2008/10/20 (Mon) at 6:18 pm

映画|ブラッド・オブ・ヴァンパイア|Brotherhood of Blood

800年前の大昔に遡るヴァンパイア一族とその天敵Vlad Kosseiの物語。主演の女ヴァンパイアハンターにヴィッキー・プラット。監督マイケル・ローシュ&ピーター・シェーラー

ブラッド・オブ・ヴァンパイア / Brotherhood of Blood DVDDVD画像

トムっていう金持ち男の弟がへんな病気になった。そこにキャリーっていうヴァンパイアハンターが現れた。彼女は「あなたの弟さんはヴァンパイアなんですよ」とはいえないんで、医者を名乗って「助けてあげる」といったが、じっさいは殺すのが目的である。ふたりは協力態勢となったが、やがてヴァンパイアたちに捕縛され、ピンチになった。

映画はふたりが拘束されたところから始まる。ヴァンパイアたちはトムの弟の居所を執拗に問いただす。ふたりはいわない。ヴァンパイアたちの必死さは度を超しており、行方不明になった仲間を捜しているだけではない『なにか』を感じさせる。まるでその人物が自分たちの生死を握っているというような雰囲気。トムの弟は彼らにとって特別な存在であるらしい。

※ネタバレ少なめの感想

キャリーとトムがヴァンパイアに脅されつつ、見張りを倒して逃げたり、また捕まったりというジタバタの合間に、回想シーンが何度も出てきて、最後には「あぁそういうことですか」とわかってくるという手法。

800年前に遡るヴァンパイアとその天敵の伝説っちゅうのが明かされ、その天敵がいまになって出てきたんでヴァンパイアは大騒ぎとなり、彼らの闘いに女主人公のヴァンパイアハンターも絡んでどーのこーのという物語だが、あんまりおもしろくなかった。特に派手なアクションがあるわけでなく、ラストは脱力である。

歯医者の待合室に座って退屈なミステリー小説を何時間も読み続けたような気分がする。謎が明かされる度にふぅんそうですかと思いつつページをめくり「まだかなぁ」と診療室のドアをチラ見しているというような。世の中には「『ヴァンパイア』という文字がパッケージに含まれていれば無条件でレンタルする」というありがたいファン層が存在するので(私もそのひとり)、こういう映画でもカネになるんだろうなぁと思う。

SPOILER ALERT!!!
ネタバレです

12世紀の時代に遡る。ヨーロッパに『小さな氷河期』ともいうべき寒気が到来し、何年もそれが続いた。人間は食べ物がなくなってひもじかったけれども、ヴァンパイアにとっても辛い時代であった。そこに現れたのが、最悪最凶の魔物(?)Vlad Kosseiである。Vlad Kosseiの恐ろしさはケタ外れであり、ヴァンパイアも人間もズタズタに秒殺していくという破壊魔王だった。これを倒すために人間とヴァンパイアは同盟を結んだ。多大な犠牲を払ったのちに敵を焼き殺し、封じ込めた。

そして現在。トムの弟は建築家で、歴史的な古い建築物を補修するというのが専門。彼がルーマニアの古い教会の地下にあった壁画を発見したことにより、800年前に封印されたVlad Kosseiが蘇ってしまった。トムの弟はこれをきっかけにヴァンパイア化したけれども、彼はヴァンパイアさえも怖れる破壊悪魔になろうとしていた。

Vlad Kosseiが100%の復活を遂げるためには、彼が憑依した者の肉親をすべて殺す必要がある。そして、Vlad Kossei自身が殺人をしちゃいけないっていうキメがあるそうな。という秘密の全容が明かされつつ、最後はヴァンパイアハンターのキャリーが敵をやっつけたんだけど、じつはVlad Kosseiが憑依していたのは弟ではなく、兄トムの方なのだった。つまりキャリーはマンマと策略にハメられ、Vlad Kosseiの復活をアシストしてしまったというオチで、あーあーヤラレちゃったよどうしたもんだかというところで映画はおしまい。脱力〜。

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原題: Brotherhood of Blood
別題: Hermandad de Sangre
邦題(カタカナ): 『ブラッド・オブ・ヴァンパイア』
制作年: 2007年
制作国: アメリカ/ドイツ
公開日: 2007年10月11日 (スペイン) (Sitges - Catalonian International Film Festival premiere)
2008年9月26日 (ドイツ)
2008年10月14日 (カナダ)
2008年10月14日 (アメリカ)
2008年11月3日 (イギリス)
2009年7月30日 (ロシア)
2009年9月9日 (イタリア)
2009年11月25日 (オーストラリア)
imdb.com: imdb.com :: Brotherhood of Blood
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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