漫画 ナイジェリア都市伝説
ナイジェリアのホラー漫画?なにソレ!?
『NEET METAL』のハル吉さんが、新作の翻訳漫画を送ってくれました。ナイジェリアのホラー漫画ですって!あのひとはいつもへんなものを拾ってきますねえ。
イントロダクション
「暗いけれど笑いを誘うような
民間伝承のアンソロジー」
ふむ。ナイジェリア版水木しげるですかね。短いお話がみっつ入っています。順に紹介します。
タブー:契約
脚本: アデニイ・アデニジ
画: ンシカク・イフェト
悪夢にうなされる男の話。彼の家系は呪われているんでしょうか。3作品の中でいちばん絵がホラーぽい。でも「ここから盛りあがるのか」というところで終わってしまうのがチト残念だった。『コウモリ女王』という言葉の語感にナイジェリアを感じた。
夜勤タクシー
脚本: アデニイ・アデニジ
画: ダヨ・アニマシャウン
善良なタクシーの運ちゃんがカワイコちゃんを乗せたらこわい目に遭う話。日本でもよくあるかんじ。
山羊足
脚本: アデニイ・アデニジ
画: ダヨ・アニマシャウン
絵はヘタクソだし、阿呆みたいな話なんだが、この設定はびっくりした。子供のギャグみたいだと思ったけど、ナイジェリアの人にとっては背筋が凍る話なのでしょうか。
以上です。
最後に原作者アデニイ・アデニジさんのインタビューがついており、自身の経歴やナイジェリアの漫画事情等について語っている。それによれば、彼はコミックバンディットプレスていう出版社をやってて、精力的に作品を発表しているそうな。昨年、ナイジェリア初のコミコンが開催されたそうです。
感想
『NEET METAL』に比べるとずっと軽い内容で、正直言って「まだまだこれからの人なのかな」という印象だが、しかし、なにはともあれ、「ナイジェリアの漫画!」というだけで、特別なかんじがするではありませんか。ナイジェリアの文化を知る上で資料的な価値は高いのではないか。
余談だが、ナイジェリアといえば、エイモス・チュツオーラの本を昔よく読んだ。『やし酒飲み』が有名だが、本棚を漁ったら、なぜか『やし酒飲み』はどっかにいっちゃって『妖怪の森の狩人』というのが出てきた。懐かしくてもう一度読んでみた。やっぱりおもしろい。こんなこといったら怒られるかもしれないが、この人の本は「バカになったイタロ・カルヴィーノ」という趣がする。
エイモス・チュツオーラの小説も民間伝承の妖怪テーマだが、今回読ませてもらったこの漫画とは雰囲気がかなり違う。時代が違うからそれも当たり前なのだろう。
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