2008/11/24 (Mon) at 6:17 pm

映画|デヴィルス・カース|The Devil's Curse

教会寄宿舎だった古い建物に悪魔が出てきてウギャー!マイアンナ・バーリングクレイトン・ワトソンマーク・ジョセフ。監督トニ・ハーマン。2008年。

デヴィルス・カース / The Devil"s Curse DVDDVD画像

5人の大学生がアパートを追い出された。メンツのひとり、ジョックくんていう遊び人のアンちゃんがドンチャンパーティを開催したからである。残りの4名は住む家がなくなって大迷惑。ブーブーと文句をいったが、ジョックはバカキャラながらも責任感はあるようであり、みんなのために空き家を見つけてきた。

元は教会が所有したという古くて大きなオバケ屋敷である。彼はここの警備員と友達だそうで、鍵を借りてきた。チャッカリ不法侵入し「ホテル代わりにチョイ借りしよう」と聞かされた4人は文句をいいつつもこれに従った。他に行き場がないからである。

主人公のアリスちゃんは、ジョックとは正反対のガリ勉くそまじめ女子である。図書館で毎日遅くまで勉強しているんだが、そこで出会う陰気顔の図書館員男に褒められる。という彼女のドまじめキャラを描きつつ、彼女たちが泊まることになったオバケ屋敷の過去がサマリされる。

Eden Catholic Hallsはかつて神学校の寄宿舎だった。セスていう名前の学生が「悪魔はいるんだろうか」という強迫観念に囚われ、彼は悪友たちに誘われてデーモン召還の儀式に参加。しようとしたんだけど、ドタンバで「やっぱりイカン!」と気が変わった。その場から逃げ出し、一晩中神様にお祈りをして許しを請うた。翌朝、儀式をやった4名の自殺死体が発見された。セスは悪魔の存在を信じるようになり、人々に忠告して回ったが、キチガイ扱いされた。その後間もなく、寄宿舎は閉鎖となった。

といういわくつきの建物で、悪魔が出てきてうわーーーー。ひとりづつ殺されていく。というオカルトサスペンス映画です。

The Devil's Curse

※感想

この映画の原題は『Credo』という。『The Devil's Curse』ていうのはDVD用の別名である(映画の題名がホイホイ変わるのは、ホラー映画ではよくある)。映画の冒頭に文章が出てきて、Credoってワードの説明がなされる。それはローマ帝国のコンスタンティヌス(ミラノ勅令を出してキリスト教を公認したひとですね)がつくった『信条』みたいなもんだそうです。やたら重々しいムードで「紀元前325年にどーのこーの」と始まるんで、こりゃまた久しぶりの本格オカルトだぞ!と期待しちゃったんだけど、それほどのもんではなかった。

襲われる5名のキャラがいろいろあって、前述したようにジョックは遊び人キャラ、アリスはまじめ女子大生で、その他は、アリスに片想いのストーカー男とか、レズであることに罪悪感を感じる女の子、閉所恐怖症の女の子といったみなさんである。ストーカー男がストーキング目的で設置したビデオカメラが最後のオチを明かすギミックになっていくんだけど、うへええええ!というほどでもない。

さいきんは生きてる人間のシリアルキラーのほうがよっぽどえげつないことをやるんで、オバケや悪魔のみなさんのお株を奪ってしまったという気がする。こわいオバケを見たいよとしみじみと思ってるんですが、これもまた凡作であった。残念。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ!

オバケ屋敷にやってきたみなさんはワーイと落ち着くが、アリスだけは部屋にこもって試験勉強をやる。他の4名はこの建物の過去を知るとホエーと驚き、オモシロ半分にコックリさんをやる。そしたらほんとに悪魔が出てきて、ひとりづつ死んでいく。地下に閉じこめられて逃げ道NO WAY!

途中で、ヒゲづらの陰気ホームレスが出てくる。彼は「あんたら死ぬよ」と警告するんだけど、どうやら昔話に出てきたセスくんらしい(召還儀式をやろうとして逃げ出した神学校の学生)とわかってくる。ガリ勉アリスがガリ勉らしい推測を述べた。セスは分裂症にちがいない。彼の半分は悪魔を退治しようとしていて、半分は悪魔的な所業を行うわるもんなのではないかという話で、そうこうしてるあいだにぜんぶ殺されちゃうのであり、最後はアリスひとりぼっちになる。気狂いセスと闘うぞと気合いを入れるが、目の前に自殺したパパのオバケが出てきてヤラレそうになるが、必死の反撃〜!ナイフでセスをズブリ!やったぜ!

と思ったところで、グルリと時間が戻る。みんなが建物にきたばかりの頃である。ガリ勉アリスをほっといて他の4人がコックリさんをやってるところ。オバケが文字盤ボードに『ALICE』という名前を告げた。みんなが驚いて彼女を見に行ったらば、アリスが死んでいた。

メンツのひとり、スコットくんはアリスに片想いのストーカーキャラだというのが映画の最初から明かされていたが、彼がストーキング目的で設置したビデオフィードが出てくる。彼はそれを見て驚く。アリスが空気を相手にしゃべっているところ。彼女が見えない敵を相手にわーわーしゃべり、ナイフを刺してハァハァしている。

てわけで、みんながバタバタ死んでいく映画のメインパートはアリスの脳内ビジョンだったのであり、死んだのは彼女ひとりだったというオチでした。悪魔がイタズラしたのか、あるいは勉強をヤリすぎて狂っちゃったのか。

おしまい〜。

twitterのご案内

当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。twitterやってます。ホラー映画好きな方はフォローしてくださいませ。サイトの更新や新作ホラーの情報を随時流しています↓

Facebookのご案内

ホラー映画 :: 洋画』の最近のエントリ

PV12,680
ホラーなブログの方はどうぞ
原題: Credo
別題: The Devil's Curse
制作年: 2008年
制作国: イギリス
公開日: 2008年11月18日 (アメリカ)
2009年5月25日 (イギリス) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Credo
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
Makeup

ホラーSHOX [呪](『ほらーしょっくすのろい』と読む)は新作ホラー映画のレビュー中心のブログです。たまに古いのやコメディ等もとりあげます。HORROR SHOX is a Japan-based web site, which is all about horror flicks.

 

すべての投稿 (1544)

CALL GIRL COMIC by DAIJU KURABAYSHIEL GIGANTE COMIC COMIC by DAIJU KURABAYSHI
HORROR SHOX - Horror Reviews, News