2010/8/22 (Sun) at 3:50 pm

映画|センチュリオン|Centurion

ローマ帝国時代を舞台にした歴史チャンバラ活劇映画。マイケル・ファスベンダードミニク・ウェストオルガ・キュリレンコ。監督ニール・マーシャル。2010年。

センチュリオン / Centurion DVDDVD画像

紀元117年。ヨーロッパをほぼ掌握したローマ帝国であったが、ブリテン北部だけは手薄であった。そこにはPictsていう少数民族がいて、彼らはゲリラ戦が大得意で、じつに手強いのである。長年のあいだ、ローマ軍はPictsの反撃に手を焼いていたのであるが「このムシケラどもめ、そろそろ本気でぶっつぶしてやらねば」ということで、Ninth Legionていう最強部隊が派遣される。が、敵の策略に落ちてホイと全滅する。おまけに隊長(ドミニク・ウェスト)が人質に取られちゃう。めんぼく丸つぶれ。

さらわれた隊長ってのは、兵士たちにとっては肉親に等しい存在である。『兄のように優しく、また、父のように頼れる男、そしていざ闘いが始まれば神と化す、真の勇者』のはずだったのだが、今回はうまいことやられて、彼は人質になってしまったのであるが、このピンチにおいて、わずかな生き残り兵士たちは「くそお!」と悔しがり、愛する隊長を救出に向かう。救出隊を率いるリーダーがセンチュリオン(マイケル・ファスベンダー)ていう男で、彼は元々この部隊の所属じゃないんだが、途中で助けてもらっていろいろあって、彼も隊長を尊敬しているから必死でがんばるのです。

んで、センチュリオンたちをヒィヒィいわせる強敵ってのが、アサシン女のイテイン(オルガ・キュリレンコ)である。彼女は舌がないのでしゃべれない。少女時代、両親をローマ軍兵士に惨殺され、母は目の前でレイプされ、自分もレイプされた上に舌を引っこ抜かれたという過去がある彼女は、いまや究極の戦闘ファイター。恨み骨髄のローマ人をブッ殺すことしか頭にない彼女は格闘ワザがすごいことに加え、知力や勘もズバ抜けており、戦闘のことなら万事お任せかかってきやがれの強敵なのである。

彼女が「コロス!」と決めたら、もうそいつは死んでいるといっても同然。以下の言葉は彼女を怖れる人物が述べた台詞である↓

Her soul is an empty vessel. Only Roman blood can fill it.

という調子の歴史ものアクション映画です。『28週後... (2007)』で出てきたイモージェン・プーツ(弟姉の姉のほう。タミーちゃん役)がチョイ役(といってもけっこう重要な役)で登場します。きれいになったなーとびっくりしました。あと、ひょっこりチョイ役でノエル・クラークが登場します。彼は元マラソンランナーでやたら足が速いという、彼らしくない役だなー(だってドタバタ走りでしょ)と思ったら、最後はお人好しキャラで死んでいったので、やっぱりノエルくんだなーと。

トレイラー動画

Centurion (2010) trailer

感想

ニール・マーシャル監督の最新作てことで『ディセント (2005)』『ドゥームズデイ (2008)』並のおもしろしさを期待したんですけど、私的には、ハズした気分がする(つまらないということはないけど)。オルガ・キュリレンコでなんとか持ちこたえている。まじめすぎるってかんじもします。男気のある隊長を救うとか、息子を殺されたから復讐するとか、『普通の西洋チャンバラ映画』という雰囲気だった。

精鋭部隊がどっかに派遣されるという話から、私は『ドゥームズデイ』を思い出し(設定はちがうけどちょっと似てるでしょ)、勝手な脳内妄想をしちゃったのです。

きっとすげーもんが出てくるんだよ、ローマ帝国とかいってるが、時代考証なんかそっちのけでびっくりするもんが出てくるんだよ、オルガ・キュリレンコは顔に青いのをペイントしてるし、なんだろうなー、たのしみだなー。この前はクレイジーなモヒカン男がヒャッホーと出てきて生け贄ショーやってたし、こんどはなんだろうなー。

こんな調子で脳内にレールを敷いて、ニコニコ顔でDVDをセットしても人生は思うように進まないのです。あー。まァ、アクションはあるしそれなりにいいんだけど、もっと予想外のすごいもんを期待してたんですよ。

『ディセント』ではホラーなショッカー手法が迫力満点であることに加え、女の子たちの内面もきちんと描かれていたからすごいなあと思いました。『Centurion』でもキャラの内面描写があって、『ディセント』的な仲間割れのシーンがある。また『Centurion』のラストは『ドゥームズデイ』のラストに通じるものがある。それはわかったんだけど、でも、なんかやっぱ、普通のチャンバラ映画なのですね。また、そもそもの話、ローマ軍の方が侵略者なので感情移入できなかったという点もあった。

『ドゥームズディ』のおねーちゃんが吐いた台詞です↓

Un-bloody-believable!

こういうのが観たかったのですよおおお。

ニール・マーシャル監督はヒット連発してるんで、今回は、周囲の期待(映画会社のえらいひととか)が高まったあまりに、バットを短く持ちすぎたんじゃないかな(なんて私の想像ですが)。次の作品はフルスイングでカッ飛ばしてください。

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原題: Centurion
別題: Centurião
Centurión
Центурион
A kilencedik légió
Centurionas
Siopilos ehthros
Son savasçi
The Ninth Legion
Tsentuurio
邦題(カタカナ): 『センチュリオン』
制作年: 2010年
制作国: イギリス/フランス
公開日: 2010年2月12日 (ドイツ) (European Film Market)
2010年2月15日 (アメリカ) (Austin Asian Film Festival)
2010年4月15日 (アメリカ) (ActionFest)
2010年4月23日 (イギリス)
2010年5月14日 (フランス) (Cannes Film Market)
2010年6月1日 (アメリカ) (Seattle International Film Festival)
2010年6月25日 (アメリカ) (Los Angeles Film Festival)
2010年7月7日 (フランス)
2010年7月24日 (カナダ) (Fantasia Film Festival)
2010年7月29日 (オーストラリア) (limited)
2010年7月29日 (ロシア)
2010年7月30日 (アメリカ) (Video On Demand)
2010年8月18日 (カナダ) (Toronto After Dark Film Festival)
2010年8月18日 (ドイツ) (Berlin Fantasy Filmfest)
2010年8月20日 (スペイン)
2010年8月26日 (韓国)
2010年8月27日 (アメリカ) (limited)
2010年9月30日 (ドイツ) (DVD)
2011年1月28日 (日本) (DVD)
2011年3月16日 (イタリア) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Centurion
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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