2013/12/11 (Wed) at 7:33 am

映画|ハウンター|Haunter

無限ループに陥った少女を描くミステリ不思議話ホラー映画。アビゲイル・ブレスリンピーター・アウターブリッジミシェル・ノルデンピーター・ダクーニャスティーヴン・マクハティ。監督ヴィンチェンゾ・ナタリ。2013年。

ハウンター / Haunter DVDDVD画像

どっかの家。

ポテ顔カワイコちゃんのリサさん(アビゲイル・ブレスリン)は、16歳の誕生日の前日にベッドで目が覚める。

彼女の部屋にはThe Smiths、Depeche Mode、Joy Divisionといったバンドのポスターやレコードが飾ってある。居間にいくと、弟(ピーター・ダクーニャ)がブラウン管のテレビでパックマンをやっている。彼女が着ているTシャツはSiouxsie and the Banshees。

てわけで、この映画の舞台は1985年です。

パパ(ピーター・アウターブリッジ)とママ(ミシェル・ノルデン)も出てきて、平凡かつ平和な朝の風景から始まるが、リサさんはいちいち親に突っかかる。

ママに「お洗濯をやってね」といわれると「きのうもわたしがやった」と文句をいい、「明日は誕生日でしょ。どこに行きたい?」と訊かれると「明日になったらいう」と口をとんがらせ、「パパはあなたのために一生懸命車の修理をやってるわヨ」といわれると「どうせむり」なんて憎まれ口を叩く。

娘のようすがへんだと気づいた両親が「どしたの?」と探りを入れたら、「毎日同じもんを食って、『ジェシカおばさんの事件簿』を見て寝る。そんな毎日はもううんざり。パパとママはなんにもわかってない!」なんだそうな。

ははーん。さすがにスージー・スーのTシャツを着ているだけのことはあり、ややこしい年頃の娘なんだな。と思ったらちがうんですよ。彼女の投げやり態度には理由があったんですよ。

リサさんはこれまでに何度も何度も何度も同じ朝をやり続けているのである。この一日が終わると、また同じ日が始まる。だから、彼女の誕生日は永遠にこないし、毎朝洗濯をやらされるし、パパは車の修理を終えることができないってわけです。いったいなぜこんなことに!?

家の外は深い霧で出かけられない。むりやりに出ていこうとするとまた家に戻ってしまう。電話は通じない。彼女は誰にも相談できず、異変に立ち向かおうとしている。洗濯をやれといわれて地下室にいったら、洗濯機の向こうにへんな穴を見つけた。ナンじゃコレ?!

そこに電話局の修理人(スティーヴン・マクハティ)がやってくる。これが怪しさ満点のオッサンで、きもちわるいニタニタ笑いをし、リサの耳元で「お嬢ちゃん。余計なことに口を突っ込んではいかんよフォフォフォ」とかいう。あいつはいったいなにものだ。わたしはどうすればいいんだ!あー!

トレイラー動画

Haunter (2013) trailer

感想

アビゲイル・ブレスリンちゃんはギャーギャー演技がうまくて、ポテポテ顔がかわいくていいですね。『ゾンビランド (2009)』の頃は子役だったが、最近は大人っぽくなった。この前見た『ザ・コール 緊急通報指令室 (2013)』の彼女もよかった。映画は最後が残念だったけど。

ほんとに顔がまんまる。
アビゲイル・ブレスリン / Abigail Breslin

この顔がアップになると「画面のアスペクト比が狂ったのか」とギョッとするが、こんな顔をしているくせにデブじゃないってところがいいです。

彼女を見ていたら、子役時代のヘイデン・パネッティーアを思いだした。『Ally McBeal』に出てた頃のヘイデンちゃんもまんまる顔でかわいかった。でも、年を食ったら不良娘になり、イルカを守ろう運動をやりだしてから頭がおかしくなった。お父さんは悲しい。アビゲイルちゃんはあんな風にならないように祈ろう。

