2010/8/24 (Tue) at 7:30 pm

映画|べルベット・アサシン|The Assassin Next Door

イスラエルでギャングにとっつかまって殺し屋をやらされる不幸女と、暴力夫に殴られ続けの不幸女が出会って仲良くなる話。アクション映画。オルガ・キュリレンコニネット・タイブ。監督ダニー・ラーナー。2009年。

べルベット・アサシン / The Assassin Next Door DVDDVD画像

どういう事情か知らないが、オルガ・キュリレンコ演じる気の毒女(彼女はウクライナ人)はイスラエルにいて、ロシア人(かな)マフィアに監禁され、売春をやらされている。逃げようとしても、男たちにとっつかまり、ブン殴られ、女郎部屋に引き戻される。もうこんな生活いやですと思ったら、こんどは別の仕事をやらされる。それは殺し屋。

殺し屋。といっても、スナイパー狙撃をするとか、華麗な回し蹴りでレスラー男たちをブッ飛ばすとか、高いビルから飛び降りて宙返りをキメるとか、そういうのとぜんぜん違う。ナイトクラブなどに連れていかれ、その場で銃を渡され「アイツを殺せ」と命じられるだけである。度胸イッパツ勝負の、使い捨ての、ヒットマン要員。

※ここらへんの描写は『ニキータ』ぽいなと。

彼女は殺しを拒否するが、マフィア男は彼女の娘の写真を見せて脅す。その娘ってのはウクライナにいるんだが、彼女が命令に従わないと娘をヒドい目に遭わす準備があるようなことをマフィア男はいうのである。こういわれると断りきれないので、彼女は命令に従うのだが、見返りを要求する。

「いっぺんだけ。これが済んだら、金とパスポートをくれ。それでバイバイしてくれ」と要求すると、相手は「ヨッシャ」というんだが、それは口だけである。結局、何度もやらされて、いいように利用されてしまう。

という屈辱的な状況であるが、殺し屋に昇格(?)したら、待遇が少しだけよくなった。それまでは女郎部屋に監禁されてムシケラ扱いだったのが、殺し屋仕事をやるようになったら、最低限の生活費が支給され、アパートでひとり暮らしをさせてもらえるようになった。

いままでよりはずいぶんましだが、それでも腹が立つことに代わりはないのだが、彼女に選択の余地はないのです。したら、その後まもなく、隣人夫婦の奥さん(妊娠中)と友達になる。奥さんは優しくていいひとなんだが、亭主は暴力男である。奥さんは顔に痣をつくっていつも悲しい目をしている。

てわけで、マフィアに自由を奪われた殺し屋女と、暴力夫に怯えて暮らす奥さんという、不幸女同士が出会って傷を舐め合うように仲良くなるのです。奥さんは隣人が殺し屋だとは知らないんだけど、きっとなにか悲しい秘密があるのだろうという目で見ている。

そうこうやってるうちに、もう殺しはごめんだ!もういやだ!とブチ切れたオルガちゃんはついに孤独な闘いを開始する。なんとしてもマフィアからカネとパスポートを奪って国外にオサラバしたい。そして、かわいそうな隣人女もいっしょに連れて行きたい。ふたりで自由になって人生をやり直すのだ。愛する娘にもう一度会うのだ。と願う彼女の夢は実現できるのでしょうか。

トレイラー動画

The Assassin Next Door (2009) trailer

感想

私は今月発売されたUS版のDVDを観ましたが、日本では『べルベット・アサシン』という邦題にて8月20日リリースされた模様。みなさんはもうご覧になりましたか。

『エイリアス』みたいなおきらくアクション(高いところから飛び降りて銃をばんばん的なヤツ)なんだろうなーと思ってたら、ぜんぜん違ってた!でもおもしろかった!

といいかけたところで、エンディングに脱力しちゃいましたよ。すごく残念だったなあ。途中までよかったのになあ。あー。短気なひとは観ない方がいいかも。てか、観るなら手が届く場所にお皿とか置かない方がいいかも。エンドロールに投げつけてしまうから。

最初のあたりは『ニキータ』ぽい雰囲気だが、物語が進むにつれ、あれとはまた違う展開になってくるので独自性があったとおもう。彼女がなぜイスラエルにきちゃったのかとか、わるもんギャングは何者であるのか、といった情報をほとんど明かさず、ミニマムな構成で進んでいくという点もよかった。

映画を観てる私たちは過去の事情をほとんど知ることなく、どういうわけだかこの女はギャングにとっつかまって自由を奪われ、殺人仕事をやらされているのだな、かわいそうだな、という風に進行するのです。

この映画のオルガちゃんは、格闘技の達人とか、華麗なキックとパンチでダダーとやっつけるとか、そういうのぜんぜんなかったです。普通のおねーちゃんが度胸だけで必死の反撃をするという調子。後半になってこわい男たちと追いかけっこになると、ネズミが逃げ場を失ってどうしようもなくネコに噛みつく!みたいなジタバタアクションでした。

※あ、やっぱり普通のおねーちゃんよりは強いかな。華麗なアクションでバッタバッタというノリではないという意味です。

ここまではよかったけど、やっぱエンディングが!

オルガ・キュリレンコの華麗でかっこいい格闘アクションを見たい!という方はこの前レビューをアプした『センチュリオン / Centurion (2010)』を観るといいです。こちらも映画としてはちょっとアレだったですが、彼女の派手なアクションはとりあえず楽しめます。

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邦題(カタカナ): 『べルベット・アサシン』
制作年: 2009年
制作国: イスラエル/フランス/アメリカ
公開日: 2009年9月13日 (カナダ) (Toronto International Film Festival)
2009年11月5日 (アメリカ) (American Film Market)
2009年12月3日 (イスラエル)
2009年12月7日 (アメリカ) (Israel Film Festival)
2010年4月8日 (フランス) (Festival International du Film de Beaune)
2010年4月8日 (韓国) (Womens Film Festival)
2010年4月14日 (アメリカ) (Austin Jewish Film Festival)
2010年4月15日 (ロシア)
2010年5月5日 (アメリカ) (Israeli Palestinian Film Festival)
2010年6月23日 (ロシア) (Festival of Festivals)
2010年8月17日 (カナダ) (DVD)
2010年8月17日 (アメリカ) (DVD)
2010年8月19日 (オーストラリア) (AICE Israeli Film Festival)
2010年8月20日 (日本) (DVD)
2010年12月2日 (ドイツ) (DVD)
2011年1月16日 (香港) (Israeli Film Festival)
2011年1月26日 (イタリア) (DVD)
2011年2月14日 (イギリス) (DVD)
2011年3月6日 (フランス) (Festival du Cinema Israelien de Nice)
2011年5月11日 (オーストラリア) (DVD)
imdb.com: imdb.com :: Kirot
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脚本/原案
出演
プロデュース
音楽
シネマトグラフィ
編集
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