど、それがそのまんま大人になって、自分を嫌っていたおねーちゃんたちに逆恨みリベンジ〜。

この映画のセットはすごく凝っている。不気味な廃墟ビルみたいなところで女の子たちは追いかけ回される。最後、キャサリン・ウィニック演じるタビサちゃんは狭いところに閉じこめられたと思ったら、パーンと照明が点いて、その両側は鏡張りの部屋だったと明かされる。自分の幼なじみがあっちとこっちで拘束されている。彼女たちはふたりともおなかをざっくり切られて、内臓がビローと見えてて、ひええええええとおののくんだけど、それはじつは上手につくられたニセのT-シャツだったというのがおもしろい。

変態キラーはタビサちゃんをさんざん脅してから彼女たちの傷がつくりもんだったとタネあかしをしてうひゃひゃと笑う。「おもしれえだろ?」と楽しそうに聞くのだ。タビサちゃんは相手に釣られて笑うフリをして油断させ、おーりゃーと反撃開始。

友達ふたりを救って逃げるのだ!しつこく追い回されて、地下の迷路を走り回ってわっせわっせと逃げるんだけど、結局、ひとりぼっちになる。地下を脱してもうちょっとで逃げれる〜ってところまできた。そこは小屋みたいなところなんだけど、覗き穴から男の目が見えてまたあのいやな笑い声がする!

小屋自体が大きなトラックの荷台コンテナになってたというトリックがわかって、またまた絶望する。くそォ!最後の最後は覗き穴から覗くキラー男のめだまに鋭利な刃物をズゴーン。ウギャー。やっとこさ、彼女は逃げることができました。ハァハァ。amusingでした。

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別題: Amusement: El juego del mal
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Hra na utrpení
I anatrihiastiki hara tou dolofonou
Siniestro
邦題(カタカナ): 『アミューズメント』
制作年: 2008年
制作国: アメリカ
公開日: 2009年1月20日 (アメリカ) (DVD)
2009年2月5日 (オーストラリア)
2009年3月20日 (ドイツ)
2009年3月23日 (イギリス)
2009年9月9日 (日本) (DVD)
2010年4月21日 (スペイン) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Amusement
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