映画|オキュラス/怨霊鏡|Oculus

11年前。

きれいな一軒家に引っ越したばかりの幸せ4人家族。ある日とつぜんパパ（ロリー・コクレイン）が狂って、悲惨なオカルト事件が起きた。

ドタバタアクションの末に、ママ（ケイティー・サッコフ）は死亡。ふたりの子供（アナリス・バッソ、ギャレット・ライアン）は救出されたが、弟の坊やは父親を殺し、精神病院入り。

アンティークの鏡が関係しているらしいですよ。呪われた鏡？

そして現在。

弟（ブレントン・スウェイツ）は病院から退院。晴れておひさまの下に出てきたら、懐かしい姉（カレン・ギラン）が出迎えて、ふたりは再会を祝した。

弟にとって11年前の恐怖体験は子供時代のトラウマであり、長い治療を経て、やっとこさ、忌まわしい過去を乗り越え、「さて、新しい人生をやっていくか」という気構えであるが、姉の方はずいぶん考えが違う。

彼女は弟が入院しているあいだ、「憎き鏡め。いつか真実を暴いてやるぞ。わたしらのパパはサイコパスなんかではなく、犠牲者だったという点を証明してやるのだ」と目標を定め、メラメラと闘志を燃やしていたらしい。

彼女はくだんの鏡を苦労して手に入れ、その過去をつぶさに調べた。すると、過去400年のあいだに45件の不審死があったとわかった。そこに弟が出てきたら、「よし、待っていたぞ。いっしょに鏡をやっつけよう」となるわけだが、弟の方は「ちょっと待って下さいよ。おねえちゃん」とかいって、姉弟は議論を重ねつつ、ま、いろいろやってるうちに、またまたこわい目に遭ってしまうのである。

はっきりいって、この映画は「寝た子を起こしてヒデー目に遭う」典型例でありますね。ほっときゃよかったのに！

トレイラー動画

Oculus (2013) trailer

感想

つまらないってことはないが、なんちゅうか、それほどにグッとくるもんではなかったですねえ。こわがらせ手法は普通だし、全体的に無難なつくり。おねえちゃんはカワイコちゃんだし、ギャーギャー盛り上がりもあるから、映画館で観て、遊園地感覚で「ヒャー！」とかいって楽しむホラー映画としてはこれでいいのだろうか。

よくわからない部分があった。結局、ワンコはなんだったのかな。あのボストンテリアはどこにいったの。呪いの鏡という設定自体が説明不可能なものだから、そこに合理的な設定を求めるのはナンセンスなのかもしれないけれど。

ママ役で出ているケイティー・サッコフだが、彼女はもうBADASS女キャラはやらないのだろうか。BSG以後、何度か彼女が出ている映画を見たけれど、どれも普通の女の人の役である。宇宙に出ていってバケモノと戦うとか、女刑務所で大男の看守をケトばすとか、そういうのやらないのかなあ。このひとが普通の主婦の役で「キャー！」とかいってると、「まじめに戦え！」というきもちになってしまうから困ります。

US版Blu-Rayは発売中

この映画のUS版Blu-Rayのオマケはコレだけ↓

• Deleted Scenes with Optional Commentary by Mike Flanagan and Trevor Macy
• Inside the Mirror: Creating Oculus
• Original Oculus Short with Optional Commentary by Mike Flanagan and Trevor Macy
• Commentary by Mike Flanagan and Trevor Macy
• Theatrical Trailer

『Original Oculus Short』ていうのは、この映画の元になった30分程度の短編映画です。男が部屋の中で鏡の謎を解明しようとする一人芝居のドラマ。そのつくりはずいぶん安っぽいが、最後にジャジャーンと出てくる鏡オバケの場面はなかなかギョッとします。

英語字幕つき↓

Oculus [Blu-ray]

Release Date: 2014-08-05
Studio: 20th Century Fox
Run Time: 104 minutes
Language: English
Subtitles: English, Spanish
Dubbed: English
Region: Region 1
Rated: R (Restricted)
Number of discs: 1
Best Sellers Rank: 2,267

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