2014/3/17 (Mon) at 10:53 am

映画|13の選択|13 Sins

13のお題をクリアして億万長者!タイのホラー映画『レベル・サーティーン (2006)』のリメイク。マーク・ウェバールティナ・ウェスリーロン・パールマン。監督ダニエル・スタム。2014年。

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ここはニューオーリンズ。

誠実だけが取り柄の安サラリーマン、エリオット(マーク・ウェバー)にはかわいい恋人(ルティナ・ウェスリー)がいて、彼女のお腹には赤ちゃんがいて、直に結婚する予定だが、浮かれてばかりもいられない。

彼には知恵遅れの弟(デヴォン・グレイ)がいて、毎月高額な医療費がかかる。無職の父親(トム・バウアー)もいて、軽度ではあるが要介護。この老人は金もかかるが、手もかかる。性格が偏屈頑固で、なにかとめんどくさい。

家族の収入源は、エリオットの給料だけである。それをやりくりして、病院代やらローンやらを払って、これで赤ちゃんができたらどうなるんだ。ちゃんと生きていけるのだろうか。彼の両肩にのしかかる生活苦の重圧は並大抵ではない。

そんな折、上司に呼び出され、「昇進話かな。給料が上がったらうれしいな」と思ったら、「おまえは首である。ダメ人間め。とっとと出ていけ」といわれてガビーン。お先真っ暗。

したら、突然、知らない相手から電話がかかってきた。クイズ番組の司会者みたいな声で「エリオットさん。おめでとう。あなたは当選しましたよ」なんていいやがる。ひとをバカにしやがって。誰がいたずらをやってるんだ。

ところが、相手のいう通りに、目の前のハエを潰したら、たちまち口座に千ドルが振り込まれた。さらに「そのハエを食べてください」といわれてその通りにしたら、3600ドルをもらえた。でもこれはまだ序の口なんだそうな。億万長者ゲームのルールを聞かされた。こんなの↓

「当方が出題する13のお題を時間内にクリアすれば、どんどんお金がもらえて、最後までいったら億万長者になれます。途中でゲームを辞めたら一銭ももらえない。最後までやり抜いた者だけが賞金をもらえます。さぁ、チャレンジしますか。あなたは既に2つをクリアしているから、残りは11だけなんですよ。やりましょうよ。お金持ちになってください」

という話はじつに怪しい。謎の相手はエリオットのことをなにからなにまでお見通しで、借金の額まで知っている。彼のような不幸男を選んでこんなお遊びをやっているらしい。きもちわるい話だが、なにしろ彼はお金がなくてピーピーなのだから、ノーといえるわけがないのである。

んで、まァ、誰もが予想する通り、彼はヒデーことをやらされ、ヒーコラいわされ、警察に追われるお尋ね者になってしまう。誠実さだけが取り柄の男がこんなことになったら目も当てられない。彼を追ってくる刑事をロン・パールマンが演じる。

小心者の男はのっぴきならない窮地に陥り、罪悪感に悶絶するんだが、いつしか彼の心に化学変化が起きて、他人を痛めつける行動に快感を覚えるようになり...。ココから先は映画をご覧になって確かめてください。

という内容のホラー映画は、タイ映画『レベル・サーティーン (2006)』(原題『13 game sayawng』英語題『13: Game of Death』『13 Beloved』)のハリウッドリメイクです。

Anyone can be turned into a monster!

