2014/7/13 (Sun) at 5:48 pm

映画|ディープ・イン・ザ・ダークネス|Deep in the Darkness

家の中に原始人的な怪物さんが勝手に入り込んでくるもんで、びっくりするホラー映画。ディーン・ストックウェルショーン・パトリック・トーマスブランチ・ベイカー。監督コリン・ゼイズ。2014年。

ディープ・イン・ザ・ダークネス / Deep in the Darkness DVDDVD画像

ここはニューハンプシャーのアシュボローていう田舎町。

幸せ3人家族がNYから引っ越してくる。パパ(ショーン・パトリック・トーマス)+ ママ(クリステン・ブッシュ) + 小学生の娘(Athena Grant)というメンツ。

パパの職業は医者である。彼は町の住人から頼りにされる開業医になった。この家の元の持ち主も開業医だったので、家のつくりはソレ用に設計されており、医者が使う専門的な設備も既にあった。家と設備をまとめて買って、引っ越して、開業医オープンというのは誠に以て好都合である。

都会の暮らしはもうたくさん。きれいな田舎で、家族とのんびり暮らしていきたいんですよ。それがわたしらの希望。

てな調子でやってきたわけだが、日が経つにつれ、不穏な雰囲気が漂い始める。じわじわと神経を苛む不安感というのがこの映画のうまいところだが、言葉で説明するのがチトむずかしい。なんとなーく、くる、かんじなんだよね。

お隣さんは、老夫婦(ディーン・ストックウェルMarty Gargle)と彼らの孫(アンソニー・デル・ネグロ)、という3人家族なんだが、老夫婦の奥さんは顔に大きな傷があり(ケモノに襲われたような)、彼らはなにか隠し事をしている(あるいはなにかを知らせたがっている?)というような雰囲気である。

いい忘れたが、家族が住む家の前の持ち主は未亡人だったのだが、先頃、夫をなくしたそうで、その死因は狂犬病の犬に襲われたからだったそうな。この辺りにはへんなケモノがいるんだろうか。

老夫婦の夫を演じているディーン・ストックウェルはBSGのキャヴィルを演じていたオッサンなので、あのドラマの彼の役柄を知っている人にとっては、彼が出ているだけで不穏なムードが漂うという効果もある。

そんなある日、家の近所を散歩していたパパは、隣人オヤジと出会い、へんな話を聞かされる。こんなの↓

何百年も昔、この土地にはIsolatesと呼ばれる原始的な種族が住んでいた。彼らは動物を殺して生け贄を捧げていた。この儀式はいまも続いている。アシュボローの住人になったからにはあんたもやるんだよ。つまり動物をブッ殺してここに捧げるんだよ。

といって、森の中にある儀式の場所に案内された。大きな石盤の上には、確かに新しい血痕があった。パパは都会マインドのインテリなので、こんな話は笑って相手にしなかった。

その後、家族と一緒に教会に行き、町の人々と出会った。その中にゼリスという名の老婦人(ブランチ・ベイカー)がいた。後々明かされる話によれば、このオバちゃんは先に教わった例の大昔の種族、Isolatesと関わりを持つ血縁者であり、この町の創始者の末裔であり、暗然とした権力者であるらしい。なんだかきもちわりー。

そうこうするうち、ママは妊娠した。田舎に引っ越して次の子供をつくるというのは夫婦の希望だったからパパも喜んだが、この辺りから家族の雰囲気はぎくしゃくする。ママは毎日教会にいって、夫と会話をしなくなる。いっしょに住んでいるのに存在が遠くなってしまう。

うちの奥さんはなにをやっているのだろう。あのゼリスという女に洗脳されちゃったのだろうか。夫は漠然と不安を抱くが、どうしてよいのかわからない。この引っ越しは失敗だったのかも。都会に戻った方がいいのかも。そんな予感はついに的中する。

Isolatesは、じつは、まだ生息していたんですよ。町の洞窟に住む古代の種族は、いちおう人間に分類されるらしいが、その姿はバケモノぢみている。ガーガーと大声でわめく声はケモノの唸り声みたいだが、それは彼らにとっての言語らしい。

バケモノは夜になると外に出てきて、暗闇に潜んで目を光らせている。家の中にスルリと忍び込んで、ぢっと人間を見ていることもある。彼らは神出鬼没で、どんなに窓やドアをロックしていてもやすやすと侵入するし、こっそり陰口を叩くと、どういうわけだかそれを関知する。じつにきもちわるい。

パパは彼らにとっつかまって、汚い洞窟に連れていかれて、妊婦の帝王切開をやらされる。なかなかおっかないですなあ。

トレイラー動画

Deep in the Darkness (2014) trailer

感想

撮影うまい。見せ方もうまい。俳優さんもよい。特に前半のじわじわくるかんじは「なにが出てくるんだろう」と期待させてくれる。後半になると、Isolatesのグジュグジュバケモノがうわーと出てきて、アクションも色々ある。低予算並だがうまくつくってあって、どきどきした。なかなかいいじゃないの。

しかし、文句もある。最後に、あー、そうだったんですか、となるんだが、ちょっと惜しいんだよね。

この映画では『写真』というのがひとつのキーワードになってて、脚本の中に『picture』『photo』といったワードが意図的に散りばめられている。映画の冒頭で出てくる家の売り主のオバちゃんのこの台詞もそのひとつだろう↓

Mrs. Farris: I could never picture myself living anywhere else.

映画のエンディングを見てからこの台詞を思い出すと「やっぱりね」と思う。しかし、これらは伏線を回収するというほどの効力はなく、「なんか意味深だよね」程度なのである。よくいえば「余韻を残す」ということだが。

この監督さんは新しいことをやろうとする気概が感じられるし、物語を表現する映像センスもある。だから余計に惜しく感じられた。

Memorable Quotes

Zellis: Someday she'll speak for them, too.

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原題: Deep in the Darkness
制作年: 2014年
制作国: アメリカ
公開日: 2014年4月29日 (アメリカ) (limited)
imdb.com: imdb.com :: Deep in the Darkness
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
プロダクション・デザイン
アートディレクション
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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