映画|Sleepaway Camp III: Teenage Wasteland

キャンパーキラー、アンジェラが再び復活！こんどは『キャンプ・ニュー・ホライズン』ていうところだが、ここは前作パート2の舞台となった『キャンプ・ローリング・ヒルズ』の跡地である。経営者が代わってリニュアルオープン一発目の企画てのが『お金持ちの子供たちと貧乏人の子供たちが交流する会』といういかにもトラブルな内容。

アンジェラはマリアという高校生を殺害し、髪の色を変え、彼女にスリ代わってキャンプ地に侵入成功。キャンプこそが彼女の生き甲斐なのだ！彼女の実年齢は二十歳を超えているので、ずいぶん老けた高校生であるなといろんなひとにいわれるが「いろいろあったワケですよ」と元不良少女のフリをする。健全なキャンパーにあるまじき行為を決して許さないモラリストキラー、アンジェラの次なる標的は？

参加メンツの顔ぶれをざっと紹介。両家の子女組のほうはタバコをプカプカふかすおねーちゃんとか、マゾ趣味おぼっちゃまとか。一方、貧乏人のほうはギャングの一員、ラジカセをガンガン鳴らしてひんしゅくを買うラップ黒人、その他モロモロ。さらに今回は、前作パート2の犠牲者だったショーンくんのパパがリーダー引率者として登場。彼は刑事である。殺された息子にしてあげられなかったことをいまからでもやろうと考えて、このボランティアに志願したそうである。さーて、アンジェラはこの強敵をどう料理するんでしょうか！

※感想

これまでと同じで、アンジェラが自分が気に入らないヤツを鼻歌まじりに殺していくだけの話である。ロケーションが前作と同じなんで、アンジェラが昔のことを思いだしてしんみりしちゃうなんていう感動の（？）シーンもあったりした。また、魚釣りをするシーンでは、前作パート2で使われたキラーのマスクが釣り針にかかってアハハという演出もあったりした。

このシリーズは悪趣味な殺し方をするけど、スプラッター描写はマイルドである。残酷性よりも、ギャグにしちゃってるというか。アンジェラの攻撃はネコパンチみたいであり、一般的なホラー映画みたいにドバーと返り血を浴びるということもない。ホイホイ。ばんばん。あー、死んだ。みたいな。いかにもつくりもんくさいところがこのシリーズのウリなのだ。寝てる男の鼻に爆竹突っ込んでばんばんやっただけで死ぬわけないよね。なんてことを突っ込んじゃいけないのだ！

ところで『Sleepaway Camp』の第4弾『Sleepaway Camp IV: The Survivor』は制作途中で予算切れ終了となり、未完成サヨナラとなりました。Best Buyのボックスセットに4枚目のDVDが入っててそれを買えば見れるんだけど、私は見てないんだけど、imdbのポストによれば「30分程度のビデオで、よほどの好きモンじゃない限り、わざわざ買ってまで見るほどのもんじゃないヨ」だそうです（imdb.com :: Sleepaway Camp IV: The Survivor）。てわけなんで、次はいよいよ最新作のReturn to Sleepaway Camp (2008) を見よう！

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ！

参加者たちは少人数のグループに分けられ、リーダーがひとりづついて、テント生活をやらされる。テントでsex三昧のおねーちゃんとエロオヤジ、中学生みたいなイタズラが大好きのワルガキども、ドテーと座り込んで命令するばかりの自堕落ババアなんていう方々をひとりづつ殺していく。唯一の強敵と思われたショーンのパパは、ラップ黒人から奪った銃でばんばん。チョロいもんである。

そして最後は生き残った数人を集め、自分がキラーであることを明かし、おののく彼らにゲームを強制した。善人キャラのふたりだけがゲームに勝利した。ラティーノのアンちゃんとお嬢様のカップルである。アンジェラは約束した通り、ふたりを殺さないでおく。「よかったねー。あんたらはお似合いだよ！げんきでねー！」とキャンパーらしい爽やかな笑顔で去っていく。

彼女はふたりを残してクルマで逃走しようとしたが、ここでカップルが自力脱出。逃げようとしていたアンジェラに追いついてウガーと襲った。ポリスが呼ばれて、キラーは逮捕された。が、救急車の中で反撃開始する。警官と救急隊員をガガーと殺した。

おしまいー。

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