私はポテ顔クイーンに関しては一家言を持つんだが、このジャンルの第一人者といえば、やはりソフィア・マイルズである。最近はポテ顔カワイコちゃんというよりポテ顔熟女になってきたが、年を食ってもかわいい。彼女が『Doctor Who』に出てきたときのエピソードが私は大好きで、いまでもときどき見る。アビゲイルちゃんもソフィアさんのように正しくポテポテに生きていってほしいもんです。

この映画の舞台。1985年という設定には意味がある。物語が進むにつれ、80年代よりももっと昔/現代というみっつの時代にぴょんぴょん移動して謎が明かされる。最後は、アビゲイルちゃんが大活躍をして感動エンディングになる。

こんなミュージカルオチならよかったのに↓

最後にスージー・スーがまさかのカメオ出演 → うたを歌いながら出てくる → いっしょに闘う → 敵をやっつけたあといっしょに去っていく。おー。

残念ながら、そんなことは起きない。ヴィンチェンゾ・ナタリ的には「ちょっとソレちがう」というところだろうか。でも、エンドロールで彼女の歌が流れたからよかった。

ネタバレを書こうと思ったが、断念した。映像で見ているとズラズラーと謎が明かされて楽しいんだが、文章にするとやたら長くなってしまうのである。これからご覧になる方は、1) 洗濯物はどうして消えたのか。2) パパはどうして車を直せないのか。この2点に注意をして見るといいですよ。あー。そうだったのかー。って思うから。

私は『ハウンター (2013)』をiTunesUSで見ましたが、Blu-Ray/DVDは2014年4月に発売予定だそうです↓

Memorable Quotes

Robbie: Lisa Johnson. Me and Edgar found the pirate treasure. Meet us down in the secret cave. We're gonna spend all Sunday morning there.

Lisa: Hey, watch out for blinky, okay? He always traps you on your left.

Mom: Buster Brown, where's your glasses?

Lisa: What about "murder, she wrote"?

Mom: Go ahead, yosemite Sam.

The Pale Man: Where do you think you're going, little butterfly? You cannot hide from me in this house, and certainly not in my own room. I don't need your company anymore. I don't need your family's. I got a new one to addto my collection.

The Pale Man: History doesn't repeat itself. It rhymes.

Lisa: Goodbye, Edgar.

Lisa: Have a good life, Olivia.

以下は映画に関連するオマケ動画

リサさんがクラリネットで吹いていた『ピーターと狼』

エンドロールで流れるThe Killing Jar
by Siouxsie and the Banshees

こちらも懐かしいHong Kong Garden
by Siouxsie and the Banshees

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原題: Haunter
別題: Un pasado infernal
Assombrada Pelo Passado
Infernal
Haunter - Jenseits des Todes
La noche del fantasma
Istnienie
Assombração
Nesmireni duh
Лимб
Hayaletli Ev
Лiмб
邦題(カタカナ): 『ハウンター』
制作年: 2013年
制作国: カナダ/フランス
公開日: 2013年3月9日 (アメリカ) (South by Southwest Film Festival)
2013年8月23日 (ドイツ) (Fantasy Filmfest)
2013年9月7日 (ドイツ) (Fantasy Filmfest, Cologne)
2013年9月15日 (フランス) (L'Étrange Festival)
2013年10月17日 (アメリカ) (Screamfest Horror Film Festival)
2013年10月18日 (アメリカ) (limited)
2014年2月19日 (日本)
2014年4月4日 (イギリス) (Leeds)
2014年5月22日 (ドイツ) (Blu-ray & DVD premiere)
imdb.com: imdb.com :: Haunter
監督
脚本/原案
出演
プロデュース
シネマトグラフィ
編集
キャスティング
プロダクション・デザイン
アートディレクション
衣装デザイン
視覚効果(Visual Effects)
特殊効果(Special Effects)
Makeup

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