映画|シャッター|Shutter

ファッション写真家のボビーは、新婚ホヤホヤの幸せイッパイ。愛する妻を連れて東京にきた。彼が日本にくるのは初めてじゃない。彼は新進気鋭のフォトグラファーとして企業に招かれたのである。家具つきの広い自宅兼スタジオが彼のために用意されていた。アシスタントつきである。キレイな奥さんといっしょにハネムーンきぶんでわっはっは。充実人生の幕開けか〜と思った矢先、夜道をドライブ中に若い女を轢いた。と思ったんだけど、どこにも女性はいなかった。へんである。

この事件をきっかけにボビーは転落する。仕事で写真を撮ったら心霊写真が出てきてパーだし、女のオバケがボビーと妻にまとわりついて、ふたりは冷や汗ダラダラで気が狂わんばかりになる。ボビーと仕事仲間たちが過去に犯した罪悪の因果応報であった。

2004年のタイのホラー映画『Shutter/心霊写真』のハリウッドリメイク。ボビー役にジョシュア・ジャクソン。美人奥さん役にレイチェル・テイラー。不幸な女オバケ役に奥菜恵。

※ネタバレ少なめの感想

タイのオリジナル版『Shutter』（レビューはこちら）と大筋は同じだけれども、キャラ設定がガラリと変わっていた。オリジナル版のほうでは、主人公男は一般人の結婚記念写真を撮ったりするようなカメラマンだったけど、こっちはモデルを相手にするオシャレなファッションフォトグラファーです。ボビー他、数名の男たちがいかにも東京にゴロゴロしてるガイジンってかんじ。奥菜恵ちゃんがよかったです。台詞がひとつもないっちゅうのがよかったですね。

ところで主役のジョシュア・ジャクソンは今年の秋から始まるFOXのドラマ『Fringe』にレギュラー出演が決まってます。制作J・J・エイブラムス。大期待！JJつながりで思いだしたんですが、ボビーの友達を演じたディヴィッド・デンマンは、ドラマのThe Officeのエピソードで「ジムをブチ殺す〜！」というあの台詞が印象的だったですが、コメディドラマであの台詞はかなりギョッとしたので私はよく覚えているんですが、あんときのディレクターはJJでした。てわけで、JJともBad Robotとはなんの関係もない映画ですが、あれもこれもJJつながりのみなさんだなーと思って観てました。関係ない話ですません。あとHeroesのアンドー君役のジェームズ・カイソン・リーがチョイ役で出てました。なじみの深い俳優さんがゴロゴロ出てくるんで、私はそれなりに楽しめましたが、興味のない方には辛いかもですね。なんかいまいちっていうか。

でもこういう映画があってもよいんじゃないでしょうか。真性ホラーファンにはつまらないかもしれないけど「ちょっとこわいのを観てみたい」くらいの女の子をデートに誘うときにはこれくらいのを選んだらいいんじゃないでしょうか。「クライモリいっしょに見ない？」と誘ってノッてくれる女の子なんて少ないでしょ？だからさ、こういう映画もそれなりに使い道があるんじゃないかと思うんです。が、The Eyeのリメイクよりはよかったんじゃないかというのが私の感想です。単に好きな俳優が出てるから甘いレビューになっちゃったかも。

2004年のオリジナル版『Shutter』のレビューはこちら↓

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