2009/2/9 (Mon) at 6:14 pm

映画|エイリアン・レイダース|Alien Raiders

人間に寄生する凶悪エイリアンを退治するみなさん。カルロス・バーナードロックモンド・ダンバーコートニー・フォードマシュー・セント・パトリック。監督ベン・ロック。2008年。

エイリアン・レイダース / Alien Raiders DVDDVD画像

カルロス・バーナードロックモンド・ダンバー他数名の武装集団がスーパーマーケットに突入。ダダーと押し入って銃を向け、客たちの自由を奪う姿はまるっきり強盗だが、彼らの目的はカネではない。メンツの中にスプーキーという男がいて、そいつはサイキックかなにかのようであり、客たちの頭を両手で挟んでウームと念じる。それをやると『アレ』かどうかがわかるのだ。この特殊能力を持つ者を『spotter(発見者)』というんだそうで。

彼らは、世にも危険な『アレ』を退治するために人知れず活動するチームなのだ。スプーキーがひとりづつ『アレ』かどうかを確認する。発見したらば問答無用で抹殺。サッサと去る。という予定だったが、銃撃戦のさなかにスプーキーが射たれて死亡した。こりゃこまった。しょうがないから逃げるかと思ったら、リーダーのカルロス・バーナードは「ここに残って『アレ』を探すのだ。出直しているヒマはないのだ」と命じる。死んだスプーキーの代わりにだれかをここに呼ぶっていうんだが、すでにドアの外にはポリスがワンサカきちゃって人質事件発生となる。

外にいるポリスたちをどうするのか。彼らはどうやって『アレ』を見つけるのか。そもそも『アレ』ってナニ?

Alien Raiders (2008) trailer
Alien Raiders (2008)
Alien Raiders (2008) trailer #2
Alien Raiders (2008)

※感想

これはなかなかおもしろかった。カルロス・バーナードロックモンド・ダンバーその他のみなさんの演技はナイス。ロックモンド・ダンバーは『プリズンブレイク』のときも渋い脇役ぶりだったが、彼はこういうのうまいですよね。

さて、本題となる『アレ』っていうのは映画のタイトルから想像がつく通り、エイリアンである。詳しくは説明されないが「隕石にくっついてきてどーのこーの」という台詞があった。エイリアンといってもギーガーみたいなのでなく、寄生虫っぽいヤツである。人間の肉体にこっそり寄生し、潜伏期間ののちに宿主を乗っ取り、ガオーとモンスター化するってヤツですね。

SFXは低予算映画のレベルであるから、あまり期待しないほうがよい。演出と音響でカバー。優しく見守ってあげましょうよ。と思うんだが、リリース前に出された宣材フォトにはだまされたなーとおもう。コレですよ↓

これを見たら『スリザー』か『ジャック・ブルックス』みたいなもんかえと期待するじゃないですか。ぜんぜんちがう!暗くてモンスターの姿はよく見えない。きもちわるいのがガッと一瞬映るだけっていう手法でした。これはチトはずしたなと思ったけれど、ま、それでも映画としてはわるくないんじゃないかと思いました。

余談ですが「『Alien Raiders』ていうタイトルがだめ」という意見をあちこちで読んだ。そうかも。ちょっとちがうかんじがするよね。バカっぽい映画を想像しちゃうから。トンチンカンなタイトルをつけちゃうのは邦題ばかりじゃないようです。

SPOILER ALERT!!!!!
ネタバレ!

カルロス・バーナードたちはスーパーにたてこもる。無害であると確認できた者たちだけを逃がしてやった。未確認の者たちのなかにぜったい『アレ』が混じっている。それを見つけて処分するまではここを去る気はない。その後、どうやって逃げるかなんて考えてる余裕はないようだ。それほど危険なもんらしい。

スポッターを失った彼らは表にいるポリスの交渉人(マシュー・セント・パトリック)に「シャーロットって女を連れてこい」と要求する。それが次なるスポッターなのだ。この交渉人は、人質のひとりであるレジ係のカワイコちゃん(コートニー・フォード)の義父でもある。

警察は彼らの要求を呑んだが、シャーロットがくるのに時間がかかる。そのあいだにカルロスは「snip testをヤレ」と命じる。"snip" って「チョン切る」とかそういう意味なんだけど、なにするんだろと思ったら、ひとりづつヤクザみたいに小指をチョン切るという意味なのだった。ソレをやってどーこーすると寄生されてるかがわかるそうで。

人質たちはひとりづつ指を切られてもんくをいったり、わめいたりする。そりゃ怒るわな。コートニーちゃんに惚れてるアンちゃんが必死で彼女を守ろうとするという心温まるシーンがあったりする。そうこうしてるあいだにどこからかモンスターが現れて、ガオーと襲ってくる。銃撃戦のさなかに死んだと思われてた刑事が『アレ』だったのだ。

このバケモノに銃弾は無力であり、バカ怪力を持つ。対するみなさんは「こんなパワフルなヤツは見たことない!さては『King』なんだな!」とかいっておののく。これを表に出したら、ウワーと繁殖してえらいことになるから、なんとか殺さねば!

Kingってのはどう説明すればいいのかよくわかんないが、まぁ、エイリアンの親玉みたいなもんでしょうか。最大パワフルなラスボスってことなんですねたぶん。深夜のスーパーマーケットの店内でわーわーやってたら、そこに遅れてシャーロットも登場。ついでに交渉人の刑事もついてきて、彼は愛する娘の無事を確認して安心し、そしてカルロス・バーナードの話を信じてくれるようになり、いっしょにバケモノ退治に参戦する。あ、ロックモンド・ダンパーはすでに死んでます。

最後はドドドドッカーンのアクションの末にバケモノを退治した。怪力モンスターの首をナイフでぐりぐり、中からグロな本体が出てきてグニュグニュ。ばんばん。エイリアン、死亡。カルロス・バーナードも死亡。

おしまい〜。と思ったら、シャーロットが叫ぶ。「これはKingじゃない!」というんでえらいこっちゃ。親玉はどっかに隠れているんである。どこだ〜と思ったら、交渉人の娘のカワイコちゃんがガオー。彼女を守っていた心優しいアンちゃんはひぃいいいいいいとおののく。

おしまいー。

おもしろかったquote。シャーロットが現場に到着したところ↓

Charlotte: Okay, I'm a spotter.
Seth: A spotter.
Charlotte: Yeah. I can see them. I was infected.
Seth: You were infected?
Charlotte: Yeah. Didn't take. Too much better living through chemistry screws them up real good. The only problem is you gotta keep using to keep them from taking over.
police guy: That's the best druggie excuse I've heard.
Seth: Jesus Christ.

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原題: Alien Raiders
別題: Amenaza extraterrestre
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Idegenek a pokolból
Inhuman
Reféns do Desconhecido
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邦題(カタカナ): 『エイリアン・レイダース』
制作年: 2008年
制作国: アメリカ
公開日: 2008年9月21日 (アメリカ) (Austin Fantastic Fest)
2008年10月25日 (アメリカ) (International Horror & Sci-Fi Film Festival)
2009年2月6日 (ドイツ) (DVD)
2009年2月9日 (イギリス) (DVD)
2009年2月17日 (アメリカ) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Alien Raiders
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