映画|TATARI タタリ/呪いの館|Return to House on Haunted Hill

物語

アリエルはファッション誌のエディターで、LAの豪華な家に住んでて、ルックスもきれいで、みんながうらやましく思うようなおねいちゃんだが、妹が自殺したことをきっかけにホラーな世界へと足を踏み入れた。妹サラっていうのは数年前に起こった猟奇事件の生き残りだったが、事件以来、妹は事件現場だった建物が呪われているというオカルト話を信じるようになった。華やかな生活を送る姉とは対照的なヒッキー生活に突入したので姉妹の心は離れてしまっていたが、妹の死をきっかけにアリエルも巻き込まれるハメになる。その建物というのはかつて精神病院だった。バナカット（Vannacutt）という名の気狂い冷血サディスト医師がいた。バナカットは患者たちを拷問地獄に陥れ、人間の肉体を切り刻んでいたという話なのでオバケが出てもおかしくない！だがバナカット医師は元々有能な医者で優しい心の持ち主であった。彼が狂い始めたのはバフォメット（Baphomet）という悪魔にとり憑かれたせいであり『バフォメットの彫像』が病院内のどこかにあるそうな。この彫像はアートコレクターにとって垂涎の逸品であり、500万ドルの値打ちがあるという。

アートコレクションを狙って金儲けをたくらむ武装集団、バフォメットの彫像をひとめ見たいと世界中を旅した大学教授とその助手、アリエルの恋人のフォトグラファー、そして物語の主人公のアリエルがその家に閉じ込められて、ワーワーヒーヒーと精神病院で拷問された患者のオバケに追い回されるお話です。

ヒロインのアリエル役はアマンダ・リゲッティ（Amanda Righetti）。きれいですねー。やっぱホラーはきれいなおねいさんがいいですね。気狂い医師のバナカット役は死霊のしたたりのジェフリー・コムズ（Jeffrey Combs）。わるもん役にエリク・パラディーノ（Erik Palladino）。監督のヴィクター・ガルシア（Victor Garcia）は特殊効果のスペシャリストで、ヘルボーイの特殊効果を担当した。

感想

おもしろかったデス。ジェフリー・コムズがオバケ役で、タマーに出てきて、ぢーとこっちを見ているの。いかにもサディストマッドってかんじで怖かったです。彼の台詞は最後の "No!!!" だけだった。台詞は少ないけど存在感があるからすごいな。

オープニングがカッコよかった。あれだけでワクワクしちゃって、ガガガガーと入っていけちゃう。惨殺シーン苦手は人はこれ見ただけでオエーかもしれません。が、本編はさほどでもなかったような。血まみれ悪趣味できもちが悪いよーっていうだけのホラーでなく、きちんとした物語があるホラー映画だった。男女が家に閉じ込められてオバケが出てきてどーのこーのという話だと、アホギャルとアホアンちゃんがウギャーとひたすら暗い廊下を逃げ回る系が多いと思うんですが、あれが単純すぎてホラーは見れんのーというひとでもこれはだいじょうぶ。この映画のヒロインのアマンダちゃんは悪霊と戦う女です。見方を変えて眺めてみれば冒険ものというかんじもあったりして、セットが変わればインディージョーンズと同じじゃないか！「惨殺血まみれぐろーすは大の苦手だけどこわいもんは見たいわ」くらいの人でもじゅうぶんイケます！おもしろいよ！おすすめです。

予告編ムービー

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