トレイラー動画

13 Sins (2014) trailer

感想

この映画が日本の劇場で公開されるとしたら、電話の声の主の吹き替えはみのもんたで決まりである。「ミリオネアー!」って大声出して、あの調子でやったらいいんじゃないの。やっとみのもんたにも仕事ができてよかったではないか。

冗談はさておき、これはよいリメイクであった。オリジナル『レベル・サーティーン (2006)』と以下の点は同じ↓

  • 13のお題をクリアすれば億万長者
  • 主人公は会社を首になった不幸男
  • 最初の2問はハエ絡み

上記以外にも似た場面が数カ所ある。どうせなら徹底的にゴロッと変えたらよかったのにという不満が少しある。オリジナルを未見の方は、文句ナシにこの映画を楽しめるだろう。一方、既にご覧になった方には、少々新鮮味が薄いが、それでもいくつかの新しい設定はおもしろいだろう。

こちらでは家族ドラマがあるし、巨大組織を調べる謎のオッサンが出てくる。そういうのはオリジナルにはなかった。ちなみにリメイクではウンコを食べない。その点を残念に思うかどうかはあなた次第である。

本作のいちばんよいところはそのエンディングである。じつにさわやかに終了するんですよ。グッとくるんですよ。泣けるんですよ。オリジナルの結末は陰鬱でイヤーなきぶんにさせるものだったが、あれはなかなかのもんだったが、こちらも悪くない。まったくちがうエンディングです。

常日頃から狂ったホラー映画ばかり紹介しているブロガーに「さわやかなんですよ」「泣けるんですよ」といわれても、にわかには信じられない。おまえなー。さわやかとかいってんじゃねーよ。どこを押せばそういう台詞が出てくるんだ。といいたくなる気持ちはわかるが、まぁ、見てくださいよ。おもしろいから。最後の奥さんの台詞、よかったよねー。

この映画はリメイクというより、続編のつもりで見たらいいんじゃないかな。映画の中で明かされる話によれば、この謎の巨大組織、貧乏人に電話をかけてイタズラをさせる組織は、想像を超える規模で大昔から存在し、たくさんの人たちを巻き込んでいるそうなので、前作はタイで起きた事例。こちらはアメリカで起きた事例。という風に考えればいいのではないか。

ホラー映画というより、昔テレビでやってた『ヒッチコック劇場』を彷彿とさせる、不思議ミステリードラマという雰囲気だが、かなり気合いの入ったゴア場面がいくつかある。全体的に潤沢な予算でつくられているようであり、そこらへんのB級映画よりも豪華なかんじがした。

US版は6月に発売予定

13の選択 (2014)』は現在iTunesUSで公開されているが、Blu-Ray/DVDは6月にリリース予定だそうです↓

レベル・サーティーン (2006)

オリジナルのタイ映画『レベル・サーティーン (2006)』もなかなかおもしろいので、未見の方はぜひどうぞ。こちらは設定は同じなんだが、雰囲気はかなり異なる。全体的にコメディタッチだが、エンディングはじつにイヤーな調子。あれはなかなかよかった。そしてさらにこの映画には「ウンコを食う場面」がある。あれはびっくりしたよねー。食う場面も嫌だが、その後のシーンで口の回りにウンコをつけて歩いていやがるんだよね。顔洗えよって思った。こちらはぜんぜんさわやかじゃない。でもおもしろいよ。私はオリジナルもリメイクも両方好きです。日本語版が出ています↓

Memorable Quotes

There once was a lady named Dot
Who lived off of pigshit and snot.
When she ran out of these
She ate the green cheese
That she grew on the sides of her twat.

Anyone can be turned into a monster!

I said fuck off! That's vile!

画像

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原題: 13 Sins
別題: Angry Little God
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13 Грехов
13 Günah
13: Game of Death
邦題(カタカナ): 『13の選択』
制作年: 2014年
制作国: アメリカ
公開日: 2014年3月7日 (アメリカ) (South by Southwest Film Festival)
2014年4月18日 (アメリカ) (limited)
2014年4月24日 (韓国)
2014年4月26日 (イギリス) (Dead by Dawn Horror Film Festival)
2014年6月17日 (アメリカ) (Blu-ray and DVD premiere)
2014年6月30日 (イギリス) (DVD)
2014年8月27日 (ドイツ) (Fantasy Filmfest)
2014年9月6日 (ドイツ)
2015年1月31日 (日本)
imdb.com: imdb.com :: 13 Sins
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
セット制作
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup
謝辞

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