2008/10/26 (Sun) at 8:57 pm

映画|ロードキラー|Joy Ride

粘着ストーカーのデカトレイラーに追い回されてウギャー。『激突!』モドキのサスペンス。ポール・ウォーカーリーリー・ソビエスキースティーヴ・ザーン。監督ジョン・ダール。制作J・J・エイブラムス。2001年アメリカ。

ロードキラー / Joy Ride DVDDVD画像

ルイスは遠くボストンにいる幼なじみのヴェナと電話で話し、彼女が失恋しちゃって深く傷心してると聞いた。「あなたが近くにいてくれたらいっしょに遊べるのに」なんてカワイコちゃんにいわれた彼はウッヒョーと有頂天。大急ぎでボロ中古車を購入。「ボストンへ行くんだ!デートだワーイ!」と出発した。彼は善良純真キャラのアンちゃんである。

うきうきドライブしていったらば、トラブルメイカーの兄フラーが警察沙汰になってるとママから連絡がきた。フラーがいるのはソルトレイクシティである。ルイスは「しょうがねえなぁ」といいつつ、寄り道して保釈金を出して助けてやった。このアニキは弟とは対照的なおきらくキャラであり、いつもこうやって家族に心配をかけてるみたいである。

優しい弟が助けてくれたんでフラーはごきげん。「女の子に会いにボストンにいくんだ」と聞いた彼は「んじゃおれも」とくっついてきた。ふたりはケンカしつつも仲がいいというノリの珍道中。旅の途中でフラーがおもしろがってCB無線機を買った。長距離トラックについてるアレである。

ふたりは無線機でバカないたずらをやった。ルイスがネカマ声で「わたし、キャンディ・ケインよん。あはんうふんさみしいわ」とかいってトラック運転手をからかったのである。Rusty Nailと名乗る低い声のトラッカーがこれに食いついた。「キャンディ、いるかい?」

ルイスとフラーは相手をダマし続け、ギャハハと楽しんだ末に、自分らが泊まっているモーテルを教えて「あなたを待ってるわ。ピンクのシャンペンを持ってきてね」と呼びだしてやった。彼らが教えた部屋番号は、自分らが泊まっている部屋の隣である。そこにはデブのjerk男がいたからいっちょうバカ同士を鉢合わせさせてヤレっていうワルノリのジョークは見事にキマった。てか、キマリすぎてえらいことになっちゃったもんで、ふたりは青くなった。

深夜にトラックが止まる音。足音。隣の部屋をノック。男同士のケンカ声。兄弟は壁越しにヤバい物音を聞いた。ドガーンズズズーがっしゃーんずがっずがっ。やっべー。翌朝になったらポリスがワンサカいた。警官に事件を聞いた。隣人のデブ男は重態危篤。彼はアゴをガバッと抜かれるという凄惨リンチを受け、ハイウェイに放置されていたと教わった。ひぃ。

相手は超粘着質のストーカーキラーだったのであり、ほんの冗談のつもりだったのが、デカトレイラーに追い回されてヒィヒィいわされるハメになる。後半はカワイコちゃんのヴェナも出てきて、彼女は人質に取られ、兄弟はモーテルに呼びだされ、こわいめに遭わされ「ごめんなさい!許してお願いプリーズ!」と叫んでも許してもらえないのであった。ヒッヒッヒッ。

※感想

いまや『天才!神様!』と賞賛されるヒットメイカー、J・J・エイブラムスが2001年につくった映画。監督はジョン・ダールで、エイブラムス先生は制作と脚本を手がけている。「これがJJなの!」と拍子抜けしちゃう凡作であった。

前半のツカミはスピルバーグの『激突!』みたいだし、その後の展開もありがちなサイコホラーサスペンス。ソツなくつくってあるんだけど、なんちゅうか、普通っぽいっていうか、それほどでもないっていう意味です。

あなたがいま人生の低迷期で、天才的なクリエイターのつくるもんを見ては「あー、おれは才能がないなー」とタメイキをついちゃってるようならこの映画を観るといいかも。「だれでも努力をすれば天才の域に達するチャンスがある!」という希望を与えてくれるかもですよ。

余談ですが、ドラマ『スーパーナチュラル』のボビー役でおなじみのジム・ビーヴァーがおっかないヒゲのおまわりさん役で出てました。

SPOILER ALERT!!!
ネタバレです

ラスト。

Rusty Nailはヴェナとそのルームメイトを人質にとり兄弟をとあるモーテルに呼びだした。トラップが仕掛けてあって、うっかりドアを開くと彼女はショットガンで撃たれて死んじゃう。兄弟は彼女を救おうとジタバタ。アクション連続ズガーンの末に警察もきて、Rusty Nailは自爆死。一件落着。と思ったら、じつはRusty Nailは身代わり死体を置いて逃げていったというクリフハンガーで終了。最後に出てきたIce Trackていうのは、映画のまんなかへんで巻き込まれて死んだ別の無実トラックドライバーですよね。

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邦題(カタカナ): 『ロードキラー』
制作年: 2001年
制作国: アメリカ
公開日: 2001年9月9日 (カナダ) (Toronto International Film Festival premiere)
2001年10月5日 (アメリカ)
2001年10月26日 (日本) (Tokyo International Fantastic Film Festival)
2001年11月8日 (ロシア)
2001年11月23日 (日本)
2001年12月27日 (ドイツ)
2002年4月5日 (スペイン)
2002年4月10日 (フランス)
2002年4月26日 (イギリス)
2002年6月14日 (イタリア)
2002年6月28日 (韓国)
2002年8月1日 (オーストラリア)
imdb.com: imdb.com :: Joy Ride
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
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